【感想・ネタバレ】覇王の轍のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年12月11日

政府って汚い、、、現実も物語でも。
犯罪が減るより、被害者が減るより、この国を守る。って、、、自分の政治生命を守るの間違いだな!!

0

Posted by ブクログ 2023年12月09日

警察キャリアの樫山順子の物語。舞台は道警。贈収賄に裏に北海道警察、JR北海道が行った大きな犯罪が隠蔽されていた。最後は、 政権交代によるパワーバランスの変化により、未来を少し見せた形で物語は終了しましたが、分厚さ(461ページ)を感じさせずに読み進むことができました。良かったです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月22日

相葉秀雄作品はクランクインに続き2冊目。
前回に引き続き、北海道が出てくるので、北海道出身かな?と安直な気持ちで見てみたら、新潟出身!
こう言うのって、案外、黒幕は身内にいるんだよね〜と思っていたら、意外な展開に!
福岡ではまさに今、難しい局面でのトンネル作りが進行中なので、思わず事故がないようにと...続きを読む、つい読みながら願ってしまいました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月17日

読み応え十分。2時間ドラマを見てるようだっし、2時間ドラマにしてほしいとさえ感じた。

北海道警察の二課長に異動した女性キャリア官僚の樫山。
着任前日に食堂のスポーツ紙で見かけた転落死事故に違和感を感じサポート役の部下伊藤共に独自に調査していく。
その後、警視庁との合同での収賄事件を検挙。この収賄事...続きを読む件と転落死事故の点の点がのちに線に繋がっていく。
独自調査にて、ジリジリと真相に迫り黒幕に近づきつつある描写に読む手をが止まらなかった。

真相が解き明かされいよいよ検察も立件かというところで、内閣官房副長官(官邸)から真相を揉み消され、権力に屈っさねばならなっていく描写や、今までパートナーとして事件を調べていた部下の伊藤が実は官邸がさしだしたスパイ(公安)でありまさかの裏切りの展開は絶望としかいいようがなかった。
熱血漢あり、頼りがいあり、実直で真っ直ぐな伊藤がスパイだなんて、、、全て演技やなんて、、
まじかよ!ってなってしまいました。


圧力、権力、利権、もみ消し等これらは実際にも蔓延っているんだろうなと現実を思い知らされる作品だった。
タイトルの覇王の轍、終盤でなるほどそうゆうことねと納得。

現実を思い知らされるままの終わり方でもよかったが、政権交代により就任した新首相が前政権の膿を出すべく例の事件にも興味をもち、闇に葬りさられそうになった事件が今後明るみ出ていくのではないか? それを受けて休職していた樫山も現場復帰し真相の究明に再度尽力していくのであろう
という希望の始まりが見えた最後であった。

おすすめの作品がまた増えました!

0

Posted by ブクログ 2023年08月29日

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……

公共事業にクリ...続きを読むーンは無いのか?
本当に腐ってやがる。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月12日

今のところ今年1番の作品かな。田川信一シリーズのスピンオフ作品。スピンオフってどうしても本元の作品より幾分劣ってしまう印象を持っていたが、今作は勝るとも劣らない出来に仕上がっていると思う。
あくまでフィクションだが道警とJR北海道の歪な世界と整備新幹線の実状、更に政界のパワーゲームも交えてをうまく作...続きを読む品に取り入れている点は筆者の真骨頂が発揮されているように思う。
樫山は田川に鍛えられただけあって、キャリアとは思えない足で稼ぐ捜査を行い、真相を明らかにしていく点は見応え十分。
上層部や利権に群がる奴等のために現場に犠牲を強いるくだりは樫山の10分の1くらいではあるが怒りに震えた。
伊藤の権力の犬っぷりもすごかったな。
JR北海道労組の凄まじさはちょっと調べてみたくなった。

0

Posted by ブクログ 2023年05月13日

警察庁の女性キャリア、こんなすごい人が…いるんだろうなたぶん。どちらかというと、所轄ノンキャリアが主人公のドラマが多くて、キャリアは悪役だと思っていた。頭の良さでスカッとするかっこいい捜査、官僚としてのスマートな立ち回り。何度も立ち止まり、2度3度読み直しながらも、読み進めることが楽しかった。
政治...続きを読むの複雑さ汚さ、頭のいい人たちの謀略、世の中はこんなふうに動いているのか…怒り、かなしみ、無力感。
が、世の中捨てたもんではないかもと思わせてくれる結末に少し安堵。

