【感想・ネタバレ】波のうえの魔術師のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年02月05日

立花隆さんの近著に出てきた小説。この著者の本は、これまでほとんど読まなかった。先週から立て続けに2冊読んだ。いずれも面白かった。で、この小説もでたらめにおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2017年02月20日

あらすじ(背表紙より)
あの銀行を撃ち落とせ!謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの“おれ”だった。マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは…。新時代の経済クライムサスペンスにして、連続ドラマ...続きを読む化話題作。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

株式投資と銀行を舞台とした物語。前半は株式投資に出会って成功と失敗を繰り返しながら成長していく所にリアリティがあって面白い。後半はリテラシーの無い人に金融商品を売りつける銀行の闇の部分を暴く所が痛快で面白い。体験に裏付けられた投資格言がたくさん出てくるのも見どころ。『株は海水と同じ、喉が乾くと海水で...続きを読むもどんどん飲みたくなるけど、飲みすぎると死に至る』と言う言葉が刺さる。

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Posted by ブクログ 2023年03月19日

自分が若かった頃読んだ本の再読ブームが来ている。
当然ながら昔と受ける印象はかなり違うと感じた。

最初に読んだときはくすぶっている若者の成長譚、あるいは悪事を働いた巨大な銀行を知恵とスキルで手玉にとるクライムサスペンスとして楽しんだものだった。

同じ小説でも時を経て読んでみると依然面白いのだが、...続きを読むなんともやりきれない感じが残った。
「罪と罰の非対称性」とでも云うべきか。

確かこの小説が原作のドラマ「ビッグマネー」では融資つき変額保険を作った張本人(確か原田泰造さんが演じてた気がする)が罰を受けた記憶がある。それがテレビの大衆性ってことなんだろうが、現実はそうは行かない。

大体罪を犯す者と罰せられる人間は別である。
白戸もその辺りは理解していて、今の行員に同情はしているが、まつば銀行をはめるディールの手を緩めることはしない。
またディールの成果を得るのも一部の人間であるし、失われた命が戻ることもない。

資本主義が続く限り我々に逃げ場はなく、否応なくプレイヤーにさせられる。

せめて我が身と、手の届く範囲の人位は守れるようにしたいものだ。

これ聴きながら読んだ
ELLEGARDEN『Fire Cracker』

併せて読みたい
伊坂幸太郎『SOSの猿』

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

銀行株を空売りして、株価誘導をして儲ける話

面白かった、石田衣良さんはこんなのも書けるんだな。いろいろうらやましいなーと思う場面もあったけど、最後はちゃんと現実的な終わり方で、それも良かった!

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Posted by ブクログ 2021年11月30日

パチンコ通いのヨレヨレスウェットを着ていた就職浪人が、株の世界に足を踏み入れ、オーダーメイドスーツなんか着ちゃってみるみるかっこよくなっていく様を想像して、ドラマ化するなら誰かなぁなんて楽しんでいたら、ドラマ化してたんですね、白戸くんは長瀬智也か。
あと小塚老人の黒いガラス玉のような冷たい目が気にな...続きを読むる。怖いよね。(ドラマ版小塚老人は植木等)
株の知識はなくても楽しめた。
マーケットとは巨大な生き物とはよく言うけれど、ほんとそれ。
ドヤ(宿の逆さ)ね。よく言うドヤ街ってそういうことね。山谷とかね。
最後は小塚老人に裏切られた白戸君だけど、気持ちのいい終わり方でした。
石田衣良って、こんな経済の話書くんですね!池井戸潤かと思うわね。

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Posted by ブクログ 2021年06月12日

分からない用語が多々あり、調べつつ読んでいたけれど話のテンポ感が良くてスラスラと読めた。
最後のどんでん返しが面白い。

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Posted by ブクログ 2021年01月24日

バブル期の融資つき変額保険をテーマに巨大銀行に立ち向かう。個人投資家のお爺ちゃんとその弟子のお話。

正義を胸に悪どい金融機関と闘う構図は痛快で、『半沢直樹』みたい。20年ほど前にこの本は出版されているので、人の興味関心や世の中の流れは大きなうねりとなって繰り返されるんだなーと感じる。

羨ましいよ...続きを読むうな師弟関係も読み応えあるし、世の中の裏側も垣間見えた気がして、読んでみてよかった石田衣良作品。


【メモ】
・献血をして闇金にお金を返すため、骨が血を作るのに間に合わず死んでゆくなど
・ドヤ
・保険を売りつけた行員は異動でもういない。後始末をする銀行員のやるせなさ。→今も銀行はこうなのか?

