【感想・ネタバレ】ある愛の寓話のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

男女間の恋愛話にあまり心惹かれなくなっていたのだけど、ここにある様々な愛の話がじんわりと温かく、新しい世界を知った。「グレイ・レディ」が好き。

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2024年03月12日

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例えばぬいぐるみ。猫もいれば馬もいる。愛し合う者たちのそばに寄り添う彼らの話。
もう嫌というような目に遭っても、人や人生は、とことん付き合ってみるまでわからないもの。
そんな目の滲むような希望を、ほの明るく書いてくれた。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

村山さんは10代の頃に読んだ天使の卵とおいコーシリーズぶり。

どの短編もよかったです!!忙しい毎日で見逃してることやフタをしている気持ちにそっと寄り添ってくれる物語です。
近くの大切な人やもの、今まで忘れかけていた昔の記憶を改めて大切にしようと思いました。
晴れた空の下 と 訪れ が特によかったです。

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2023年11月19日

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読み終わるとタイトルがとてもしっくりくる。
「大人になると選択肢は増えるけど、心は縛られることが多くなった気がする」といった主旨のことを村山さんが書いていた。それにもとても共感。

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2023年10月20日

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久々に村山さんの作品を読んだ。
どの話も、少し泣けて心を動かされるものでした。
人と人、人と何かの関係性、過去と今、などが色々絡み、また色々な視点からの話があって、とても興味深く、面白く読めました。

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2023年06月18日

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6つのまるでおとぎ話のような
少し切なくて残酷で圧倒的な幸福感に包まれた
短編集でした。
物語を読み進むにつれ思い出したのは
子どもの頃、物語を一つ読み終えるたびに感じていた胸が震えるようなあの気持ち。
すっかり忘れてしまっていた感情を再び味わえるとは・・・
こんな素敵な本に出会えてうれしい。

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2023年05月08日

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白ムラヤマと黒ムラヤマと融合した作品が、たっぷりと味わえる大人の寓話!

著者の、人にも生き物にも深い愛情が沢山詰まっている。

「晴れた空の下」
読み終わってから、ジーンと涙が出た。

「グレイ・レディ」
ナンタケット、素敵な主人公だった。

「乗る女」
やっぱり馬が出てきた!

「訪れ」
戦争での体験の話は辛いものがあった。
著者の父親も確かロシアの捕虜になったはず。

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2023年05月05日

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ネタバレ

『いろんな愛のカタチがあって、それがイイ…ねっ』

【人】と【人ならざる者】の【触れ愛】を描いた六編の短編集。時に切なく、時に悲しく、時に甘い、いろんなカタチの愛の寓話に引き込まれ、所々でホロっとしてしまう。そんな優しさに包まれた作品でした。

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2023年04月18日

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村山由佳先生の作品は絶対的安定感がある。収録された6つの寓話もじんわりと心に沁みてくる。人、動物、バッグ…みんな愛で繋がっている。『じゃあ、いってくらぁ』言葉の選択が秀逸。感涙。

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2023年03月13日

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いつもなら文庫本が出るのを待つのですが、表紙の絵に一目惚れして購入しました。全部好みの雰囲気の物語で、読んでよかったなぁとしみじみ思いました。その中でも「グレイ・レディ」が一番好きです!

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2023年02月22日

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読書備忘録822号。
★★★★。

去年1月の村山作品。
村山さん、同い年だからなんとなく親近感を感じるんですよね。笑

あとがきに書かれていましたが、幼い頃から<人>と<人ならざる者>の交情の物語に強く惹かれていたそうです。
村山さんの育った環境なんて知る由もありませんが、動物、人形、モノとの触れ合いに慰めを見出していたとのこと。
この短編集の多くもそんな感じです。笑
作家になって30年。原点回帰という以上に<自分ならざる者>に生まれ直すための新たな出発点になる作品とのことですので、次作が楽しみです!

