【感想・ネタバレ】オズの魔法使いのレビュー

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Posted by ブクログ

東の魔女と西の魔女は悪い魔女です
北の魔女と南の魔女は良い魔女です

今日はこれだけでも覚えて帰って下さい

というわけで、先日読んだ『若草物語』の新訳がすんばらしかったので、麻生九美さんおかわりです
それにしても光文社古典新訳文庫には麻生九美さん、土屋京子さん、小尾芙佐さんと素晴らしい女性翻訳家さんが揃ってます
読みやすいく優しい訳文になっておりますので、古典新訳は是非とも光文社で!

はいはい、オズね、アームストロング・オズマね(それは『巨人の星』)
さすがに読んだことあるっつうの

でね、まぁね最初に言った悪い魔女、良い魔女のやつの話とかってさ、結構現代の小説にも出てきたりすることあるじゃない?『オズの魔法使い』に限らずだけど

まぁ、分かりやすいところで梨木香歩さんのデビュー作『西の魔女が死んだ』とかね
これってちゃんとオズを知ってると、一回題名のところで引っかかるわけさ
西の魔女は悪い魔女だから、西の魔女が死んだのって良いことなんじゃね?実際『オズの魔法使い』ではドロシーにやっつけられてるし
で、わい『西の魔女が死んだ』読んだことないんで(ないんかい!)間違ってたらゴメンなんだけど、たぶん西の魔女は悪い魔法使いってところからスタートしてあれあれあれ?ってのが面白味のひとつなんだと想像するわけ

つまり何が言いたいかって言うと西の魔女が悪い魔女だってことを知ってないと、ここで1個損した気にならない?
ならない、あ、ならないならいいけど
わいはなるのよ

でさ、結構そういうお話ってあるじゃない?いや、あるのよ

だからみんなもっと古典読もうよ!に繋げたかったのだが、あまり上手く行ってない気がしてきたw

あ、そうそう光文社古典新訳文庫では原書のデンスロウの挿絵も掲載されててすんばらしかったですよ
科学実験の人なってそれはでんじろう

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

カンザスに住む少女ドロシーが、ある日家ごと竜巻に飲み込まれオズの国に降り立つ。
家は偶然にも、オズの国東部のマンチキンを支配する東の悪い魔女を直撃。魔女を退治してくれたとドロシーは熱烈な歓迎を受ける。
カンザスへ帰りたいと願うドロシーにマンチキンを訪れていた北の善い魔女は、国の中心部にあるエメラルドの都へ行き、そこで「オズの魔法使い」という人物に会うよう助言。飼い犬のトトや道中知り合ったカカシ・ブリキの木こり・臆病なライオンと力を合わせ、一路エメラルドの都へと向かう…。

言わずと知れた児童文学の金字塔だが、実は原作者の略歴どころか名前すら存じ上げていなかった…。でもボームさん、楽天的な性格で意外と親しみやすそう。本書もつらい思いや悪夢は取り除いた、現代のおとぎ話になるよう執筆されたという。
後年別の作者によって作られたとはいえ、本書の前日譚である『ウィキッド』とはえらい落差!『ウィキッド』こそ「つらい思いや悪夢」のオンパレードだったから。

『ウィキッド』は原作のストーリーが別物すぎるせいで、ミュージカル版の楽曲が一つも脳内再生されてこなかった。
それに比べ本書は、さすが児童書なだけあって映画版(1939年)の楽曲が好きなだけ再生されちゃう。不毛で日常風景までもが灰色がかって見えるカンザスでは”Over the Rainbow”、仲間たちとエメラルドの都を目指す場面では”We’re Off to See the Wizard”といった風に。
当然の流れなのは分かっているけど、ドロシーがカラフルなオズの国を目にした時みたいなこの解放感がたまらなく心地良かった…!

今回自分が読んだのは2022年刊行の文庫版で、何と原書のイラストが25点掲載されている。「最近描かれた」と言われてもおかしくないくらいほぼイメージ通りだったが、やはり例外もあった。
挿絵のドロシーは何と指人形みたいな3頭身。なかなかにエグい方法でブリキになっていたブリキの木こり。(随分ニコニコしていたけどトラウマじゃないのか…?) 西の悪い魔女が(『ウィキッド』とは別人級の)間抜けなビジュアルだったのには正直ガッカリした。

ストーリーはイラスト同様例外はあったものの、この点においては拍子抜けせずに済んだ。
カカシ・ブリキの木こり・ライオンがそれぞれの願いを叶え、何と今後の身の振り方まで決めていく中ドロシーだけはなかなかカンザスへ帰れずにいた。だが南の善い魔女に相談すると、実は帰る手段がすぐ近くにあったことを知る。

一見すぐに叶えられなくても、遠回りしてでも諦めずにいれば着実に近づいていく。もしかしたらその間に誰かの人生を救うことだってあるかもしれない。そうすれば、いつか叶った時の輝きもきっと違ってくるはず。
『ウィキッド』のエルファバにも立派な願いがあった。しかし必死になるあまり周りを顧みず、結果あのような結末を迎えてしまう。ドロシーにあってエルファバ(西の悪い魔女)になかったもの…。新たな切り口を見つけてしまった。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

それぞれの国の風景や街の描写がきれいだった
冒険のシーンが生き生きと描かれてて面白かったけど、魔女を倒すシーンは驚くほどあっさりしてた

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

児童書として読んだきりのはず(映画は大人になってから観た)

悪い魔女を退治する経緯が、こんなにだっけ…?というほどにあっさりとしていたことにくすり。
あとは冒頭のカンザスの描写もあって「そこまでしてでも帰るべき場所か?」と思ってしまった。ドライな大人になってしまった。

巻末の解説には著者の生涯がまとめられているが、かなーり傍迷惑な生き方をしていらっしゃるが、謎の起業精神に溢れていて面白い。

子ども時代には、本作よりもシリーズ次作以降の方を好んで読んだ記憶が。ただシリーズ順に読めた記憶がないので、もう一度読みたいなぁ。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

 子供時代に児童文学はほとんど読んだことがなくて、本書『オズの魔法使い』もタイトルしか知らなかったが、今回初めて読んだ。

 カンザスに住んでいたドロシーと飼い犬トトが、竜巻で見知らぬ土地に飛ばされてしまう。戻るためにはエメラルドの都にいるという偉大な魔法使いオズの助けを借りれば良いと教えられる。
 出発するドロシーは、その道すがら、脳みそのないかかし、心のないブリキの木こり、臆病なライオンに出会うが、彼らは自分達にない物をオズに貰おうと、旅の共となる。
 一行は、途上、様々な試練に出くわす。
 オズとは一体何者なのか。そしてドロシーたちの願いは叶うのだろうか、
といったお話。

 自分に欠けているものをどうしたら手に入れることができるのかという一種の成長物語だが、楽しく読むことができた。
 オズの正体も現実的で面白い。

 原書のイラストが収録されていて、かかしやブリキの木こりは良いのだが、主人公のドロシーがちっともかわいく見えない。感受性の違いなのだろうか。
 

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2023年02月21日

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