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Posted by ブクログ 2020年12月28日

ドラマ「ビックマネー!」程の爽快感は無いものの、小塚さんと白戸の男気には胸を打たれるものがあります。闘う(大袈裟な言い方をすると)相手にもよりますが、まず自分がどんな武器を持っているか?知らないと…かな?

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Posted by ブクログ 2020年08月21日

何度読み返してみても、爽快感あふれる読後の気持ち。

なんていうか、マーケットという世界の荒波をこうやって乗り越えていくってのがいかにスリルあふれる冒険なのか、という感覚を疑似体験させてくれるような読書体験だ。

数字を右から左に動かすだけの金儲けがえげつない商売である、という感覚がもはや石器時代の...続きを読む古い古い考え方で、今やネット上で億の金が瞬間的に消えたり生まれたり、まさに方丈記の泡沫のごとく現れては来ているこの時代に、何を時代錯誤なことを言ってるんだ、ということなのだろう。


例によってクラシック音楽に造詣のある若者が主人公、ってのが石田衣良さんらしいよね。

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Posted by ブクログ 2020年08月13日

石田衣良らしいテンポの良さと洒落た文章で、市場の事など分からなくてもスリルと達成感、人間の持って生まれた価値などを読み取ることができた。自分とは縁遠い世界と思いつつこれからの才能あふれた日本のディーラーを期待したくなる。お金ってなんだろうな…。

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Posted by ブクログ 2020年07月12日

とても勇気づけられる作品。
ひとりきり孤独に貧しいものは、まだ金をつくっていない金もちにすぎない。という言葉がなぜか最後まで頭に残っていた。その上で徐々に成長していく主人公を見ていると胸にくるものがありました。

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Posted by ブクログ 2020年05月13日

就職浪人し、毎日パチンコばかり過ごしている青年に、ある日老人が声をかけてきた。それは、今まで縁もゆかりもなかった「マーケット」という世界への入り口だった…。


投資・株・値動き・売り・買い…と、経済用語がいっぱい出てきます。
でも不思議なもので、本来なら眠くなってしまうような内容でも、
この...続きを読む人が書くと自然とそういう経済用語も物語を創る重要な要素になってきます。
いや、すごいなぁ。。。

最後まで飽きさせないし、なんとなく投資に親近感が湧いてしまう一冊です。

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Posted by ブクログ 2019年08月27日

石田衣良と思って期待していたら、とても良い意味で期待を裏切られる金融小説だった。
老人と出会った若者が、マーケットのいろはを教えられ、ビッグディールに巻き込まれるーーー。
お金を稼ぐことはいけないことなのか?
法に触れることは本当にしてはいけないのか?法内ならば何をしてもいいのか?
そんなことを考え...続きを読むたくなる作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月21日

石田衣良作品は初めて読んだが、分かりやすく盛り上げたり落としたりしていて読みやすかった。株や経済について少し知識を持っていたから読めたが、そういったものを一切知らない状態で読むのであれば難しい表現や用語が多い気がした。主人公と老人の掛け合いや行動を通してお金についての考えが伝わってきて、また久々にF...続きを読むXをやってみようかなと思えた。「まだ金をつくっていない金持ち」という表現がとても気に入ったし、お金についての価値観が見直された。
石田衣良の他の作品も読んでみようと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年05月30日

魔術師から1から100までの株式投資のいろはを学んだ主人公。最後は、騙されていたことにはなるがしかし、彼もまた若くに騙されたクチ。そこから学ぶもの、作っていくこともあることを主人公と私に教えてくれた。

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Posted by ブクログ 2016年12月09日

21世紀初頭、謎の老投資家に誘われたフリーターが金融知識を身につけ、株式市場で大勝負に臨む物語。専門用語もうまく説明されていてつっかからず、ミステリ要素もあってスラスラと読めた。

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Posted by ブクログ 2016年08月10日

最初の印象は福本伸行さんの『金と銀』のような印象を受けました。

主人公の成長が少しばかり早過ぎるような気もしますが、その分物語に疾走感が出て、次は次はとページを捲らさせられます。


主人公は一人の老人に見出され、投資の技術と市場を見る眼が養われていく。
銀行に騙された老人達、老人の家に出入りする...続きを読む右翼、外資の日本支店の代表等と主人公は出会うのだが、物語はその全ての人達に巻き込まれ、秋のディールに収束される!