「晴れた空の下」
若年性認知症になった女性が、お医者様???に昔話を聞いてもらっている。
「ねえ、先生。エルの話を聞いて。」それは小さい頃父親が海外出張で買ってきてくれたぬいぐるみ。カエルのエル。彼女とエルの交情と、最愛の夫との消えゆく記憶の物語。

「同じ夢」
ミュージシャンの男と付き合っている女。
バンドメンバーがオーバードーズで死んだ。彼が飼っていた犬のジョンを引き取った男。
女は男の部屋で「美女と野獣」を観ている。
最終的にジョンは女に引き取られる。「ねえ、同じ夢を見ようね。絶対に王子様なんかにならないでね・・・」
オス犬と女性の交情。

「世界を取り戻す」
母であり妻である女性。そして、女性誌の副編集長でもある。受験を控える息子の悩み。何にでも文句を言う反抗期の娘。夫との距離。疲れた・・・。
動物病院の取材。飼い主に捨てられた、いつ死んでもおかしくない老猫と出会い、引き取る。昔飼っていた猫と被る・・・。
わずか1週間の猫との交情。そして彼女はスッキリクッキリした世界を取り戻す!

「グレイ・レディ」
アメリカ東海岸の小さな島ナンタケット。頻繁に霧に包まれることからグレイ・レディと呼ばれている。そこで作られる手編みのバスケットはナンタケット・バスケットと呼ばれる。バスケットが主人公。笑
巡り巡って出会った、日本のインテリアショップオーナーの女性とバスケットの交情。

「乗る女」
幼い頃母を失ったさとみ。母亡き後、父から束縛された。束縛から逃げるために北海道に。そこで馬に出会った。乗馬中の事故で大けがをして北海道を離れた。
自分の娘も自立し、数十年ぶりに再び北海道へ。最愛の馬との交情の為に。

「訪れ」
自分史なるものの代筆を営む高野麻里。
高齢男性、光石禄郎の自分史作成を依頼される。
太平洋戦争終戦からのシベリア抑留。労働の最中に負った怪我で診療所に。
そこで出会った看護師のマリア。1度だけの激しい情事。
時々マリアとの情事の夢を見る。夢から覚めるとマリアが夢で噛みついた部位に聖痕が浮かぶんだ、と。
自分史は満足のいくものに仕上がり、禄郎は旅立った。棺に入った禄郎の手には交情の跡が。

まあ、マジョリティの自分からすると、若干危ない世界ですけどね。
寓話なのでファンタジーです。楽しめました!

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2024年04月30日

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寓話=教訓的な内容を、他の事物、主として動物にかこつけて表わした、たとえ話。

人と人ではないものの交情の短編6話。

犬やら猫やらだと可愛く読めるが、進むに連れ少し怖くなってくる。だが、さすが村山由佳氏、心温まる話で、リラックスした時間が過ごせた。チャレンジングな切り口だと思うし、それをしっかり書き上げる力を感じる。

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2024年02月29日

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大切な人や大切なもの
何気ない日常にある愛の物語に共感したり、ハッと気付かされるものがありました。
短編を読む度に主人公と同じように感じるものが自分にもあるかと見つめ直すことができ、ほっこりしました。

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2024年01月25日

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ネタバレ

 様々な生き方が描かれていましたが、オードリーヘップバーンやジャックリーンケネディが愛用したナンタケットバスケットがある程度裕福な人から卑怯な盗人に取られ、質屋で安く売り払われ、それを買ったインテリアショップの女性オーナーが、インテリアショップをたたんだ後あっちこっちに 旅行へ行き、最後は調理中に他界したが、金がしっかり残っていたと言う話が印象的だった。

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2023年10月29日

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「人」と「人ではないもの」の情の交わり

カエルのぬいぐるみ
病の猫
バスケット

記憶

村山由佳さんは男女の恋愛を
爽やかに、時に大胆に、甘く描くイメージ

この短編集は
様々な村山由佳さんが楽しめた

「世界を取り戻す」が大好き
あきらめた世界に病の猫が希望をくれる
凄く素敵な作品だった
きらめないこと
いつでも世界はかわること
いつでも世界は変えられること
を教えてくれた

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2023年09月28日

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愛ってこういう事だよなぁ。
愛っていうと所謂「恋愛」を想像されてしまうけど、ほかの生き物に向けられる愛があっていいし、生き物じゃなくたっていいし。
誰が何を愛そうとそれ自体が尊いことだなぁと思いました。

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2023年08月19日

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一話読み終えて少し涙を流す。その繰り返しでした。派手さはないですが心に染み渡るお話です。
読めて良かった。

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2023年08月01日

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心があったかくなる話で、ひとでないものにも感情があるんだなあと。
『同じ夢』、『世界を取り戻す』、『グレイ・レディ』、『乗る女』ほぼ全部すきどれも素敵な話だった。

