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面白い。
フジテレビでドラマ化された『アンフェア』と同一の主人公が出てくる作品ですが、TVドラマの原作は、このシリーズ1作目の『推理小説』で、この作品はドラマには使われていない。むしろ、ドラマの方はドラマの方で、オリジナルシナリオで進んでいたら誌です。
さてこちらの話。やはりTVドラマの影響は免れず、雪平夏見には篠原涼子の姿を重ねて読んでいるんですが、それはそれで一興です。まぁ、おなじ女刑事が主人公の姫川玲子に竹内結子の姿を重ねるのと同じですね。
いやぁ、それにしても、事件の結末がね、あんな感じだとは。二重三重に、トラップが重ねられている作品でした。
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2016年の初読以来。
「行きます」「いらない」の末の、「すみませんでした! お願いしますから、どうか連れて行ってください!」
そのあとも、淡々とした言葉足らずの指示と振り回される安藤。かわいい。
安藤の言っている宇宙の常識的知識がすぐにわからない雪平もめずらしくてかわいい。
このコンビだいすき。
余韻も、良いな、、
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まだ若い男が、癌で余命幾ばくもないことを同年代の医師から宣告される。医師にとって癌の告知は初めての経験で、むしろ彼のほうが動揺している。他方、患者はそれ以後、ぷつりと来なくなる。ある日、医師のマンションに来訪者がある。そこに立っていたのはその患者。手には凶器を持って。
プロローグでそんなエピソードが綴られるが、本編で起こるのは誘拐事件である。0歳児が誘拐されるが、母は取り乱していて、事情が十分わからない。離婚しており家族もいないので、他に事情を聞ける人もいない。男性の刑事を受け付けず、雪平夏見が呼ばれる。雪平はまず狂言を疑うが、誘拐犯からの電話がかかってくる。しかしその犯人は何ら具体的な要求をしてこない。
推理小説ではフーダニットだとか、ホワイダニットだとか、謎の焦点で分類するいい方があるが、これは、誰がそれをやったか、なぜそれをやったかも謎ではあるが、そもそも、「それ」、すなわち事件そのものが何なのかが謎。いうなればホワティットである。もちろん一見して誘拐事件なのだが、プロローグの記述は、誘拐が本質ではないということを強烈に示唆しているというわけだ。しかしさっぱり読めない。筋が読めないので、話の先へ先へと読むしかなく、そうなるともう作者の手の内だ。事件の真相が明らかになると「やられた!」という感じ。脱帽です。
雪平夏見の強引な、あるいは奇妙な捜査が前作よりもよく描かれ、その過去についてちょっと語られ、娘との関係も少し描かれ、この個性的な刑事の肉付けがさらになされている。しかし、まだなんだか断片的で、雪平の人物像は焦点を結びきらない。連作を重ねるごとに人物が掘りこまれていくのだろうか。
「アンフェアな月」の含意について明確な説明はない。月にまつわるアンフェアな理科の問題が事件解明の端緒となるのではあるが。人生の不公平、それを静かに見下ろす月……含蓄のあるタイトルなのかもしれない。
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安藤の成長が素晴らしいw すっかり篠原涼子&瑛太のキャストで読んじゃってますが、だからこそ読みやすいのかも♪
これからもガンガン活躍してほしい~~!!!
今更ながらですが、シリーズまとめて読んじゃいますよー!!!
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刑事小説にハマるきっかけを作ってくれたのが、アンフェア。
とんとご無沙汰してた(その間、ドラマや映画は観ていた)けれど、第2弾。
やっぱり、アンフェアは面白い!!!!!!
雪平さんの例の"撃ちますよ"の台詞も飛び出すし、原作では安藤もまだ生きていて
雪平の相棒として捜査に参加。
山路も相変わらず、ジッポをカチャカチャさせてる(笑)
何か久しぶりに友人と再会したような、懐かしい場所に戻ってきた感覚になりながら読んだ。
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雪平夏見シリーズ第二弾。
生後3ヵ月の赤ちゃんが誘拐された。
狂言誘拐かと思われたところに、犯人と名乗る人物から連絡が。
身代金も何も要求しない犯人に翻弄される警察。
犯人の目的とは?
赤ちゃんは無事に助かるのか…?
誘拐事件小説はよくあるものだと思いますが、これは一風変わったという印象がありました。
雪平のキャラクターの影響もあるとは思いますが、展開が読めなくておもしろい。
ページの展開の仕方もインパクトがあって、ドキドキする感じ。
ますます雪平が好きになりました。
シリーズ1から
シリーズ1作めにあたる『推理小説』を読んで、とても面白かったので、即DL。
今回も一気に読みました!