0

Posted by ブクログ 2023年04月16日

「格差社会」「派遣社員の使い捨て」など、
現代の日本社会が抱える闇の部分に焦点を
当てた題材のミステリーを手がける相場氏
の新作です。

今回は公共事業にはびこる癒着です。舞台
は北海道新幹線。

札幌までの工事に関わる国交相技官の死に
疑問を抱いたあるキャリア刑事が、事故死
とされていた結論の裏の...続きを読む真実に迫ります。

そこには国家の闇が待ち受けています。

良く耳にする「公共事業は一度決まったら
絶対に止まらない」を目の当たりにする、
一冊です。

0

Posted by ブクログ 2023年04月08日

久しぶりに出ました★5オススメ小説

最初、若干乗り切れなかったけど、
後半は、もう一気読み

北海道赴任から伏線

ラスボス(?)も、早々に出現し、
相手方の心情も描く

しかし、これすら…

ネタバレになりそうで書けんわ

練りに練られたプロットに
読後、ため息が漏れる

最後の最後まで目が離せ...続きを読むない

すごい作品であった

0

Posted by ブクログ 2023年03月26日

今も正に北海道では新幹線の工事が行われている。
札幌駅でも新幹線ホームの改修工事をしていました。
小説ではあるけれど現実に権力に抗って働いている人がいるんだろうな。
北海道新幹線も利用したことあるけど札幌まで開通した暁には工事に従事した人々の想いを感じながらまた利用したいと思う。

0

Posted by ブクログ 2023年03月21日

キャリアの樫山順子が、北海道警ニ課長として贈収賄事件を捜査する。
だがそれだけでなく、延伸工事での死亡事故や国交省技官の転落死など不可解な処理に疑問を抱く。

組織は大きくなればなるほど、小さなミスを巡って責任を押し付けあう。
隠蔽に加担した道警。
捜査を妨害する政治家。
腐った組織の中で終わるわけ...続きを読むにはいかないだろうが、誰を信じたらいいのか…という思いがとてもよくわかった。
政治案件で不本意な人事異動を強いられることが平然とある。
人間とはなんと非力なのか…
圧力とは残酷である。


なんとしても真実を貫いてほしいという気持ちで読み終えた。

0

Posted by ブクログ 2023年03月18日

相場英雄『覇王の轍』。北海道警捜査二課長に着任したキャリア樫山順子はススキノで起きた事故死に不審をいだき、管轄外の事件を調べ始める。そんな中、並行して捜査を進める贈収賄事件との接点が明らかに。警察官の矜持と組織の論理との間で揺れ動く主人公、覇王の轍の呪縛を解き放つことはできるのか

0

Posted by ブクログ 2023年03月14日

読み応えあった。げに恐ろしきは永田町のパワーゲーム。あるあるだけど、大物出る前に道警内で潰されるだろうし、こんな物分かりのいい気骨ある上司もいないし…「覇王の轍の呪縛に50年以上縛られたまま」「人間というのは小さな嘘を隠す為に大きな悪事に手を染めるもの」中島公園のボートの隙間で暮らしていた猫たち元気...続きを読むかなぁ?リニア大丈夫か?心配。

0

Posted by ブクログ 2023年03月12日

著者の十八番の社会問題を深く抉る快心作。主人公・樫山順子といえば「アンダークラス」で田川信一と相棒だったキャリア警察官。こちらを主役に据えた「震える牛」シリーズのスピンオフ作。今回は国鉄解体後も多々問題ある鉄道行政に切り込む。事件の造形と展開、過不足ない登場人物の描き方は一級品でストーリに溺れる。バ...続きを読むディの伊藤巡査長が実は、、、はかなり衝撃的で一本取られた。JR労組の闇がキーポイントのひとつだが、こちらは西岡研介氏の労作「マングローブ」や「トラジャ」あたりを一緒に読むと良いかも。

0

Posted by ブクログ 2023年03月05日

急に北海道警の捜査二課課長に異動した樫山順子。北海道で収賄罪した金が歌舞伎町のホストに流れてる事件を警視庁と捜査することに。同時に道警は事故として処理した、国交省の官僚が札幌のいかがわしい店の入るビルから転落死した件は殺人ではないかと疑う。

