感情タグBEST3
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何度読んでも、いい本だと思う。
どうして滴はそんな選択をするのか?とは思うけど、
彼女は彼女なりの幸せな人生を送った、と思える。
谷村志穂、どの話も、結構重めだけど、好きです。
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CATVにて映画を見た。最初からみたつもりが、どうやら、がん治療を行わずに出産に向き合うことを一人で決めたというシーンあたりから見た模様。どうしても全てが知りたくて、BOOKOFFに走りGET。一気に読み切りました。映画で印象に残っていたシーン、せりふ。案外原作そのままだったんだ・・と思いました。余命1〜2年という予想を覆す年月を生きていたこともあり、何だかほっとした。滴本人の生き方に対してはいろいろ思いもあるが、映画でも脇を固めた「かとうかずこさん」「宮崎美子さん」などの温かい人柄に感動した一冊となりました。
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冒頭にある通り、「ある夫婦の物語である」だな。
闘病小説でも、出産小説でもない、ある夫婦がいかにして夫婦であり続けたか。
そ~ゆ~物語だ。
新たな命と、癌と。
二つを同時に自らの体内で育てた、妻と
その妻を妻たらしめた夫。
究極だな~。究極。
夫の不在。妻の永遠の不在さえ、「夫婦の物語」を損なうことがない。
こんな風に、全てを受け止めて、あるがままであることを許してくれる人が
側に居てくれること。
女性にとっては、永遠の憧れだ~。
またまたミルキーウェイ文庫♪
いつも、ありがとう♪
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感動した。脳梗塞で私は二度倒れた。そのたびに家族に八つ当たりの毎日だった。滴の孤独に耐える姿に涙がこぼれた。小説で涙を拭うのは余命幾ばくもない私なのに、初めてだ。出産のシーン描写に、男に生まれてよかったと思うと同時に、そのエクスタシーも味わってみたい、とも思った
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最初は映画化されることを知っても、あまり興味がなかったのです。で
も、今ごろ、この本を読んだ人のレビューを見て、読みたくなりました。
外で読むものではありません。
何度も涙がこみあげてきて、その都度、そっと息をついて気持ちを落ち着かせながら読みました。フィクションなのに、途中から何度もノンフィクションなのではという錯覚に陥ったのでした。
夫にも友人にも誰にも言わないという選択をした滴。
不安も絶望も自分の中に秘めて、誰にも何も話せない。
いつの間にか主語が滴じゃなくなっていることもしばしば。
いつかは誰もが迎えるものだけれど、日常でそれを意識し続けている人はきっと少ない。
そんな中で、自分のその日を意識せざるを得ない現実をたたきつけられてしまったら・・・
多くを語らない、見せない。本当はどう思っているのだろう。
滴のように、自分ひとりの中で様々な思いを抱えて生活しているのだろうか。
何もできない、わからない。そんな自分の無力さをただただ思い耽ることしかできない私。
生きることへの執着。周りのやさしさと温かさ。
そんなことに胸を熱くして、一気に読み終えたのでした。
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ようやく子どもを授かり、幸せの絶頂のはずだったのに同時に乳癌の発症を発見してしまう外科医の女性の話。
自分の命を削り、誰にも乳癌のことを話さないで子どもを産む彼女の姿に涙が止まりませんでした。
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外科医・百田滴は、結婚十年目に妊娠した。喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。その事実を胸に秘め、売れないカメラマンを続ける夫に苛立ちをぶつけた。深夜に心の深淵を覗き込んでは身を強ばらせた。だが、滴は独りで生きてきたわけではなかった。暖かな愛情が、震える魂をそっと包んでくれた。ひとりの女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、傑作長篇。
うーん
考えさせられます。
自分も子供を持って初めて感じる気持ちです。
自分なら・・・・・
どうする????
