男5人での同居が始まったシェアハウスニルヴァーナが舞台のこの作品。
メインで描かれるのは14年という長い間一途に片想いを続ける澄春(すばる)と、そんな想いに気が付かない鈍感な大悟のふたりです。
不思議な道具によって引き起こされるファンタジー要素も織り込まれながら、それでもなんだかこの作品がリアルに感じられるのは、登場人物の心理描写が細かく、彼らが身近に思えるからでしょうか。
登場するのは心が透視できる眼鏡や、飲むと意中の相手の好みの外見に変身できるお茶などなど。
「あれ、ここドラ○もん住んでる!?」と思ってしまうような展開なのですが、道具を使うことで起こる事件がうまい具合に澄春と大悟の関係に変化を与えるというか、不思議とハマるんですよね。
絵津鼓先生のお話づくりが上手すぎる…。
なんか、マンガっていいなぁと思いました。改めて。
お茶で大悟の好みの女性に変身したはずの澄春に「澄春の顔ずいぶん見てないって気になってる」と伝える大悟。
それを受けて「早く元の姿で大悟に会いたい」と思う澄春。
エモ―――。これがエモ。
無自覚にいい男な大悟。
しかし、無自覚故に澄春を苦しめていることには気付かない。
想い人の言動に一喜一憂するのは、楽しい瞬間もあるでしょう。
でもそれが報われないかもしれない恋だとしたら、きっと揺らぐ感情に振り回されることに疲れてしまう気持ちの方がよほど大きかっただろうとも思います。
彼らの関係はどんな結末を迎えるのか。是非お手に取って確かめてください!
感情タグBEST3
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切なくて温かい不思議なお話
先生の描く人たちの、無表情の行間が痺れるくらいに好き。喋るより多弁で、奥行きがあって。シリアスなシーンでも、ギャクチックなシーンでも、無表情の多弁。
タイトルの英語表記は「天国」を意味するシェアハウス、もとい老人ホームの名前笑笑。家の中には不思議なグッズがたくさんあり、主にスバルくんがほとんど餌食になってた。万年筆の件は、胸が締め付けられるように辛かった。忘れたいほど辛かったんだと、笑顔の下に隠れていた感情に泣きたくなった。
みんなそれぞれ幸あれ!出来れば続編を期待して。
匿名
謎の本が出てきたところで試し読みが終了しちゃいました。
もうこれ気になるよね!?
未来のことが書かれているなら絶対読んじゃうよ!
この先どうなるのかな~。
Posted by ブクログ
高校時代の先輩後輩。未来予言書や変身できるお茶等々不思議なアイテムが置いてある?シェアハウス。
奇抜だけどメインはノンケに片想いするゲイの青年の切ないラブストーリーという感じ。良かった!
Posted by ブクログ
ピュア!可愛い!やっぱ漫画的表現と心情描写と細かな表情の移り変わりが上手すぎる先生です。キャラも全員魅力的。長年の片思いを照れ顔で打ち明けちゃう主人公可愛すぎた。えつこ先生の描くキャラは温かくて人間味があって大好き。先生の性格の良さがまるで垣間見えてるかのよう。
Posted by ブクログ
ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………………………なんつーか……………………………………しんど 泣
のどの奥が熱くなる
がんばってるんだけど「がんばれ」って声かけたくなる…………えーーーーん!!!!!!
タイトルはバンドのほうかなって思ったけど涅槃のほうだった! そんでまさかアカシックレコードが出てくるとは!!!しかもそのあとも、ぞくぞくと不思議グッズ出てきて楽しかった!!
そんで!!!このふたりの!!!続きは読めるのでしょうか!!!!???? 気になるぅぅぅぅ!!!!
大悟の優しさに泣かされてきたひと多そうだな……
けど、澄晴のこと泣かしたらゆるさないゾ!!!
予備知識ナシで読んだからワクワクそわそわドキドキ感がたまらなかった!!