【感想・ネタバレ】画家とモデル―宿命の出会い―(新潮文庫)のレビュー

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とても面白い内容でした

文庫版が出版されて、早速購入しました。
ネット書籍は、単行本も文庫版も、サイズを気にせず読めるので、文庫版の登場は、ありがたいです。
内容は、知っているものも、知らないものもあり、とても面白いものでした!
資料絵画の解像度もほどよくて、画面で見ても十分鑑賞出来るレベルでした。
欲を言えば、取り上げた絵画をすべて掲載して欲しかったですが、それは欲張りなのかもしれません。
ネット書籍の欠点で、絵画ページなどを本文にあわせて見返すことが不便なのが気になりますが、これは、この本だけのことではないので仕方がないと思います。

#タメになる

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2023年08月11日

Posted by ブクログ

面白かった。
絵画を観る眼がまた少し広がった気がする。
モデルと言っても単純ではありません。
娘や略奪婚や、そして…
シャガールやレンピッカやベラスケスなど、
その良さを再認識できたけど、
フォンターナって知らなかった。
少女の絵、そのストーリー。ちょっと感動した。

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「画家とモデル」と言われると、あとがきや解説にもあった通り、男性画家と美人モデルを想像しがちだが、それだけに留まらないのが中野先生。
勿論、妻に隠したまま愛人を描き続けたなんていう某有名画家の話もあるが、個人的に印象的だったのは、ある女性画家の話。
多毛症の少女をあんなに愛くるしく、そして慈愛に満ちた視線で描いた絵に持っていかれた。
彼女に対する当時の世間での価値観や評価をものともせずに。
絵の背景を知った方がよりその絵に入り込めるのは、確かにその通りだとは思うが、説明されなくても伝わってくるものも確かにあると思う。
この絵はまさに、そうだと思う。
説明不要の愛。

他にも画家とその絵のモデルに関する様々なエピソードが盛りだくさん。
ベタなものから、変わったものまで。
中野先生節は今回も健在で、読みやすく勉強にもなる一冊でした。
本編中には実物が掲載されていない絵のエピソードも多数出てくるので、ぜひ画像検索しながら読むといいかと。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

1 )サージェント
2 )ゴヤ
3 )ベルト・モリゾ
4 )ベラスケス
5 )タマラ・ド・レンピッカ
6 )ギュスターヴ・モロー
7 )メンツェル
8 )ロートレック
9 )ホルバイン
10)シャガール
11)フォンターナ
12)ピエロ・デラ・フランチェスカ
13)モディリアーニ
14)クノップフ
15)クラーナハ
16)レンブラント
17)ヴァラドン
18)ワイエス

18人の画家の人生が分かる本。
ひとつひとつが短く、絵の写真も載っているので読みやすいです。

好きな主要画家の表を作りたくなりました。時代と国とその時の世界情勢をまとめて一目で分かる感じの。

ヴァラドン(シュザンヌことマリー=クレマンティーヌ・ヴァラドン)がユトリロの母親と初めて知りました。そもそも彼女のことを知りませんでした。ユトリロは大大大好きだったのに!!

ヴァラドンの絵は確かにちょっとユトリロとタッチが似ていて、ユトリロが人物を描かず寒色の静に対してヴァラドンは人物を描き暖色の動という正反対なところが興味深いなぁと思いました。

クラーナハの、絵でルターを拡めた話も興味深かったし、詳しく知らない人が楽しめる本です。

長年絵に携わる仕事をしているのに詳しくない有名画家も多々いるので、半数のエピソードを興味深く読めました。

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2023年04月15日

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