【感想・ネタバレ】官僚たちの夏のレビュー

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Posted by ブクログ

昭和50年に書かれた作品であるが、作品内で描かれる二項対立は、令和の今もなお現実に我々を取り巻く課題である。

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2023年07月14日

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おもしろかった。
官僚に対する漠然としたイメージが、少し変わった。

ただ、ここまで仕事に打ち込み、24時間働く男たちの姿は、心打つものはあるが、女性の視点で見ると、無理だなと思ってしまう。
ひと世代前の働き方、人生観かもしれないな。

どちらかというと、作中の登場人物である片山の考え方に共感した。

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2020年12月12日

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本作の舞台になった1960年代から60年が経っていますが、本作が持つメッセージ性は少しも色褪せることなく、それどころか現代人に向けたものであるかのような錯覚さえ覚えます。

天下国家のために働くエリート官僚たちの姿をリアルに、生々しく描き、官僚国家が孕む問題点を鋭く描きます。
登場人物のキャラクターがそれぞれ立っているのですが、それは決して一面的な平板な設定ではありません。それぞれの信念がぶつかり合い、信念と現実とのギャップに苦しみ、それぞれがもがきます。
国家のために働く、官僚たちのリアルがここにあります。

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2020年11月08日

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戦後日本で経済開放と国内産業保護の過渡期を牽引した通産官僚の実話。官僚と政治家の関係や人事等々、現在でも不変のものも多く、パブリック・セクター(特に経済産業行政)で働く人にとっては必読書。

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2020年07月12日

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通産官僚たちの、法案をめぐる政財界とのバトルと、人事をめぐる官僚同士の戦いを、タイトル通りに熱く描く。
天下国家のためという意志のもと、無定量・無際限の仕事っぷりで突き進み、民族派的で統制的ともとれる政策を推し進めようとする風越派官僚と、様々な利害からそれに抵抗、妨害する政財界との戦い、それに政策の理念等による官僚同士の対立も絡み、風越派は敗れ去る。

「離れること、忘れることの難しさ」。「天下国家のため」という美しく尊い理想が、逆に官僚たちを押しつぶし、敗北へと走らせてしまう。

風越たちが肩で風を切るように通産省内を闊歩して官僚人生を謳歌し、天下国家のためという大きな理想を掲げて政策の実現のために邁進していた暑い夏は過ぎ去り、風越派が一人また一人と省を去る敗北の冬が訪れるという、状況と季節の対応が、より物語のドラマを印象付ける。

何度か経産省に行って話を聞いたりしたことあるので、古い本だし時代設定も昔だけど、空気とかは、そういえばそんな感じだったなあってところもあって面白く読めた。風越が人事方針を能力主義に転換したところとか、行政指導が政策ツールの大部分を占めるので社交性が重視されるってところとか。

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2023年01月22日

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ここに出てくる官僚の在り方は、いわゆる国士型だ。

戦後の復興景気に活気づく日本で、規制と緩和をめぐってこの国を本当に良くしてやるという気概を背負い役人が寝食を忘れ仕事に没頭していく様と、霞ヶ関独特の泥々した出世レースの世界が描かれている。

政治家の言を待たず俺たちが日本を良くしてやるんだ!

