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本書は、志ん生が語った半生を、お弟子さんが文字化したものです。口述筆記というやつですね。
まるで「いだてん」サイドストーリー
今年の大河ドラマ「いだてん」では、日本で初めてオリンピックに出場した金栗四三や、東京オリンピック招致のストーリーが柱となっていますが、ストーリーテラーとなっている古今亭志ん生のストーリーも描かれています。
老年の志ん生をビートたけしさんが演じ(ほぼ落語シーンで語りの役割)、若年期は森山未來さんが演じています。
先日読んだ『志ん生の食卓』もそうだったのですが、文章を読んでいて、脳内でビートたけしさんの声で再生されました。
今回は更に、いろんなエピソードが森山未來さんorビートたけしさんで映像で脳内再生されました。
奥さんの嫁入り道具を1週間ですべて質に入れ、お酒を飲んでしまった志ん生、なめくじ長屋でなめくじと格闘する志ん生、このあたりは森山未來さん。
終戦後、満州引き上げのあたりはビートたけしさん。
大河ドラマや朝ドラで、続編やサイドストーリーをやることがあるのですが、ぜひぜひ本書を基に映像化して「志ん生物語」を正月時代劇あたりでやってほしいものです。
NHKさん、宮藤官九郎さん、よろしくお願いします!
Posted by ブクログ
110317byWhat?←笑
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敗戦とデマ237, しらみで死ぬ245, ~恩は返せない281 ←climax of 戦争満州
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12, 55, 57, 67, 117, 159:落語をよく聴きにくるような人はたいがい出世が早い。みんな立派に出世している。 165, 188-9, 221, 277, 287, 296
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自分が勝つ為に見苦しいまでにやったってどうする、客を喜ばせるためにやるのが相撲や野球じゃないのかい。。。とまあ、こんなことが語られている落語家のエッセイ。最近でいえば日ハムの新庄なんかは、まさしくこれですよ。かっこいいったらありゃしない。そんな気質、そんなカッコよさが満載の古今亭志ん生の有名な1冊。中でも、敗戦後の満州で受けた恩と、その後日談が極めて良い。金じゃ買えないものは、こういう心持ちでしょうね。
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若い頃のエピソードは手のつけようのないほどの悪童で、後に紫綬褒章を貰えるような人間には思えないのだが、時代もあるが、とても普通じゃ経験しないような人生を歩み、晩年の古今亭志ん生と成ったことがわかる。
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志ん生は落語界のみならずすべての芸能のなかでの最高峰の一人である。けれど、この人ってのはよく分からないんですね。この人本当に頭が良かったのかなあ?って。いや、よくないよ。存在自体が落語そのもの。まあ、だからと言っちゃなんだけれど、・・・そこまでこの本は面白くないですね。いや、面白い具があるんだけれど、上手に料理できてないんですね。時代を知りたいのなら良いけれど。噺をしてるほうが面白い。まあ、けれど、やっぱり良いんですね。それでも良いんですよ。美濃部孝蔵という人間がどんな人だったかが分かる。
Posted by ブクログ
昭和の香りがする本。この世界を記憶の片隅にでも持っている人がどれだけいるのだろう?という私も、落語で語られていた世界を知らずにいる。だから、最近の人にだって意外とこの本の内容がわかるものなのかもしれない。(2008.2.17)