感情タグBEST3
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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
恋愛がよくわからない、セックスに興味がない男の子が主人公ってだけでも心底嬉しかったのに後半は私が欲しかった言葉がいっぱいあって、読み終えた後に駅のホームで泣き崩れていた。
世間に蔓延る嫌なことを拾い上げ、自問自答をしていく。
それが誠実で凄く良かった。
「つらい」と吐露することがどれだけ難しいことなのか。
だからこそ、最後の数ページをこれから先忘れられないと思う。
私の心は強く強く揺り動かされた。
ぬいぐるみとしゃべる人は優しいが、ぬいぐるみとしゃべらない人の中には優しい人もいる。
愛しい愛しい物語。
「たのしいことに水と気づく」
結婚の話と忽然と消えた妹の話。特に前者は日本で結婚することの制約の多さや面倒くささについてもう少し踏み込んで欲しかったと思うけど良かった!
私は好き。
これも恋愛がよく分からないと思ってる女の子が主人公。
終盤が映画みたいに鮮やかだったので最高でした!
「バスタオルの映像」
私がたまーにお笑い番組を見かけても全然笑えないし面白くないと思うのはこういう部分だったのを思い出した。
好きなもの嫌いなもの、世の中色々な人がいるんだし千差万別当たり前なのに、自分と一緒じゃないから掌を返すように怒り出す。
今もどこかで見る光景。
リアルだ。
「だいじょうぶのあいさつ」
この本の中でこれが一番異色のような気がしたが、根底にあるのは一緒かな。
私自身、親とうまくいっていないので読んでいてグサグサ刺さってしまった分、ラスト4ページで号泣してしまった。
優しさが染みてくる。
この作者、マジでなんでも書けるんだな。
凄かった。
大前粟生、人類の希望。
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すごく小さなものの集まりで、ぐるぐると回ってまた戻ってきたりして、それがオリジナルのものとして表出したりしなかったりするものが優しさに近いのかもしれない。初めて味わうような読書体験でした。
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映画化すると聞いて原作から読んでみました。表題作は独特の文章と主人公のあまりに繊細な思考がしんどくてしんどくて。でもそこがとても良い。私もたぶん学生の頃に漠然と考えていたはずのことが丁寧に丁寧に言語化されていて、痛々しいったらなかったです。(いやでも私はこんなに優しくなかったしもっとアホでした)
とはいえ、インターネット黎明期だった私の学生時代とは他者や社会との関わり方も全然違っていて、今の時代だからこその生きづらさもヒシヒシと伝わってきて。「あーこんなに先回りしちゃえるんだ」とか「あんなに繊細なのにここはスルーできちゃうんだ」とか。今っぽい感覚が新鮮でもありました。
映画祭ではよりによって監督がマンスプレイニングされたとTwitterで話題になってましたが、さもありなん。わかりたくない人には存在すら認めたくない世界観だと思います。優しく繊細で傷つきやすく、見る人が見れば「面倒くさい」思考がどこまでもまとわりついてきて、とても息苦しい。そこが良いのです。映画をみるのがめちゃくちゃ楽しみです。
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何回読んでも泣いてしまう。
ずっと言葉にうまくできない自分のしんどさが七森くんのしんどさと繋がる。白城さんだってちゃんとやさしいし、ヤナだってちゃんとやさしいことがなんだか余計に苦しくなる。
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みんなが優しい世界。
恋愛のあり方って、=性欲、独占欲、自己満足とかに繋がってることが当たり前になっていて、正直そんな世の中に戸惑いを最近感じてた。だけど、「私がすてきな私」、「すてきさが200%300%になることができる」人と出会うことができたなら、恋愛って形にわざわざ持っていかなくてもいい、自分の心の中で、あぁなんか、この人のこと好きだな。これからも一緒に居たいな。って気持ちを大切にして、その人に優しくすればいい。
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短編集。
自分の言葉が誰かを傷つけるかもしれないから、人じゃなくてぬいぐるみに心のうちを話す。そんなサークルあったらいいな、と思いました。
自分が話しかけるとしたら、ぬいぐるみは持ってないからマグカップとかかな。
最終話の『だいじょうぶのあいさつ』は村田沙耶香さんみたい。
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表題作は、映画を見た時よりもずっと理解が深まったような気がした。加害者にならないように振る舞う麦戸ちゃん、七森と、被害者にならないように不条理に慣れていく選択を取る白城の対比が面白かったと思う。
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感じやすい人間は時に疲れてしまう
どちらかというと私もそっち側の人間かもしれない
最近HSPなんていう便利な言葉もあるけど
感受性が強く他人の痛みや心に共感してしまう人は
本当に生き辛いよなぁと思った
不安で空気を読みすぎてしまったり、
相手の気持ち考えすぎて、
全然見当違いな心配したり、
読んでいて思い当たる節があった
ぬいぐるみにこそ最近は話しかけないけど、
話しかけたりぬいぐるみを大切にして心を保つ人たち、分かるよ分かるって思った
私の場合は今は対人間より
対猫と接してる方が癒されるし
考えすぎて感じすぎて疲れるので
とりあえず休みたいです
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ちゃんと理解しようとすると難しいものたちが、ここには書かれている。
「ちゃんと理解する」って何だろう?