キャラクターもたっているし、
ストーリーも飽きさせないし、
テンポが良いため、300ページというやや短めのボリュームがさみしく感じるほど、
あっという間に読めてしまいます。
シリーズ1もそうだったかと思いますが、
ミステリーとは言っても、トリック謎解き作品ではなく、
人間関係に重きをおいてストーリー展開されているのは女性作家さん(?)ならではと感じました。
すでに次の作品も購入済みです。
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「秦建日子」の『アンフェアな月―刑事 雪平夏見』を読みました。
「篠原涼子」主演でテレビドラマ化された『アンフェア』の原作で、先日読んだ『推理小説』の続編です。
-----story-------------
生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。
錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。
そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。
ベストセラー『推理小説』に続く、刑事「雪平夏見」シリーズ第2弾。
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前作同様にとても読みやすく、一気に読めましたね。
でも、仕掛けは巧妙で、、、
"最終章"でのどんでん返し、そして"エピローグ"で判明する真相… 誘拐については、もしかしたら狂言? という疑いを持ちながら読み進んでいたのですが、まさか、こんな結末とは。
ふたつの事件が絡み合うことで物語が複雑化しているのですが、それが、すんなりと理解できるのは、作者の力量なんだろうなぁ。
面白かった。
あの場面に登場していたあの人物って、実はアイツだったんだ! というのが後からわかるような仕掛けになっているので、ちょっと騙された感じはありますけどね。
それだけに映像化は難しいんだろうと思います。
『雪平夏見』のキャラが、更に良くなっていますね。
続編に期待です。
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雪平シリーズ第2弾
赤ん坊の誘拐事件を軸に少女連続殺人に繋がる展開。脇役だと思っていた早川が連続殺人犯でその患者であったテレビマン沢木が鍵を握る役どころ。
最初に狂言誘拐を指摘したのが間違いかと思いきや、やはり母親が自ら赤ん坊を手放していた。
真相に辿り着く展開はスムーズであったと思う。
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嬰児誘拐事件から少女連続殺人事件に繋がり、ラスト。最初の殺人がこう繋がるとは。刑事としては優秀だけど家庭人としては不器用というか向いてない雪平。一作目読んでないから探さないと。
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生後3ヶ月の幼児が誘拐された。
犯人からの要求は具体性がなく、警察は振り回される。
捜査一課の刑事、雪平夏見は、果たして、無事に幼児を取り戻せるのか?
二転三転する状況。
更に、少女達の遺体が、山の中で複数発見される。
果たして、誘拐犯人と殺人犯は、同一人物なのか?
深まる謎に、警察も次の手を打てない...
雪平刑事の型破りの捜査に、ハラハラドキドキしますが、最後に幼児が助かるところは、ほっとします。
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生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。ベストセラー『推理小説』に続く、刑事・雪平夏見シリーズ第2弾。
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前作の「推理小説」は「アンフェア」というドラマになった。
原作である「推理小説」は第4話までに消化され、その後の展開は完全なオリジナルとなっている。
したがってドラマでは死亡したはずのキャラクターが、この「アンフェアな月」では生きて物語を続けている。
こんなはずじゃなかった・・・母となったとき、そんなふうに思うことがあるのだろうか。
思うようにならない育児、容赦なく背負わなければならない責任。
何しろ、世話をしなければすぐに死んでしまうような脆い命が相手なのだ。
突然に告知されるタイムリミットのある命。
いつかは必ず誰でも死ぬ。でも、それはきっとまだずっと先の話で、明日も明後日も同じような日が続くと根拠もなく信じている。
自分の人生を振り返ったとき、何ひとつ後悔しない人もいるだろう。
たとえ思い残すことが何もなかったとしても、やはり目の前に迫る死はけっして愉快なものではないはずだ。
安易に「死ぬのなんて怖くない」という。
簡単に他人に対して「死ね、死んでしまえ」という。
それは死が遠い存在だからこそ言えることだ。
いま生きている時間とはまったく違う世界に、死は存在する。
人生の最後を純粋無垢な存在と過ごした犯人。
彼にとってその時間はどんなものだったのだろう。
充実した、幸せなひとときだったら・・・と思う。
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ドラマ、のイメージがくっきりあったせいもあるけど書き方が多分に映像的。
その、視覚的な見せ方を、フォントだったりレイアウトだったりですこぶるエンターテイメント的に著してるなぁ。。。と。
でも謎としても面白かったし、心地よくトリッキーだった。