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女医が乳癌の再発の中、出産を決意し、残された時間を強く生きぬく物語。全体を通して夫婦愛も強く太く描かれている。
「余命を知るのは、新しい時計をもつようなものだ」といった言葉にハッとする。
主人公のふるさと奄美大島の大きな海が物語全体を優しくしている。
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気がついたらヒロイン滴になった気持ちで読みすすんでいた。
涙ぐむシーンが何ヶ所かあった。タイトルから予感ができるラストであるが周りの人からの助けや暖かい気持ちが伝わってきた。
あまり悲しいエンディングのストーリーは好まないけど読後は清々しい気持ちだった。
日常の有難さが思い知らされる。
映像化されているから松雪泰子と椎名桔平が頭によぎりながら読んだ。
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タイトルからして重い内容だろうと覚悟の上でよんだけど、やっぱり心にずっしりきました。
妊娠発覚と同時にがんの再発。おなかの赤ちゃんが育っていく喜びとがん細胞にむしばまれていく恐怖を同時に味わうなんて想像を絶する。
自分だったら滴のように強くはいられないだろう。
胸に迫る内容で、読み応えのある一冊。
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がん患者の手記の形を取った小説。
主人公自身が医者なのだが、治療に関しての壮絶な描写はまったくなく、死にたくないが死なねばならぬという覚悟する主人公の心理を淡々と綴っていく。
死してなおハッピーエンディングか?と思わせる。
誰かに必要とされること、誰かに必要だと思われていると確信できること。
それが人としての幸せなんだろうな。
それを手にすることができた主人公は羨ましい。
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若年性乳がんにより右乳房全摘出。
その後、医師となり、がむしゃらに働き、結婚10年目にして妊娠がわかる。少し遅れて前回と同じ部分へのがんの再発が発覚する。
自分の命よりも子供を産みたい。
女性は強いと思う。
でも、主人公の滴の強さには共感できないところも多い。
医師なので自分の病状を理解しているとはいえ、再発を隠して誰にも明かさない。周りにも頼らず、とても仲が良かった旦那さえも遠ざけてしまう。辛い選択ばかりしてしまっている。
人に頼らない強さ・・・痛々しいです。
そんな滴の出産、その後、、、心の変化にじーんときました。
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主人公の頑固さがことを悪化させ、他の登場人物も読者もイライラさせる成り行き。でも、頑固さもここまで貫けば美学。人生の決断の潔さすら感じ、好感が持てる。
ラストもいい終わり方だった。女性なら誰しも、他人事でない感じ方をすると思う。延命しながらの過ごし方も、その後の父子の決断も良かった。
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子どもを産みたいという強い思いから、夫にもがんの再発を告げず、あろうことか夫を遠ざけてさえして一人孤独な戦いを続ける滴。
どうして夫に告げなかったのか。
私だったら、再発を告げ、それでも出産したい気持ちを必死に訴えると思う。
でもちゃんと読み進めていくと、この滴の選択に感動を覚えてしまう。
それほどに、壮絶且つ愛情あふれる作品だった。
がんによる死が待ち受けているのにもかかわらず、なぜか物語は穏やかに、そして温かに展開する。
それがより一層読者の気持ちを切なくさせる。
そして強く生きる滴の姿から時より垣間見える脆さに胸が締め付けられる。
乳がんの再発にも涙を流さなかった滴が、夫の顔を眺めているうちに「視界が滲み始める」という場面が印象に残った。
愛すること、そして命の有限性がしっかりと書かれていたので、女性として、妻として、母として、ヒトとしてどう生きるべきなのか考えさせられた。
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内容(「BOOK」データベースより)
外科医・百田滴は、結婚十年目に妊娠した。喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。その事実を胸に秘め、売れないカメラマンを続ける夫に苛立ちをぶつけた。深夜に心の深淵を覗き込んでは身を強ばらせた。だが、滴は独りで生きてきたわけではなかった。暖かな愛情が、震える魂をそっと包んでくれた。ひとりの女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、傑作長篇。
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現役の外科医である主人公が結婚10年目にして発覚した妊娠。
うれしさと喜びの絶頂にあるとき、ふと気づく乳がんの再発。
自分の治療をするか。
治療をせずに出産をとるか。
たったひとりで強がりながら生きていく主人公。
読んでいてせつなくなった。
後半は優しく穏やかであたたかな展開に何度か泣いた。
すごく素敵な物語。
Posted by ブクログ
医者であるのに検診に行かなかったり癌を後回しにしたり・・・身勝手だなって最初は思った。残していくより残された人の気持ちを・・・て。でも私だったら?って考えてみた。多分・・・滴と同じ様な孤独な戦いを選ぶだろうなって。余命1年が6年生きれて命を掛けた息子の成長を少しでも見れた事、良かった。良介の滴を愛しく想いがイッパイで、その想いを息子に向ける想いが涙を誘う。結婚10年目にして妊娠、そして癌の再発。神様って居ないのかな..。病気を抱えて変わり行く身体でも滴と良介の男女として変わらない愛の表現が羨ましかった。
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内容も文体もシンプル。
ある意味、主人公は幸せではないのか。
「わがままはわかってる。でも私にはそれぐらいこの子を産みたいの」みたいな感情は、理解できなくもないけれど、主人公の周囲の人たちの苦しさは半端じゃないだろうな。
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癌の再発と妊娠が同時期に発覚し、死の可能性があるなか、出産することを決めた女性の生き様を描いた物語。頑なにならず、もっと早く周りに頼れば良かったのに…と思ってしまった。自分の余命があとわずかと言われたら、私はこれ程までに強く生きられるだろうか?