とても面白かった。巨悪を断罪する。今回はJR北海道と北海...続きを読む道系と整備新幹線がネタ。真相が段々と明らかになるカタルシスが凄かった。

0

Posted by ブクログ 2024年02月19日

主人公の樫山順子は毅然とした清廉潔白な警察官。
北海道に赴任して直面した事件に真正面から向き合って解決をしていく姿が清々しい。
そしてJE(これはJRのことだろう)の課題、日本の鉄道政策の問題を作者も真正面から捉えてタブーに踏み込んだ小説と言えると思う。
「規定」を官僚隠語で「キサダ」と発音すること...続きを読むから事件性を嗅ぎつけた樫山。実際にキサダという隠語が使われているのだろうが、同じ官僚として被害者に共感しつつも、国の政策を優先して労働者を蔑ろにする官僚に挑む姿に共感できる。
結果的に長いものに巻かれてしまうという結論には読者として後を引いてしまうが、それも著者の狙いなのだろう。
樫山順子にはまだまだ活躍してもらいたい。

0

Posted by ブクログ 2023年07月24日

展開自体はオーソドックス。読みやすい文体だしテンポも良い。官僚や巨大組織のパワーバランスは簡単には覆せない事実と上手く折り合いをつけた着地。

0

Posted by ブクログ 2023年07月23日

北海道警捜査二課長に突如赴任することになった警察キャリアの樫山順子がススキノで起きた国土交通省技官の転落事故に疑問を持ちその真相を追いかけつつ、本業の贈収賄事件の捜査を指揮するなかで、鉄道行政の闇が暴かれていくという社会派推理小説。読んだことはないが田川信一シリーズのスピンオフ作品とのこと。
怪しい...続きを読むなと思っていた人物はやっぱり怪しかったが、たくさんの伏線が張り巡らされていたのにはあまり気付けなくて、ミステリー小説としてよくできていると思った。ただ、本作の重要キーワードである「キサダ」については、どういう用語かよく知っている身として、そんな使い方するのかなとは思った。
明らかに特定の実在の人物をモデルにしている登場人物が登場するが、どこまで現実世界を反映しているのだろうかと思った。この小説のようなことが実際にあるのだとしたら空恐ろしい。
本書で出てくる「この国で一番悪い仕組みは、一度決めたら中断はおろか、後戻りすることが一切許されないことだ」、「今から50年も前に決めたことが、既定路線として今も生きている。田巻元首相という戦後最強の覇王が作った轍は、既得権益、利益誘導、集票の道具として新幹線を延長させ続ける」、「この国は「覇王の轍」の呪縛に50年以上縛られたままだ」という指摘は、整備新幹線、ひいては大型公共事業の問題点を鋭くえぐっていると感じた。

0

Posted by ブクログ 2023年05月09日

北海道警捜査二課長として赴任したキャリア女性警官。
本筋の病院を舞台とした贈収賄事件の裏で、個人的に追うススキノの雑居風俗ビルからの転落事件。
一見無関係は2筋が合流するのはお約束だが、不自然さはない。

「覇王」とは列島改造論の田中角栄がモデルか。
一旦政策に予算がつくと大きな歯車が回りだし、数十...続きを読む年経って状況が変わっても容易に止まることができないという作者らしい指摘。

官邸からの横槍に一旦闇に葬られそうになった解決寸前の事件が土壇場でひっくり返る展開は王道だが、もう一捻りほしい気もする。

有能な若手助手と思われた人物の正体には思わず膝を打つ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月26日

北海道警察、二課長となった樫山順子。赴任してすぐに大きな贈収賄事件の大詰めに出会う。着実に進む捜査の陰で小さな記事、国交省の役人の転落記事に違和感を覚え独自に捜査する中でもう一つの事故死など不審な事態に気付いていく。手に汗握る黒幕とのやり取りなど、絡み合ったひとつひとつの事象が解けていく。最後、うま...続きを読むくいく予感で終わったけれど、ちょっと都合良すぎかなあ。
公安のスパイが意外な人物で私も完全に騙されました。

0

Posted by ブクログ 2023年04月07日

相場英雄の最新作は、女キャリア刑事を主人公に、北海道に赴任した際に、ふとしたきっかけから不審死のことを知り、それを追い詰めていくうちに、収賄事件や利権の闇が絡み合いながらもなんとか真相までたどり着くが、どういう結末を迎えるのか?というスピーディーな展開の物語で、なかなか面白い作品でした!

