感情タグBEST3
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最愛の妻を失い、生き甲斐を失った男性が子供たちとの出会いをきっかけに生きる意味を見つける物語。
児童文学の巨匠とも言える村上しいこさんの作品。
読んでいくにつれて心が温まっていく不思議な感覚が味わえた。
是非、読んで欲しい。
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妻を亡くしたおじさんが、生前妻が望んでいた「子どもを育てる」お仕事をする話。
私自身は子どもと関わる機会なんてほとんどないので、子どもを取り巻く問題や、成長する過程においてぶつかる壁について学ぶことができた。
色々なパターンの子どもが出てきて、その全ての問題が円満に解決する訳でなかったのが、現実的だった。
自分自身、社会福祉に関わる仕事に興味があるので、とても勉強なりました!
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展開はきれいに進まないのが納得感ある。現場ってこうなんだろうな。主人公の軽薄なところに共感してしまう。同じ歳だし。淡々と流れつつラストで熱くなる。ここも自然でめちゃ感情移入。読後感、爽やかー。
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学童がテーマの話しなんて今まで読んだ記憶がないので斬新だったけど主人公の58歳の大地がポンコツ過ぎて苛立ちを覚えた!笑
妻に先立たれ、自暴自棄になったところに
妻の美月が三日月の夜に現れるという
彼女の願いは、子どもが欲しかったけど
それは叶えれなかったので
妻の代わりに子どもを育ててとの願いのため
学童保育のバイトを
今の学童の厳しさを思い知った
こちらは、預けてる側だけど職員の苦悩も知ることができた
モンペばかりがでてくる話しだが
実際もそうなのかな?
最後は、奥さんを看取った看護師さんが
学童の子の母親で、奥さんからの手紙と絵本を預かってるという奇跡で終わり
キレイな終わり方でした
奥さんが書いた絵本がどこにもないって騒いでたら、そんなオチ
大地も生きる気力を見つけたら
奥さんにも会えなくなって、手紙が手元にくるという
奇跡の話
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大地は、妻に先立たれ、独りになり自暴自棄になっていた。
もう生きていても…という無気力のなか妻の気配を感じて会話をする。
誰のために、なんのために生きているのかわからないと言うと亡き妻は、死ぬ前にひとつだけ頼みを聞いてと。
それは、子どもを育てるのが夢だったから自分の代わりに子どもと関わって話しを聞かせてほしいということだった。
58歳の大地は、学童クラブ〈キッズクラブ・ただいま〉で放課後の子どもたちの指導員の補助として働くことになる。
学校の授業終了後から親の引き取りの時間までの4〜5時間だが、慣れないうちは名前を覚えるのに苦労し、喧嘩を仲裁して、相手をする。
子育て経験のない昭和世代のおじさんだけに何が正しいことなのか、なぜこんなことで諍いをおこすのか日々想定外のことに驚きながらもいろいろ考えて自分の思いを言い、叱られ揉まれつつ子どもたちと向き合っていく。
ここでの先生や子どもたちと出会って、神さまにもできない仕事をしているんだと。未完成な子どもたちのために、不完全な僕たち大人が、笑いながら、怒りながら、泣きながら一緒に成長していくんですと言ったことですでに欠かせない一員になったんだと感じた。
そう、生きる目的があれば妻の気配も無くなった。
妻が遺してくれていた手紙とともに絵本がとても素晴らしくて、その詩に思いがいっぱいつまっていた。
「ともだち」
なぐさめてくれる ともだち
はげましてくれる ともだち
なにもいわずに そばにいてくれる ともだち
「しんせつ」
やさしく だれかと
てをつなぐこと
「ゆめ」
かなうゆめもあれば
かなわないゆめもあるけど
それが いきるということ
あなたに
「あえてよかった」
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タイトルに惹かれて手に取ったものの…良かった!
学童が舞台なのですが、子どもたちと触れ合う職に就いていたこともあり、悩ましいことも嬉しいことも、もどかしいことも楽しいことも、かなり感情移入して読んでしまいました
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生きる意味を見出せなくなった主人公の、再生と成長を描いた感動小説。
子供たちとの交流を通じて、心の傷を癒し、自己肯定感を取り戻す姿に勇気をもらいました !
昭和と令和の子供の違いや、教育現場の大変さも描かれており、読者を深く考えさせる一作。
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小学校の放課後クラブに昭和のおじさんが働くっていうコンセプトはいいんだけど、死んだ奥さんがでてくる設定いる?っていう感じで入り込めなかった。大地さんが信頼勝ち取っていって成長する話のほうがよかったな。
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小学生の相手は大変そうだなあと
読みながらしみじみ思った。
高校生も楽ではないが、
大変さの種類がまた違う。
学童の先生がいろいろなタイプに
描かれているのが良い。
実際、子供はいろいろなタイプの大人に
接して育ったほうがいいと思う。
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妻が病気で亡くなったあと、自暴自棄になった58歳の大地。三日月の夜に現れる妻の気配と会話するなかで、彼女の願いだった「子どもを育てる」ことをやってみることになる。そのために彼が始めたのは、民間の学童保育所での放課後学童指導員(ただし、資格がないため補助員)のアルバイト。
一筋縄ではいかない子どもたちと接するうちに、妻の後を追いたいと思っていた大地の気持ちが変化していく。
子どもたちそれぞれの家庭の事情や、民間の学童保育所の限界、指導員たちの葛藤が描かれている。
大地に焦点があてられているため、個々の子どもたちの問題が深く解決されるわけではない。
それでも、子どもたちの成長を見守ろうと決意した大地のように、大人が大人として子どもたちを見守ることが大切だと思う。
定義上の「大人」や見かけだけ「大人」が増えていくなかで、本当の大人でありたいと思わされる。
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妻の遺言(⁈)で、児童放課後クラブで働き始める58歳男性が主人公。
彼には感情移入できなかったが、私と同世代であり、50年前との子どもたちの取り巻く環境の違いを改めて確認できた1冊。
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妻を亡くした大地が、学童の仕事を始める。
色んな子どもがいて、どう関わっていくか試行錯誤する大人たち。次はどんな子どもが出てくるかな?と楽しみながら読めた。
ただ、大地の年齢設定と、美月と会話している時の大地の雰囲気がなかなか自分の中で腑に落ちず、なんだかすんなりと飲み込めない部分があったので☆3つにさせてもらいました。
でも、終わりはとてもきれいで気持ちいい。
Posted by ブクログ
妻の美月が亡くなり、生きる希望を失ってしまった58歳の大地。
夜になると美月と会話するのが日課となり、そこで「子どもを育ててみて欲しい」と言われる。
そこで学童保育で働き始めるのだけど、ここに来ている子達が、現代の問題をよく表している。
発達障害、不登校、離婚、愛着障害など、様々な状況の子が登場し、ただ子どもを預かるというわけにはいかない難しさを感じた。
ただ、大地の年齢が58歳っていうのが最後までしっくりこなかった。
還暦前の男性ってこんな感じ?
Posted by ブクログ
有名な児童文学作家、村上しいこさんの一般向け作品ということで、読む前から楽しみにしてました。
主人公が58歳の大地、奥さんが美月、という名前であれれ?結構イマドキの名前じゃないかなと。
大地の言動にもちょっと違うよーと思うところ多々ありましたが、さすが村上しいこさん、最後はキレイにまとまったてました。
学校が舞台の小説はよくありますが、学童保育が物語の舞台なのは新鮮でした。
しいこさんの作品は、やっぱり児童文学の方が好きです。