人が伝えたいことを、そのまま受け取れているだろうか?
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やさしくて少しいびつなストーリー
やさしくないひとはたくさんいるけど
やさしいつもりのひとも沢山いる
やさしいつもりに悩む人も
現代の優しさを考えさせられる
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ぬいぐるみとしゃべる人は"繊細"なら9割方あっていると思う。
これを読んで、繊細と優しさの違いを考えてしまった。
繊細な人は繊細な人にとっては優しい。それは大体間違い無いと思う。
ただ、傷ついているのになんでか教えてくれないのは、寂しいし逆に優しくないと思ってしまう時は正直、かなりあるかも…
寄り添いたいのに寄り添わせてくれない、拒絶感を感じてしまう。
しっかり傷ついた理由を聞けば、基本理解はできるだけに…
(白城さんには割と共感するかも)
優しさってなんだろうと考える。
寄り添うだけが優しさでもないだろうし。
ただ、この本が多く読まれて評価される時代。
みんな繊細なところを抱えていたり、繊細な人に寄り添いたいと思っているあらわれなのかな?と少し嬉しく思う。
どのくらい配慮するかはさておき、気持ちがわかる人が増えるだけでも生きにくさが和らぐという人はいると思う。
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ぬいぐるみ好きなので気になっていた本。繊細で優しいMZ世代向けなのかなと感じます。所々共感できるし、自分もぬいサーがあったら入りたいと思うけどめちゃくちゃ響く所はなかったです。でもこういう雰囲気は割と好きてす。
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タイトルが気になりすぎて買った本
やさしいっていいことだけど、それで相手を傷つけてない?苦しめてないかな?人にやさしくするってことは自分にやさしくしたいんじゃない?っていう感じで繊細な人たちが生きづらいよ〜ってなってる話だった
短編集で、最後の2つがこわかった。だいじょうぶのあいさつってタイトルなんだけど全然大丈夫じゃない。こわい。
ぬいぐるみの話とのギャップがすごい。
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ぬいぐるみと喋るぬいサー、なる「ぬいぐるみサーク」
嫌な想いをぬいぐるみにだけ打ち明けるのは、仲間がいないというよりも、相手を傷つけなくないという優しさを持ちすぎてしまっているから。
ぬいぐるみの歴史って意外と浅いけど、これだけ数が増えているのは社会から求められているからなんだろうなぁ。
相手に踏み込まないでいられる。踏み込まれないでいられる。
とか、
心配されるのが嫌だった。人に迷惑をかけるから誰ともつながっていたくなかった。
という表現が散見されるけど、
これを優しいと捉えるのは難しい気がする。踏み込まない優しさと、踏み込む優しさ、前者は自分のための優しさで、後者は相手のための優しさになるケースが多い様に感じる。踏み込まれたくない人がいるのは分かるし、自分もどっちかというと踏み込みたくない側の人間だからこそ、時には踏み込まないと現状は変わらないと言いたい。
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共感する自分にすこし怖くなった。
白城の考えと行動、こうやって本で知れるから人の見方が変わったりもする
もう人を傷つけたくないって考えるほど、自分は今までどれだけ大切な人を傷つけてきたんだろうって苦しくなる。
優しい臆病。
ずっと不安なんだよね。
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ほんとうの「やさしさ」とは何かを考えさせられる作品でした。
誰かの辛さに寄り添おうとしたつもりが、相手をさらに傷つけてしまうことにもなりうる。
誰かに相談することも、その相手をも辛い気持ちにさせてしまうかもしれない。
被害者になるのも加害者になるのも紙一重なのだと痛感しました。
個人的には「バスタオルの映像」の主人公に一番共感しました。子供の頃からお笑い番組が嫌いだったり、本気で嫌だと怒ったことをずっと面白がってくる元恋人を振ったり、モラルが合わない人といる苦しさをずっと感じてきたから。
