【感想・ネタバレ】イスタンブルで猫さがしのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「日本では空気を読まないと出る杭になって叩かれちゃう」…切なくなってしまった。だから主人公の愛は日本から出たくてたまらない。
愛のクラスに来た転校生の雪子ちゃんは、タイから来た子で、日本語の読み書きが出来ない。だから遠巻きに悪口を言われる。それをかばった愛もまた嫌がらせの言葉を投げつけられる。
だけどこうして児童向けの本で、そういう考えもあるけど、わたしはそういうのは好きではないな!ってメッセージを投げてくれることがとてもありがたいよ。
ただ少し難点を言うなら、日本って出る杭を打つ場所だよね、というステレオタイプになってしまってはいないか?というところがちょっと気になったりはした。
作者さんは中近東で活動されてる方なんですね。いいなあ。私もあのあたりすごく行きたいけど、情勢が難しかったり女一人旅は危険だったりしてちょっと怖い。
トルコの風が伝わってくるような良い本でした。バザールの風景が楽しすぎる。子供向けだから私には合わないかな?と思ったけど、大人も楽しめる良い本です。この本を読めて大人になっていく今の子供たちがうらやましいな。

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2016年06月02日

Posted by ブクログ

トルコの美しい猫、ワン猫。青と緑の二色の瞳を持ち、ワンという町にだけ住む、美しい白猫。
ワン猫に会いたい!という口実で、父親の仕事赴任先イスタンブルにやって来た愛。教室では本音を言えない、友だちとわかりあえない、出る杭は打たれる…そんな気持ちから、まっとうな理由で日本から出ることを望んだのだ。

スタンブルの日本人学校で友達になった未来は、幼い頃から父親の仕事について世界を転々としている。
そんな未来と、図書室で見つけた手紙。

猫のイラストと、このワン猫に会いたかったら補習校のはやとの所に会いに来て、とある。

愛と未来ははやとを訪ねるが、ワン猫はいなくなってしまった。三人はワン猫を探してイスタンブルの町を訪ね歩く。

アジアとヨーロッパ、二つの世界が見える町で、日本とトルコでの違い、友だちの未来との違いを感じながら、
二色の瞳で世界を見ているワン猫を自分を重ねて成長してゆく愛。

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2016年08月21日

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