が熱くなる一冊だった。

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2019年08月09日

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主人公・風越信吾は、異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに高度経済成長を支えた通産省の官僚たちの仕事ぶりや人事などの戦いや当時の日本の政治との関わりなどを描いている。
2009年には佐藤浩二主演でTBSの日曜劇場でドラマ化された。
1960年代、昭和で言うと35年から44年までの時期である。当時は学生運動、オイルショックなどもあり激動の時代でもあったが、第二次世界大戦後の焼け野原からたった15年〜25年で日本は世界に冠たる先進国となった高度経済成長を成し遂げた奇跡の時代のお話しでもある。
今や世界的に有名な日本の基幹産業ともなった自動車産業も含め、当時は産業も育っておらず通産省の保護が重要な役割を果たした。ただし、本文からもわかる様に途中からは保護主義より自由主義にした方が帰って良かった面もあった様である。
ミスター通産省と呼ばれた主人公風越信吾の歯にきぬをきせぬ言動により浮いたり沈んだりのハラハラドキドキも物語として楽しめるが、特にもはや戦後では無いと言われた昭和の熱い空気が感じられる歴史感も想像して楽しい物語となっている。
主人公は熱くて全力で死ぬ気で頑張ります的なワーカホリック、対する新人類として家庭や趣味、自分の時間も大事にする片山という対照的な官僚も描いている。
今もこんな感じの「バブル世代」「ロスジェネ」対「Z世代」のような対立はあるかもしれませんが、エジプトの古い壁画に「最近の若者は〜」的な象形文字も書いてあるらしいので、人類はそうやって新しい世代の奴に嫌味を言い続けてたんだな。そうして歴史は繰り返すんだな。
なんて感想を持ちました。

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2024年03月10日

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ドラマがめちゃ好きだったから読んだけど、多分話変えられてるよね??ドラマの堺雅人が外人と交渉するシーンが読みたかったのになかった。

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2023年04月18日

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通産省の官僚が高度経済成長期の日本でどのように政策を立案して日本のために働いていたかが伝わってきた。週休1日の時代に朝から晩まで国のために働いているのは、大変そうな仕事だなと改めて感じたけど、国を動かすやりがいも強いのかなと思った。勉強熱心なところや、国会議員や企業の社長など様々な関係者ともぶつかりながら議論して政策を作ることころもすごいなと思った。今とこの本の時期では政策も仕事の内容も少し変わってると思うけど、国のために頑張る気持ちは変わらず大事だなと思った。

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2022年12月24日

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ネタバレ

古代のバンカラ通産省の空気感
いまも他省庁より尖った印象(若手の提言とか)

●パリでの外交官生活になじめない牧さん p92

牧は、また、日本のことを思った。通産省では、仕事さえしているなら、タテになっていようと、横になっていようと、問題にされない。服装にしても、風越のように、夏には半裸も同然の男もいる。通産省が懐かしかった。

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2022年10月30日

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城山三郎強化期間により、数年ぶりに再読。
尻切れトンボな終わり方はさておき、戦後ニッポンの国づくりに燃えた通産官僚たちの汗と涙が目の前に飛び出てくるような錯覚すら覚えた。

片山のようなタイプの人間が、昭和40年代の日本にもいたことに驚かされた。

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2022年06月10日

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何回目かの再読。
初読は大学で。役人に興味があった。
2回目は若手社会人の頃。
3回目、ガンで余命宣告を受けた親父がなぜか読んでいたのを見て。勤め人としてのあれこれを思い出していたのか。
そして今回。当たり前だが、読後感は毎回大きく異なる。

昭和30年代のあらゆる意味でありえない働き方、理不尽。
定時退社しただけでやる気不足扱い。男女差別を差別とも思わない。いや、むしろ通産省は他の役所より積極的に女性キャリアをとるんだ、と。そしてその新人に「お人形さん」とあだ名をつけることが「ユーモア」だった時代。
いっそすがすがしいまでに、「国家のため」と「省のため」を混同した政策論議。はあ。
主人公の「豪放磊落」気取りの態度も、今日的に見るとまったく共感できない。

一方で、ここで戦わされる企業再編の必要性を巡る議論が今でも相当程度有効なことにも驚かされる。
特許行政の遅れとかも含め、今日の「経済的安全保障」論のプロトタイプとも言うべき論点はすでにその萌芽があったと。

そして、中身が今から見れば時代錯誤だとしても、「これはやるべき」と納得できた仕事に滅私奉公している姿には、いくらワークライフバランスがあたりまえの今日でもやはり胸が熱くなるものだ。そして、人事というものの巡り合わせの不思議さにも時代を超えたリアリティを感じる。