しかし、同時に主人公の恋人のように、親密な相手を他者と認められずに自分と同化させようとした過去もあり、「どちらも私だ」と感じました。
これから先、自分がかけようとしている"やさしさ"は、相手を傷付ける可能性があるのではないだろうか?とワンクッション置いて考えるきっかけとなる1冊になりました。
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つらい、と感じたことを誰かに話したいけど、
誰かに話したら相手が辛くなってしまうかも
だからぬいぐるみにしゃべってみた、人たちの話。
語り手は主人公の七森かと思ったけど
麦戸ちゃんの気持ちにもなるし
白城の気持ちにもなる。
あくまで七森は〜的な表現だから第三者が語り手?
(読みづらくはない、伊坂さんな感じではない)
つらそうな人を見たり(痴漢にあってるのを見た)
つらかった話を聞いたり(↑の話を聞いた)
それだけで辛くなってしまう人たちの話。
だから多分想像力が豊かで
感情移入もすごいんだと思う、、
けどそれがゆえ相手の気持ちをすごく考えられる
けどそれがゆえ自分はすごく疲れてしまう
相手を思いやることで自分がすごく疲れちゃうの、
誰も悪いことしてないのになんか悲しい。
「やさしすぎるんだよ、と白城は思う。傷ついていく七森と麦戸ちゃんたちを、やさしさから自由にしたい白城は、ぬいぐるみとしゃべらない」
これがあんまり掴めなかったけど
時間をおいてみて思ったのは
自分がぬいぐるみとしゃべってる姿を見せたら
気にさせてしまうから?
人の傷ついている姿を見て、自分も傷ついてしまう七森たちを傷つけないようにしているのかなと思った
10/10 たのしいことは水と気づく
義母から送られてきたスピリチュアルな水に
楽しかったことをたくさん伝えてあげてね
と言われて水に話しかけ続けていた。
楽しいこと以外にも、本心をパートナーにも言えないから水に話していた。
彼のことは多分人として好きだけど、恋愛感情はあまりないし、結婚して親戚ができたり周りにとやかく言われるのが面倒、と感じてる人。
そして妹が消息不明になってずっと帰りを待ち続けてる。待つのやめようって彼に言われても、それが彼の優しさと分かってても、結婚したら解放されると思うなよ、という気持ちになる。
毎日既読のつかない妹のラインにメッセージを送っていた。結婚式の日も。
彼が見たいと言うので携帯を渡していたら
既読がついた。
「既読に変わるとこ私が最初に見たかったのに!」水にいうことかもと思いながら、箱崎に拗ねた。
水ではなく、彼に本心をいえた瞬間だったんだろうなと思った。ずっと張り詰めていたものが緩んで、彼に心を許せたのかも。そのくらい彼の存在はおおきかったのかも
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僕もみんなみたいに恋愛を楽しめたらいいのに。大学2年生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繫がれるのかな? 鋭敏な感性が光る小説4篇を収録。
理解するには年を取りすぎたかもしれない…。
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映画にすごく心動かされ小説も手に取る。
表題作の「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」はなんだかすごく不思議な文章の中にいた気がする。主人公は主人公で、その行動主だが、主語に「自分」と「七森」とが介在していて、(「麦戸ちゃん」って主語なんかもある)自らが自らをすごく俯瞰しているような、でもその登場人物に対する七森の感覚も感じる。そして思っていることをそのまま連ねているような、七森の脳内の言葉を全部聴いている感覚、でもそれはわたしもだよ、わたしの脳内みたいだったずっと。映画より深い七森を見た。
表題作以外の3作、特に後2作は、もう読めない、くらい苦しかった。でもそれぞれの主人公の心情全部やさしくて「わかるよ」って思う、それが苦しかった。というか苦しい、最後のなんて読まなければよかったって思ってしまうくらい、読んでいて息が苦しかった、心が痛い。
作家さんの普段からの人柄をまさに手に取って感じてしまったような、
だからこんな気持ちで終わってしまって、作家さんどうしてるかなって思った、今頃すきなひとと甘いものでも食べていてほしい
