【感想・ネタバレ】日本の10大天皇のレビュー

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Posted by ブクログ

本書の「10大天皇」だが、「歴史の教科書に太字で書かれている」人達に関する評伝を集めたというようなことではない。勿論、「教科書に太字」の天皇に関することも含むが、それだけではない。本書は「天皇“制”というものの変遷を考える」上で、“キーパーソン”と思われる10人を挙げ、御本人のことと時代状況を解説している。ある種の“日本通史”として綴られている。そうすることで、「“天皇”を戴き続ける社会(=日本)」の“変遷”を考えてみる、ということを試みているのである。そして、それが面白いのだ!!

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2011年12月14日

Posted by ブクログ

10人の天皇を取り上げているが、キーとなる天皇を中心に日本史をおさらいできる。雄略天皇。継体天皇。推古天皇。天武天皇。称徳天皇。桓武天皇。後鳥羽天皇。後奈良天皇。後水尾天皇。昭和天皇。印象に残ったところ。現存する世界の君主国中最長の世襲。後奈良天皇の写経→小松茂美『天皇の書』。徳川歴代将軍も対外的には国王を名のらなかった。どの時代でも権威の源泉は天皇にあり、マッカーサーも占領統治にその権威を利用した。歴史的大敗戦を経ながら君主制が維持されているばかりか、歴代最長の在位をまっとうされ国民に慕われた昭和天皇は世界史の奇跡ではなかろうか。大東亜戦争終結時の御前会議の場面は涙をさそわれる。日本人であることに誇りと喜びを感じさせていただいた。もうひとつ。女性天皇が歴史上重要な役割を果たしてこられていることがわかった。日本には女性天皇を特に禁止する文化は無く、男系世襲は中国の影響だと。なるほど。

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2012年01月12日

Posted by ブクログ

普通の人は手に取りづらい題名の本(笑)だからこそなのか、文体は柔らかく、内容ほど硬い印象を受けない。
これまでの情報といい意味で最もギャップがあったのが、雄略天皇。この章を読むだけでも十分価値はあると思う。
それにしても、著者の関係文献の読書量は群を抜いていると思われる。持論を展開する中での客観的検証と比較については納得する内容が多かった。歴史を復習したい方にとってはおすすめです。

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2011年08月11日

Posted by ブクログ

各々の天皇について知ることができました。

天皇はそれぞれの時の「感情」で動いているのかと思っていましたがそうでもないことがわかりました。

そして道鏡を天皇にしようとした称徳天皇の著者の考えには驚きました。
その説はありえる・・・かも!?

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2020年03月11日

Posted by ブクログ

歴代の10人の天皇を取り上げて綴った一冊。
とはいっても、後白河天皇(法皇)とか後醍醐天皇や明治天皇などは出てこない。

歴史好きにとって必ずしも納得できる10人ではないだろうが、むしろ日の当たらない天皇にスポットを当てた点が評価できる。

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2014年10月09日

Posted by ブクログ

10大天皇をあげるならばまずは聖武天皇や後白河法皇また天智天皇がとりあげられると思いきや、称徳天皇、後奈良天皇、後水尾天皇を著者は選ばれた。
読み進むうちになるほどと納得。昭和天皇のイメージは玉音放送しか思い浮かばなかったが、自分はいかになろうともとのおもいで戦争終結を成し遂げたことは高く評価できる

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2012年07月26日

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