というわけで、かなりいろいろな意味で今の時代には馴染まないストーリー。それでも時代の記録として、そしてある意味普遍的な「働きバチの誇り系小説」として、その価値は全く損なわれていないと感じた。

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2022年01月31日

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この作品は、通産省の人事を巡る人間関係を描いています。主人公の風越は官僚的であり、ある面では、非官僚的です。誰に対しても歯に衣着せぬ物言いは魅力的だ。「男なら」を好み、人に頭を下げるのが嫌いだ。保身を考える組織人には羨望だろうと思う。

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2021年05月26日

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人事のおもしろさと儚さ。
これが「人の事」だから、おもしろいと言ってられるが、ポストが全ての世界で人事権を握られたら、そりゃ忖度するわ。というのは現代の構図。
国を動かすという熱量はすばらしい。壮大なモチベーションの反面、自分の将来のために上司や政治家の顔色をうかがい、省内の空気に敏感になるという、建前世界の身内思考の世渡り術。めんどくさい。

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2020年08月29日

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ネタバレ

3.5
60年代を舞台に、通産官僚達の政策をめぐる政府財界との闘いや人事を巡る官僚間の戦いを描いた小説。官僚の世界や争いが何となく垣間見えなかなか面白い。主人公の風越は、
ミスター通産省、人事の風越、おやじさんなどの異名を持ち、大雑把で豪快、国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならないという信念で出世コースを進む。無定量・無制限で働くことを良しとする古風さ。日本の将来のために、部署の疲弊を押して、スポンサー無の通産省主導で指定産業振興法策定するが、自身の役人至上主義や口の下手さ、政治の流れも手伝って潰される。
モーレツな働き方を良しとせず、やることはやるがスマートな働き方・人生の楽しみを享受する片山などとの対比、振興法の失敗と目をかけていた鮎川・庭野の死・健康障害、次官退官後のかつての部下の対応など、報われない部分の描き方や働き方・人や組織の動かし方を考えさせられる。ハッピーエンドでない切なさの中に、現実と含蓄がある。

通産省には外局を含め200以上の課長職があり、将来の次官コースは官房三課長であり、大臣官房秘書課長、同総務課長、同会計課長。各々、省内人事、所管行政に関する総合調整・企画、省全体の予算作成が担当。特許庁長官は、最後に次官になれなかった人のポストらしい。横串組織である企業局長から次官になる。人事を掌握する官房長は次官の必修ポスト。
フランスは元々エリート官僚の国。官僚の指導によって、経済は官民協調の混合経済。巨大資本にイギリスが屈伏したのに対しフランスは官民協調の防波堤がある。
風越は、学生の選考では、酒を飲みながら学生に議論をふっかけじっくり人物鑑定をする。未来を見据えた政策・行政指導のためには、馴れ合いはダメで、つけこまれないためにも、役人はいばるぐらいがちょうどよい。人事がうまくいかないと組織は腐る。学歴と年功序列の官庁人事を一新したい。通常1年半のサイクルだが、それでは短すぎる。一言多かったり言葉足らずだったり、民間企業をあしらったりの性格は、各場面で足を引っ張る結果をもたらす。

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2020年05月09日

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1960年代。日本をより良くするために、各々の考えに従う通産省キャリア官僚の話。
主人公が上司だったら、本当に嫌だな…。
でもこういう人たちが時代を支えていたんだろうと感慨深かった。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

 某サイトでおすすめの経済小説に挙がっていたので手に取って読んだ一冊である。官僚たちの人間臭さが細かに書かれており、個人的には楽しめた。各々が利権を最大限獲得しようと奮闘し、中々前に進めない姿は、今の国会とも通じるところがありそうな気がした。読んでいると、国民のために官僚は動いてほしいのに何をしているんだ、という突っかかりが生まれるのも本書の面白さであるように感じた。個人的には片山派です。