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人に優しくありたくて、優しすぎるがゆえに希望を抱き苦しんでいる人の話。
自身は女性であるが、自分が持つ男性性に苦しむ主人公・七森の気持ちが痛いほど伝わってきた。と同時に、世の女性が男性性に恐怖を抱き、身の安全の確保を常に念頭におきながら生活している(あるいはしなければならない)ということを理解する男性方がもっと増えてくれれば…とも思った。「男女平等」という言葉が出てきて久しいが、ここでいう男女平等というのは何も全てにおいて男性と女性を同じように扱うことではない。あくまでパーソナリティやスキルに関して平等に評価すべきということであり、身体的な差はどうしたって埋められないのだから、そこに関しては配慮をしなければならない。もちろんこれ女性から男性に対するものも必要である。ただ、全員が全員それを理解することなど所詮絵空事で、白城の言う通りつらいことが起きるのが世の常で傷つきやすい方が悪いとされる世の中である。
「傷ついていく七森と麦戸ちゃんたちを、やさしさから自由にしたい白城は、ぬいぐるみとしゃべらない。」は本作の最後の文で、私自身最も印象に残っている一文である。七森や麦戸のみの視点のみに終えず、この一文が最後についていることで白城のやさしさも描かれていて好きだ。七森と麦戸をやさしさから解放したいと思える白城もまたやさしい。ただ、白城と七森・麦戸はやさしさの度合いが違って、度が過ぎたやさしさはその人に希望を抱かせ、それに応えられないやさしくない社会に傷ついていくのだと思った。
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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
七森の気持ちがめっちゃ分かる…
高校のときの七森の葛藤、すごい共感。友達として好き、と恋愛として好き、が分からないというか自分の中で区別がないのも、ただ人として大好きで繋がりたいだけやのに、それだけじゃ上手くいかんくてむしろ傷つけちゃうし、こんなにも…?みたいな感覚とか。
麦戸ちゃんも世間で起こってるセクハラとかの事件に自分事のように苦しんだり、白城の七森を想っての行動を取ってたり…鱈山さんの悩みも…。
登場人物みんな優しすぎて大変そう。
自分は優しくないけど、七森の違和感や麦戸ちゃんが痴漢とかを自分事のように考えちゃう感覚は分かるから、言語化されててなんか良かった。
とりあえずぬいサーに入りたい。
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3編目「バスタオルの映像」
は主人公のお笑いの弟コンビのネタや夏本、ウケる世間への疑問の気持ちには共感。
4編目「だいじょうぶのあいさつ」
なんか、不思議というか、もはや怖かった。世にも奇妙な物語っぽい感じ…ちょっとちゃんと理解できんかった。1番ヘビー。
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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」という、ほとんどひらがなで書かれているタイトルに惹かれました。子供の絵本を見たときに感じる、優しさを感じる。
イラストもかわいい。(装画はumao)
4つの短編が収録されています。( )は私のプチ感想です。
1.ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(ぬいぐるみサークルのメンバーのお話。繊細な七森くんと麦戸ちゃんが世の中の辛い出来事に対して思うところはすごく分かるから読み進めました。)
2.たのしいことに水と気づく(妹が失踪し、帰りを待つ姉のお話。いいお姉さんだなって思ったのと、自分の家族の誰かが突然消えたらって想像しただけでこわくて苦しくなりました。)
3.バスタオルの映像 (一番短い短編なのにも関わらず、伝えたいメッセージがよく分かりませんでした。(;´ェ`))
4.だいじょうぶのあいさつ(断崖絶壁に住む家族。お兄さんとお父さんの間柄が悪いのか?なんか不気味な感じでした。)
この中でお気に入りの作品は1と2かな。
3と4は、私の理解力が足りないのか何が起きているのかよく分からず、、4は若干ホラーに感じました。でも楽しい読書体験でした!
