【感想・ネタバレ】商人(あきんど)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目13箇所。商売は、約束を守ることで信用をつくることが一番大切です。お客様は常に正しいのです、もし、お客様が間違っているとします、それは間違っていることが正しいのです。わてら商人はお客様に頭を下げているんとちゃいます、お客様のくださるお金に頭をさげてるんですわ、<ようこそ、お越しやす>って……。<安いから買う>じゃいけません、<高くても買う>のが買物です、<欲しいから買う>じゃいけません、<必要だから買う>のが買物です。売場を拡げると品数が増えます、品数が増えると、質にかかわっていられなくなります、そういう店が増えました。ヤーさんというんですか、やくざは経済評論家より目先がききますから、景気のいい町にしかいません、金の動く場所にはかならず群がっています。農作物も、ブルセラも、作った人、使った人の顔が見えるものが、高く売れるんです。以前なら都会にいけないと買えなかった品が、自由に買えるのである、店が無いという商売は新しいわけではない、商売の歴史では、そもそも店は無く、売り歩いていたのだから……。安売りをして儲かるってことは、安売りじゃないってことでしょう、どうしてそこがわからないんでしょう。人間と違って、動物が死んでも気楽なのは……ペットには遺産がありませんから。不景気は最初にデパートで兆しがあらわれてきましてね、最後に来るのがスーパー・マーケットです、オシャレからはじまって食費にきたら……これは本当に不景気です。<安い><高い>で商売していた時代は楽でした、最近の客は<好き><嫌い>ですからね、これはむずかしい商売です。商人の道……農民は連帯感に生きる、安定を求める、安全を欲する、土着を喜ぶ、商人は孤独を生き甲斐にすべては競争者である、不安定こそ利潤の源泉、喜ばねば成らぬ、危険な世界を求めよ、どこからでも養分を吸いあげる浮き草でなければならぬ、他人の道は自分の道ではないというのが商品の道である。

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2013年03月01日

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