【感想・ネタバレ】前向きに、あきらめる。 一歩踏み出すための哲学のレビュー

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Posted by ブクログ

感想
 前向きになれない自分を肯定したい、自分の中でなにを悩んでいるかわからない。そのような気持ちで本屋に向かったら本書の目が止まった。
『ためらう』『開き直る』が自分には刺さった内容だった。
 猪突猛進な思考は、今の生き方を苦しめていると自覚した。さて、どうしたものか。否定するわけではないが、少しずつ猪突猛進的な思考から離れていきたい。「第二章ためらい」はそんな悩みを持つ自分にとって、さまざまな提案をしてくれる章だった。例えば、突き進んでしまう人間の性質、ためらうことで生まれる楽しみを構造的に紐解く、である。
 「第五章開き直る」の文章を以下に抜粋する。本当に納得する。笑
頁162「人生を変えようと思って逃げたはいいが、思ったようには生きられないのはなぜか。それは完全に逃げきれていないからだ。逃げることを邪魔しているのは、環境ではない。もちろん他者でもない。あなたの抱く理想なのだ。どこかに完璧主義が潜んでいるに違いない。人間が理想を抱く限り、誰かに憧れている限り、完璧主義と手を切るのは難しい。だから苦しまねばならないのだ。最後の敵は、そんな不可視の完璧主義である。」
自分の枠をそのつど作り直すことができるかどうか、難しいが大切だと思う。


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2023年02月16日

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