【印象に残ったフレーズ】
ひとのこと、「男」とか「女」じゃなくて、ただそのひととして見てほしい。(P.30 七森くん)
白城:「でも現実は普通にひどいことが起きるのがふつうだよ」
七森:こうやって白城のなかで、ひどいことが自然法則みたいになってるのがつらい。(P.57)
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あらすじ
人に言えない悩みや愚痴をぬいぐるみに話す活動をするぬいサー。
そこに所属するジェンダーの押し付けが苦手な主人公の七森、そして仲良しの麦戸ちゃん。それからテニサーとぬいサーを兼部をしている白城。七森は恋愛としての好きな気持ちが分からないままひょんなことから白城と付き合うことになる。しかし最近学校に来ていない麦戸ちゃんのことも気にかけておりーー…
感想
七森は成人式で地元に戻った際男らしさの押し付けやからかいにより傷ついたが、発言した本人ではなくホモソな社会が悪いと考えていた。私は酷いことを言われた直後そのように思えないだろうから広いフィールドでものを考えていて驚いた。
また、七森は自分と関係のない悲しい出来事でもちゃんと傷ついていてすごくピュアなんだと思った。真っ白すぎるが故にちょっとでも黒い絵の具が飛び散ったら目立つみたいな。
この本を通して思ったのは本当に優しい人って人より傷つきやすくて繊細なのかもしれない。だから本当に優しい人は人間として現代で生きるには結構辛いのだろうなと感じた。全然関係ないけど会社の経営者は人格破綻者が多いのもそりゃそーかって思った。七森みたいに優しかったら経営なんてできないよ。自分とは全く違う考え方で生きている七森の視点を体験できて新鮮な気持ちで読めた本だった。
Posted by ブクログ
やさしい人は傷つきやすい。相手を想うあまり自分の言いたいことを言えない。いつもニコニコ笑っているあの人は実は知らないところで傷ついているのかもしれないな、と思った。
Posted by ブクログ
最後の話、優しすぎて傷つきすぎたゆえの行動に恐怖さえ感じて、珍しく最後まで読めなかった。。。
表紙とタイトルでかわいいと思って買ってみたら、めちゃくちゃ重い話カーニバルだった。笑
タイトルの話も、優しすぎて乗り越えられない弱さがたくさんすぎて。あーわたしも昔こんな時あったなって場面が沢山あってしんどかった、、
少し年をとって思うのは、あの時は諦めたり見なかったことにする力が今よりなかったなということ。
わたしが許せない、わたしが受け入れられない行動をもう見なかったことにしたり、吐き出したりする術を具体的につけていかないとこの世は乗り切っていけない。
ぬいぐるみとしゃべるのはきっとみんなの処世術であり癒しであり悲しみや怒りの浄化なんだろう。
そうじゃないと、優しさと弱さだけに飲み込まれちゃうことは、時にそれが暴力や怒りに変わったりすることもある。優しすぎることは残酷にもなりえるんだよなあ。
映画でこの感じをどうやって表現されるのかすごく気になる、、、
Posted by ブクログ
独特の文章。主人公たちの「やさしさ」と感じやすさを表現するため、いろんな留保がついてまどろっこしい印象を受ける(もちろんそれも含めて狙いだと思うけど)。
自分が大学生の時、ここまで露骨に嫌な思いをしたことはなかったけど、男子学生たちに見た目でランキング付けられたりとかそういう気持ち悪いことは無数にあり、あの時の自分は鈍感で良かったな思うと共に、知らずに傷つけただれかがいたんだろうなと思う。