【感想・ネタバレ】覇王の轍のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

相葉秀雄作品はクランクインに続き2冊目。
前回に引き続き、北海道が出てくるので、北海道出身かな?と安直な気持ちで見てみたら、新潟出身!
こう言うのって、案外、黒幕は身内にいるんだよね〜と思っていたら、意外な展開に!
福岡ではまさに今、難しい局面でのトンネル作りが進行中なので、思わず事故がないようにと、つい読みながら願ってしまいました。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み応え十分。2時間ドラマを見てるようだっし、2時間ドラマにしてほしいとさえ感じた。

北海道警察の二課長に異動した女性キャリア官僚の樫山。
着任前日に食堂のスポーツ紙で見かけた転落死事故に違和感を感じサポート役の部下伊藤共に独自に調査していく。
その後、警視庁との合同での収賄事件を検挙。この収賄事件と転落死事故の点の点がのちに線に繋がっていく。
独自調査にて、ジリジリと真相に迫り黒幕に近づきつつある描写に読む手をが止まらなかった。

真相が解き明かされいよいよ検察も立件かというところで、内閣官房副長官(官邸)から真相を揉み消され、権力に屈っさねばならなっていく描写や、今までパートナーとして事件を調べていた部下の伊藤が実は官邸がさしだしたスパイ(公安)でありまさかの裏切りの展開は絶望としかいいようがなかった。
熱血漢あり、頼りがいあり、実直で真っ直ぐな伊藤がスパイだなんて、、、全て演技やなんて、、
まじかよ!ってなってしまいました。


圧力、権力、利権、もみ消し等これらは実際にも蔓延っているんだろうなと現実を思い知らされる作品だった。
タイトルの覇王の轍、終盤でなるほどそうゆうことねと納得。

現実を思い知らされるままの終わり方でもよかったが、政権交代により就任した新首相が前政権の膿を出すべく例の事件にも興味をもち、闇に葬りさられそうになった事件が今後明るみ出ていくのではないか? それを受けて休職していた樫山も現場復帰し真相の究明に再度尽力していくのであろう
という希望の始まりが見えた最後であった。

おすすめの作品がまた増えました!

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

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今のところ今年1番の作品かな。田川信一シリーズのスピンオフ作品。スピンオフってどうしても本元の作品より幾分劣ってしまう印象を持っていたが、今作は勝るとも劣らない出来に仕上がっていると思う。
あくまでフィクションだが道警とJR北海道の歪な世界と整備新幹線の実状、更に政界のパワーゲームも交えてをうまく作品に取り入れている点は筆者の真骨頂が発揮されているように思う。
樫山は田川に鍛えられただけあって、キャリアとは思えない足で稼ぐ捜査を行い、真相を明らかにしていく点は見応え十分。
上層部や利権に群がる奴等のために現場に犠牲を強いるくだりは樫山の10分の1くらいではあるが怒りに震えた。
伊藤の権力の犬っぷりもすごかったな。
JR北海道労組の凄まじさはちょっと調べてみたくなった。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

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北海道警察、二課長となった樫山順子。赴任してすぐに大きな贈収賄事件の大詰めに出会う。着実に進む捜査の陰で小さな記事、国交省の役人の転落記事に違和感を覚え独自に捜査する中でもう一つの事故死など不審な事態に気付いていく。手に汗握る黒幕とのやり取りなど、絡み合ったひとつひとつの事象が解けていく。最後、うまくいく予感で終わったけれど、ちょっと都合良すぎかなあ。
公安のスパイが意外な人物で私も完全に騙されました。

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2023年04月26日

Posted by ブクログ

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鉄オタまではいかないけれど、鉄道好きとしては小説だからと、簡単に流されない問題だ。

新幹線問題、確かに恩恵も受けているけれど、日々の生活利用者にはデメリットの方が大きくなる。

鉄道の存在、この小説で改めて考えさせられるし、政治家や経済界の利権が絡まり明るい未来は見いだせない。

最後のあのどんでん返し。してやられました。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

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終盤に明らかになる「覇王の轍」の意味ーー。

雑居ビルでの不審な転落死と、道立病院職員が絡む大規模贈収賄事件。無関係そうな2つの事件が絡み合った先に見える真相は、現実世界に投げかけられるこの国最大の欠陥。

真相にたどり着くまでのドキドキ感が良かった。いわゆるミステリーではなく社会的な事案が絡んでるのが面白さ。
終盤に出てくる黒幕のチカラが、いかにも本当にありそうで…。
全てをひっくり返される展開からの大ラスはちょっと拙速すぎた感はあったけど、あのままのバッドエンドよりは良かったんだろう。それに、あの大ラスの覆り方も、いかにもありそうな話で。結局政治も人と人。かな。

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2024年05月10日

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