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2023年06月01日

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こちらの本の装丁に一目惚れしました。

なにものにも変えることはできないほど、自分にとっては大切でかけがえのないもの。

冒頭の『晴れた空の下』が好きで、他の作品も抵抗なく読めました。

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2023年05月31日

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考えそうで考えない
届きそうで届かない

入口までさしかかったことはあるけれど、あるいは一歩だけ踏み込んだことはあるけれど、そこから踏み込まなかった領域
踏み込みすぎたら暗い部分もあったり複雑になったり、これまでのようには生きていけない領域

愛にはそんな領域がある。

無限の可能性がある愛。

は、自分で感じるだけならまだしも、誰かと語る上では絶妙なバランスを保たなければいけない。
ほとんどの人が大人になるにつれて、なんとか定まったその位置を、ずらそうとしない。
ほんの少しでもずらしたら、途端にバランスが大きく崩れて、そのままほかの様々なものまで崩してしまいそうだから。

本書は、一歩だけそんな領域に踏み込み、それにも関わらずバランスが崩れていない、素晴らしい作品。

私は、人生のある時期に一歩だけ踏み込んで、誰かあるいは常識に引き止められて、それっきりそこにいたかつての自分と邂逅した。
そしてかの人を、愛しく、抱きしめた。

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2023年05月21日

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色々な「愛」の形がテーマの短編集。
自分には全く愛を感じないであろう物に対して、強烈な愛情を向けている主人公もちらほら。
でも不思議と嫌な気分にはならず、素直に読めた。
「世界を取り戻す」が一番好きだった。

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2023年05月05日

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人だけではなく動物やモノへの愛の物語の短編集。計算をしないありのままの気持ちを貫いた愛は、どんな形でも幸せを感じるものなんですね。切なかったり、ほっこりしたり、そしてちょっとだけ官能的な描写もあったりと、作家デビュー30周年記念作品とのことですが、これからも楽しみな作家さんです。

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2023年04月22日

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ネタバレ

1番最初のお話から涙。
切なくあったかい短編集。
人の欲の甘美さをとても綺麗に表していると思う。

悲惨な歴史こそ若い者に伝える必要があるというのは、アタシにもわかります。
だけれども、正直言ってそういうのはもう、さんざん語り尽くされてきたんじゃないのかな。
まだ足りないというんなら、知るべき側の努力こそ足りないからでしょう。

その通りだ。
興味を持つことがまず大事なんだ。
何に対しても言える。

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2023年03月04日

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短編集はそこまで好みでは無いが、まあまあおもしろかった。言葉を喋る人間と言葉を喋らざる何者かの間に生まれる愛の話の短編集。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

村山由佳さん、デビューして30年だそうで…この作品は一つ一つの愛の寓話…切なかったり愛おしかったり 短いけれども村山由佳さんらしい艶っぽさでどのお話も印象が強い。

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2023年07月10日

Posted by ブクログ

伏線の回収の鮮やかさとか読後感の心地よさとか、どれもとても巧い短編だと思った。ただ、綺麗で優しい短編集の中で異質な印象の、同じ夢が一番好みだった。側から見ると不気味な狂気だけれど、本人にとっては限りない純愛なのが、痛々しくて残酷で皮肉けれど、微笑ましく健気にも感じた。

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2023年07月06日

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色んな愛についての話を集めた短編集だった。重めの内容が多かったが、暗くはなく、軽く読めるものばかりだった。最初の話が1番良かった。あとは、好みでなかった。

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2023年06月20日

Posted by ブクログ

村山由佳さんの小説を読むといつも「甘さ」を感じるのだが、今作でもそれは変わらず。
その中でも「訪れ」が一番好きでした。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

私が読んだ、村山由佳氏の作品49冊目。
彼女が描く、外国の情景や、そこに居着いた人々の営みが好きで、読み続けた。

この作品も、はじめは「ちょっと違うかなぁー」と思いながら、ページを進めて行くうちに、やっぱり、ひき込まれて行った。

━━幼い頃から、〈人〉と〈人ならざる者〉との交情を描くお話に強く惹かれた━━

と、あとがきに書かれているように、この作品も、
そんな6遍の物語が書かれている。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

好きな作家さんの1人。
「訪れ」は良かったけど 他はちょっと入り込めなかった。1番印象に残ったのは ネコが 最期の時に 人間の言葉を話す。ってお話。
本当にそんな事もあるかもしれない。

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2023年03月07日

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