続編があっても良いと思います!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年11月24日

就職浪人青年が天才投資家老人に拾われ市場の荒波に魅入られるはなし。
セミパチプロだった白戸が、小塚老人の秘書としてゼロから市場に触れてから、大仕事を遂げるまでのわくわくかん。
悪徳銀行へ復讐のため画策された経済犯罪のと結果の読めないハラハラかん。
感情を見せない老人の過去やひととなり、右翼暴力団のキ...続きを読むャラクターなど人間のいきいきかん。
一仕事を終えた二人のその後はふたりらしくてとてもよかった。

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Posted by ブクログ 2015年08月08日

投機をやったことがある人なら、きっと3倍面白い。
ドラマ「ビッグマネー」の原作。ドラマの方が好き。

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Posted by ブクログ 2023年08月22日

株に疎いので
なるほど~
へ~って感じで読み進めました。
途中、誰の本を読んでるのかな?
池井戸さん?いやいや
石田さんだった
っと思う程でした。

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

しばらく本を読んでなかったので、久しぶりに読んだら夢中になった。
ちょうど資産運用に興味がある時期だったので、よりのめり込んで読めた。

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Posted by ブクログ 2020年12月24日

就職浪人中の白戸は、謎の老人が声をかけられ、月給30万で秘書になるように依頼される。仕事は、新聞の経済欄を毎日チェックすることと、口座を持つまつば銀行の株価を調べること。そのうち、株の値動きがなんとなくわかっていくようになるのだが…。

少し前に読んだ、宇宙人が株価を云々という話と、話の導入部分がほ...続きを読むぼ同じ(変な少女が出てこないけど)で、素人株小説って、みんな似たりよったりのプロットになるのだろうか。さすがに年季が違うだけあり、結構読める内容になっているのが、あちらとの違い。

まつば銀行の株を調べ上げていくことで、何かを企んでいるし、企んでいることを隠さないため、起こることを予想したりはできるが、文章の積み上げが丁寧なため、理解がしやすい。

一方で、ヤクザなどの「飛び道具」が使われている割にはあまり効果的ではなかったのが残念。必要だったのかなあ。

最後はまたこう、カタルシスを用意してあるので、単純に株の話で終わらせなかったのは好感。

ただ、石田衣良の作品にありがちな、登場人物が薄っぺらく、感情移入がしにくいのも事実で、主人公格が2人に絞られているため散漫ではないが、相変わらずのめり込めないのだな。

最終的に、起伏の少ない読みやすい話だったなあという薄い感想しか残っていない。割と頑張って書かれているはずなんだがなあ。もったいない。

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Posted by ブクログ 2020年08月31日

面白かったですが、株とか素人なので途中からちょっと仕組みが理解できなかったです。
少し知識があった方が楽しめそうです。

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Posted by ブクログ 2019年01月02日

石田衣良さんの、若者と手ほどきの年長者コンビ&裏事情を知ったような気になれる&最後は希望を持って終わる、という構成、いつも安心できる。今回はジジィに教わる株式投資教室。読むと、題名の比喩がわかる。
そんなにうまくいくかいな、個人投資家が何をできるんだ、と思うけれども、なんとなくわかった気がして良い。...続きを読む
下町の描写もリアルで、まさに町屋にいるような気がするから地に足がついて現実味がある。

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Posted by ブクログ 2017年12月13日

面白かったけど、まあ普通。
主人公の白戸君をかっこよく描きすぎじゃないかと。ちょっと白々しくなるような個所が多々ありました。だって、部屋に入って流れてるクラシックが、まあブラームスだとか曲名や作曲者が何だとか分かるとしても、聞いただけで指揮者(かな)が目の前に浮かんだり、初対面の人がきてるスーツを「...続きを読むXXXXの上下を着て」みたいなそんなわかるかって、なんか人間味ないというかかっこよすぎてしらじらしいというか、しょっぱい感じがして、こういうのは好きじゃない。

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Posted by ブクログ 2017年08月26日

とんとん拍子に話が進みすぎる。主人公が反撃に合うことがないので、スリルがない。
毎日、株価を書き写してると、株取引の感覚が磨かれるらしい。やってみるか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月30日

「きみが身につけた値動き感覚というのは、きみ固有のもので誰も代わりになることはできない。……その重要性は経済に限るものではないと、わたしは思っている。……一国の盛衰や私企業の成長と停滞、そして私たちひとりひとりの人生にも、細かな波の上下と潮目のうねりがある。自分自身の運命について、値動き感覚を研ぎ澄...続きを読むましておくのも悪くないだろう」(42頁)

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Posted by ブクログ 2016年06月03日

2016年6月3日
就職浪人フリーターがマーケットの天才老人と出会い、過去に老人達を騙した銀行に一矢報いる成長物語。
少し専門用語が多く理解するのが難しい部分がある。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

これ読んだら株に詳しくなれるかなとの淡い期待は完全に外れでした。

でも小説としてはとても面白かったです。


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