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月20日

鉄オタまではいかないけれど、鉄道好きとしては小説だからと、簡単に流されない問題だ。

新幹線問題、確かに恩恵も受けているけれど、日々の生活利用者にはデメリットの方が大きくなる。

鉄道の存在、この小説で改めて考えさせられるし、政治家や経済界の利権が絡まり明るい未来は見いだせない。

最後のあのどんで...続きを読むん返し。してやられました。

0

Posted by ブクログ 2023年03月13日

田川信一シリーズのスピンオフだった!
面白かった!!

あー、読み損ねたままのガラパゴスも読まねばっっ!!

0

Posted by ブクログ 2023年02月09日

北海道を舞台に「新幹線鉄道利権」を巡るサスペンス小説。霞が関のキャリアの女性警察官僚の正義感を軸に、複数の筋書きが併行して進むが、いずれも息をつかせず、それでいて絡み合い、収斂していく展開は見事。一気に読ませる。
安倍・菅体制の警察国家的息苦しさや利権の囲い込みに辟易している国民としては、いろいろあ...続きを読むっても岸田総理の変革に期待したい点も頷ける。
政治への忖度がなければ、テレビドラマ化や映画化を期待したい。

0

Posted by ブクログ 2023年10月16日

北海道新幹線延伸にまつわる陰謀とミステリー
震える牛などでお馴染みのシリーズのスピンオフ

お馴染みのシリーズを読んでいなくて残念…

0

Posted by ブクログ 2023年05月30日

社会派小説第四弾!
今回は鉄道の敷設にまつわる巨悪に立ち向かうキャリア女性警官の話。
骨太の作品で、460頁にも及ぶ長編でありながら、途中からの展開が巧みであり、一気読みさせてしまう。この手の社会派小説の次作を期待する。

0

Posted by ブクログ 2023年03月10日

「震える牛」「ガラパゴス」「アンダークラス」と続く“田川信一シリーズ“のスピンオフ作品という位置付け。前作で田川とタッグを組んだキャリア警官・樫山順子が主人公の作品。

北海道警察本部捜査二課長として赴任したばかりの樫山が、ススキノで起きた転落事故に引っかかりを覚えるところから始まる。
警視庁と合同...続きを読むで行なうことになった贈収賄疑惑に、整備新幹線の工事現場で起きた作業員の死亡事故と、樫山が拘っていたススキノ転落事故までが繋がりを見せ、JE(JRと思われる)と鉄道建設機構、警察、官邸までも巻き込む一大疑惑に発展する展開は読みごたえ十分。

ただ、贈収賄の合同捜査で皆が一丸となっている中、指揮をとるべき立場でありながら個人的に引っ掛かるという理由で転落死の事件を捜査するという行為はいただけない。
それが偶々贈収賄事件と繋がったもののそうじゃない場合は職務怠慢の謗りも免れないかと。新聞記者との協力関係も職務上微妙なところだし。
キャリア警察官として出世する道を捨てる覚悟もできていない中での樫山の暴走は目に余るし、官邸から横槍が入った時の振る舞いもやはり中途半端。

最後まで主人公に肩入れできなかったので田川信一シリーズの3作品のようには没頭できませんでした。
小説だから最後に希望を持たせた終わり方になったけど、現実なら事件は潰されて終わりだろうな
ぁ。

0

Posted by ブクログ 2023年02月26日

北海道でのミステリーサスペンス。

「アンダークラス」で田川と組んだ女性キャリア警視樫山が道警2課長となっての活躍で面白かったです。
仮名的になっているもののJRや機構や自民党の置き換えなのはバレバレなのでイメージしやすかったです。
敵方からのスパイは途中で気づきましたが、その潜入の仕方はちょっと無...続きを読む理っぽい感じでした。
また、事件の端緒となる新聞記事への気づきもちょっとご都合主義的な感じがしたものの、全体的には骨太でラストに微かな希望が残ったのもよかったです。
実際にも覇王=今太閤の改造論に引きずられている部分があると思わさせられました。

0

「小説」ランキング