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2020年04月26日

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随分前に読み終わってたけど何も書いてなかった。

城山三郎に取り憑かれたきっかけになった一冊。
風越-庭野-鮎川という猪突猛進的なリアルガチ昭和な男にフォーカスが当たる時代は終わり、飄々としつつ仕事もプライベートもきっちりこなす片山のような人間が今後のベンチマークだろうか。
働き方改革、生産性向上の名の下に「ノー残業」「休暇取得」など言葉だけが独り歩きする今、その本質を勘違いしている人が多い気がする。気づいたら知識もスキルも人脈も何もない空っぽの50歳の自分がいた、なんてことにならぬよう。風越の生き方、嫌いじゃないよ。要はバランスってことで。

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2020年04月12日

Posted by ブクログ

高度成長期の官僚達の生き様を描いた本。
当時は現在と比べて社会情勢も価値観も違う。
その時代を生きていない私には、主人公に感情移入出来るところとそうではないところがある。
ただ、皆自分の理想とする国家の姿や価値観によって精一杯生きていった。
そこに風が吹けば出世をし、吹かなければ去る。

落日燃ゆの中で紹介されている、広田弘毅のこの歌を思い出した。
風車 風が吹くまで 昼寝かな

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2020年03月24日

Posted by ブクログ

1960年代の通産官僚の働きざまを描いた、

城山三郎の代表作。


国のために全てを尽くす仕事とは、

こんなにも過酷なのか。


通産大臣の秘書になった官僚は大臣から、「無定量点無際限に働け」と指示をされる。


今の時世には全くウケない考え方だが、

こうした時代もあったのかと思うと考えさせられる。

やりたい仕事に人生をなげうつ主人公たちの生き様は確かにカッコいいが、体を壊して病んでいくものが多いのも悲しい現実なのだろう。


同じような働き方はもう許容されない時代になっているが、生き様や心意気など学ぶべきことは多い。

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2019年04月07日

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これを読んだのは、随分前のことだ。
官僚にもすごい奴がいる
と ひどく感激したものだった。

『自由化したらアメリカに負けてしまう という 強迫観念と
通産省のチカラで 民間産業を育てる という強い意志がある』
国の未来を考え、国を動かす通産官僚。すごいぞ。熱いぞ。
という物語である。
日本の敗戦後の経済成長のなかで
通産省が どんな役割をしたのか?
国内産業の保護というのは 
戦後の一時期は 必要だったかもしれない。

国内産業保護派
『赤ん坊を寒風にあてたら、強くなるどころか風邪をひく、
命にかかわることもある』
国際貿易推進派
『日本経済はもはや赤ん坊ではない。
過保護にすると、子供はいつまでもひ弱なままだ』

風越のモデルは「佐橋滋」
通産省大臣官房秘書課長→重工業局次長→重工業局長→企業局長→
特許庁長官→事務次官
風越信吾 は 「ミスター通産省」といわれるオトコ。
そういわれても・・・当然という顔をしているほど
心臓の強いというか、心臓がないオトコだった。
『あいつは サムライだ』というのが ほめ言葉らしい。

それぞれモデルがあった。

この経歴を見ていると 天下り は当たり前なんですね。
そういう意味で 佐橋の 身の処し方が 清いかもしれない。

問題は 個人的な人間評価 をポイントにするのではなく
風越信吾 が 何をしようとしたのか?
という 通産省の官僚としての 行動評価が いるような気がする。
日本の進路 を 個人の枠にはめて考えるのは
いい手法とはいえない。
もっと 客観的な目がいる。
城山三郎の 風越信吾に対する高い評価が そのまま
再現されるのは どうなのだろうか? 

