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Posted by ブクログ
妻が病気で亡くなったあと、自暴自棄になった58歳の大地。三日月の夜に現れる妻の気配と会話するなかで、彼女の願いだった「子どもを育てる」ことをやってみることになる。そのために彼が始めたのは、民間の学童保育所での放課後学童指導員(ただし、資格がないため補助員)のアルバイト。
一筋縄ではいかない子どもたちと接するうちに、妻の後を追いたいと思っていた大地の気持ちが変化していく。
子どもたちそれぞれの家庭の事情や、民間の学童保育所の限界、指導員たちの葛藤が描かれている。
大地に焦点があてられているため、個々の子どもたちの問題が深く解決されるわけではない。
それでも、子どもたちの成長を見守ろうと決意した大地のように、大人が大人として子どもたちを見守ることが大切だと思う。
定義上の「大人」や見かけだけ「大人」が増えていくなかで、本当の大人でありたいと思わされる。