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雪平夏見シリーズ第二弾。この著者の本はとても読み易く、内容もすんなりと入ってくる。ページやフォントの使い方も新鮮で楽しめた。誘拐事件と思いきや、殺人事件に摩り替わっていて、ミスリードにも全く気づかず。今回も一気読み。
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話の演出の仕方がうまい。トントン読み進められます。
あまり、ミステリーは好きではなかったけれでもこのシリーズは大好きです。
個性的な主人公が個性的に犯人を追って行く様にワクワクが止まりません。
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女刑事・雪平夏見シリーズ第二弾。乳児が誘拐された。実は母親の狂言なのだが、そこに余命わずかなプロデューサーの正義が入り込んで事件を複雑化させる。誘拐事件の捜査に強行班の雪平が動員されるって警視庁捜査一課は人材難か?とツッコミたくなるが、話自体は面白かった。
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0歳の乳児誘拐事件発生。
母親が怪しいとみたが、犯人からの電話があり、予想外の展開に。
そしてまた、雪平が動員される。
犯人を既に二人も銃殺したことで、有名になった雪平がまたしても指名される場面も…
何となく、警察が振り回されるだけ振り回されて…ちょっと変な気分…
2021.5.19
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雪平パート2。
ドラマは見ていないが、脳内で篠原涼子さんにすり替わる。。。
パズルですね、このシリーズは。
手探りで手探りで集めたピースが、最後にピッタリくる感じ。
テレビの脚本かと思うくらいの場面転換が多いが、2作目にして慣れた。
本作を一言でいうと。。なんだろ。
前作は「狂気」だったが。。。
「生への執着」?
うーん、なんか違う気がするけど。。
最後、一筋の光明だった。
幸あれ。。
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美人で型破りな女刑事、雪平夏見のシリーズ。末期ガンで死を目前にした犯人が、偽の誘拐事件で警察を翻弄し、その裏で自ら殺人鬼に罰を下す、という少しややこしい話。
警察が犯人に翻弄されて最後まで右往左往する様子や、雪平が上司の言葉を聞かずに突っ走った捜査をする様子などは、映像が目に浮かぶようで、いかにもドラマ向けのエンターテイメントだが、小説と呼ぶには少し違う感じ。文字の大きさやページの色などで、場面の音や空気感などを表現しているのは、面白かった。
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生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。
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推理小説として話の筋は面白かった。主人公の女刑事はちょっとないかな?死んでもいいという若者を殺めることは現実に起こったので予想ができたことなのかと考えさせられる。
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著作を初めて読んだが、それなりに楽しめた。テレビドラマの原作みたいだけど、ドラマは見てないので小説として読んだ。全体的に心理描写が少なめなので、描写キャラクターの造形が完全ではない印象がある。その分、話の筋は分かりやすいが物足りなさが残る。警察ものは心理描写があってだと思うので。
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誘拐事件。
ま、この作者のこのシリーズなので、それだけじゃなく色々裏もあるのですが。(^^;
黒バックに白文字のページが印象的ですね。
ページをめくることについての作者側からの工夫ってんですかね?
京極堂も、改ページのタイミングを気遣っていることで有名ですが、こちらも良くできていると思います。
事件の解決も余韻が残る内容でした。
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実家で母が読み終わったものをもらってきた中にあったので、これの第1弾は読んでません。
でもこれを読み終わったらちょっとそちらも読んでみたくなりました。
時々黒いページがあったり、文字が小さくなってるところがあったり、そういうのもたまにはおもしろかったです。
雪平さん、かっこいい。
母親には向いてなさそうだけど。
脳内では竹内結子さんか天海祐希さんに変換されてました。
…………と、ここまで書いてみてタイトルの「アンフェア」が気になって調べてみたら、ドラマ「アンフェア」でしたか!
そっち見てないのでまったく気づきませんでした。
次からは篠原さんに変換して読みます。
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前作よりも面白かった。雪平に対しても少し好感が持てるようになった。
今回状況から推測して犯人はこの人じゃないか?と思う人がいたが、キャラ的にどうかな・・・という疑惑があった。在る意味あたっていて、ある意味はずれていた。
前作で何故か生瀬勝久さんが思い浮かんでしまう作中人物がいた。ドラマでは全然違う人が演じていたよう。そして今回も何故か生瀬さんが思い浮かんでしまう人物がいた。不思議なことに。
話は変わるが、作中雪平はとてつもない美女ということになっているが、読んでいる限りはそんなに美女という飲酒を受けない。第三者の意見だけでは素直に思えないのかもしれない。