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2019年02月18日

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日本の激動期を無私に支える人々のエネルギーに唖然とするとともに、それでも最後は落日の憂き目を見る無念さにやり切れなさを覚える。

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2019年01月19日

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本日、鳩山政権が発足しました。
これからの政治に期待したいと思います。

さてドラマで有名な本作の説明はもはや必要ないでしょう。
以下、感想

天下日本をよくしようという情熱的な官僚達の生き様が記された本書ですが、
戦後日本が大きな発展を遂げた大きな要因の一つには官民が一体となって経済のサイクルを回したことがあげられるでしょう。
これは50~60年代の日本は官僚と民間の利害が一致したからともいえると思います。
(国益=省益=民間の益)

一方で、現在の日本においては官民の利害が一致しなくなってきた。官がすべての権益や権限をもつことが経済成長、国家の成長につながらなくなってきた。
(省益≠民間の益)

国がのすべきことは少なくなってきた、もしくは限定的になるべきといえる(安全保障や社会保障など)。

このように構造変化にもかかわらず、権限や官庁が権限などの争いをしていては白けてしまう。おそらくドラマでは風超さんはカッコよく映っていると思うが、熱い思いを持っている一方で、やや高圧的な(もしくは上から目線な)官僚であり問題もあると思う。

こんな視点を持って読んでみても面白いのではないでしょうか。

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2019年01月16日

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忖度無しにがむしゃらに働く男の話で面白い。
主人公は時代の変化を読み取れない一面あり。
ただ、信念を持って仕事に向き合いたいと思わせる本です。

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

昭和的価値観がイメージするThe官僚世界。実力以上に根回しや権利者への立ち回りが物を言う。令和のコンプライアンスからするとNGか?と思う箇所はいっぱいあっても案外霞が関ではまだまかり通る思考だったりするのでしょうか。
数年間の積読を経て何故今手に取ったのか我ながら不明なのだが、落ちぶれつつある日本を憂いながらも回復できる要素を当時の霞が関から模索したいと思ったのか。
ことを成すにはタイミングが大事でそれを掴みそこねたら結局は老兵は去りゆくのみなのかと少し落胆もした。

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2023年01月04日

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人として生きていくのか、国家のために物として生きていくのか。常に両極端な生き方を要求されていた時代。理念でも、行動でも組織は纏まらない。大切なのは、やはり両者のバランスなのだと、感じさせられる。

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2022年09月07日

Posted by ブクログ

経産省カルチャーの中で働くことになってしまったので、読んでみた。

古い、男臭い、独りよがりな、偉そうな、ブラックな、そういう場所。そういう人々。ホモソーシャル。

特に人事カードで人事を我が物にしようとする風越の態度が、現代においてはもはや腐敗臭を放つ。

30年代の経産省がこうであった、ということは理解。諸々の規制が国内企業の育成に役立ったと。

現代の経産省官僚の役割ってなに?彼らに何ができるのか?政治家につつかれて補助金を出してるようにしか見えないけど。今の彼らが、天下国家のために何を為しうるのか、書かれてある本があったら読みたいものだ。

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○地球は通産省を中心に回転していると考えている男(こういう人は今もいる)

○開戦直前の燃料局長、東は、開戦に徹底的に反対(それは知らなかった。その事情をもっと知りたい)

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2021年08月29日

Posted by ブクログ

古いけど古くない。
自分ができることは思っているよりもっと少ない。信念を持ち努力を続けつつ、謙虚に。休みながら。

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2021年01月31日

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国家の経済政策を決定する高級官僚たち――通産省を舞台に、政策や人事をめぐる政府・財界そして官僚内部のドラマを捉えた意欲作。

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2019年06月19日

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時は高度成長期。現経産省の前身で、自分にとって懐かしい響きの通産省を舞台にした小説。豪放磊落で、権謀術数を良しとしない主人公・風越。組織の中にいると、このような人物を好む気持ちも嫌う気持ちも理解できる。行政立法を推進する熱い夏を経ていくうち、風越を取り巻く部下達が、ある者は病に斃れ、ある者は袂を分かつ。官僚機構をいろいろな意味ではみ出してしまった風越に訪れたのは、夏ではなく冬であった。

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2019年03月31日

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