【感想・ネタバレ】飛鳥のガラスの靴~吉敷竹史シリーズ14~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

久々の吉敷刑事シリーズ物でなかなかの佳作。
今回はミッシング・リンク物にやはりなるのだろうか。冒頭の通子とのやりとりに結局解決が見られないのが残念だが、これは恐らく後の『涙流れるままに』で明らかになるのだろうからそれまでおあずけ。
今回は『飛鳥』と『飛島』のトリックにやられた。てっきり別の地にもう一つの『飛鳥』があるだろうと思っていたからだ。今度地図で探してみよう。
ただ一応のタイムリミット物にもなっているがもう少しその状況作りが良ければサスペンス性が増したように思えるのだが。

それにしても島田氏の『天に昇った男』がもう既に品切れ状態だとは恐れ入った。それが故に本作が繰り上げられたわけだが、集英社文庫の島田作品もどの書店に行っても見当たらないというのはまさに危機的状態である。
だってあの『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』でさえないのだよ、信じられる!?
まさかこれほど早く島田作品の底が見えるとは思わなかった。

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2020年02月27日

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