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私も滴の出産のときと同様、先に破水してしまって陣痛が
なかなかこなかったことがあったので、状況は手にとるように
わかりました。
ただ、出産という大事な状況、がんを隠し続けるためとはいえ
旦那を遠ざけるというのはちょっと共感できなかった。
個人的に好きな登場人物は保井先生で、
滴のがん再発に気付いたときの態度には胸が熱くなりました。
全体的に重いお話だけれども、冒頭と最後の瞬太くんの存在に
癒されます。
Posted by ブクログ
何だか遣る瀬無いです。。
しかし、本当に色々な夫婦の形があるのですねー。
夫婦って不思議!
最近そんな事をひしひしと感じている私です。
滴が癌を再発した事を良介に言えなかった気持ち。
何となくだけど解ってしまう。
私も、主人が悲しむ顔なんて見たくないなぁ…。
自分ならどんな選択をするか。。
Posted by ブクログ
まさに母は強し。
でも、夫に対してあまりに頑なでは?
一度乳がんになったのに自分の体に無頓着すぎるのも…。
奄美の自然描写と家族の交流は、物語の清涼剤でした。
Posted by ブクログ
しずくは総合病院の外科医として毎日忙しく、やりがいを感じて働いている。
夫の良介は医大の同級生だが、卒業後、医者にならず売れないカメラマンである。
結婚して10年。忙しくても仕事にやりがいを感じ、
家のことを夫に任せてそれでいて夫を愛し、バランスのとれた生活をしていたしずく。
ある日しずくは自分が思いかけず妊娠していることを知る。
そして、妊娠に喜ぶ一方で、乳癌の再発を知る。
外科医として患者に余命を宣告する立場にあり、患者を看取らなければならない立場にあり、それでいて自分の余命に向き合う必要があった。
やまいから逃げるようにして仕事にうちこむしずく。
再発を知らされず、新しい命をただただ楽しみにする良介。
二人の間に秘密が生まれ、やがて溝が生まれる。
すっかりしずくに感情移入して、涙が出てしまいました。
しずくが夫を愛しているという描写もとても素敵だし、
しずくの故郷である奄美の描写もとてもみずみずしく、
風景が手に取るように表されていて、好きなところです。
悲しいストーリーではありますが、命について深く考えさせられます。
Posted by ブクログ
外科医 百田滴は、結婚十年目に妊娠。
その喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。
そして彼女は新しい命のために、信頼する同僚にも、そして夫にさえもがんの再発を打ち明けず独りで出産する道を選ぶ。
客観的に見ると、
なんで独りですべてを抱え込むの
なんで医者でありながら最新医療のことを知らないの
なんで、なんで、
と悲しく苦しくなる。
でも 母って子供の為にはここまで盲目になってしまうものかも知れない。
2009年7月22日、トカラ列島一帯で皆既日蝕が見られる日 その数日後にこの本を読みました。
滴と良介、俊太はしっかりと心に日蝕を焼き付けたのでしょうね。