【感想・ネタバレ】村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる(新潮文庫)のレビュー

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 村上さんの徒然も、そして水丸さんの挿絵もちらちら楽しみながら読みました。画面を上下に二分して下側に明度の低い色を上側に高い色をおいて、何か面白い絵が描いてあります。水平線の位置でずいぶん様子が変わるんだ…などと思いました。
 夜中の汽笛の文章はずっと遠い昔にどこかで読んだことがあって、その時もコピーをしてガールフレンドに読ませてあげたい気持ちになりました。そして少女が語る物語が楽しみになりました。

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2022年09月14日

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ネタバレ

ストッキング

”ちょうどそのとき、ドアにノックの音がします。こんこんこんこん。男は花瓶を部屋の隅に隠し、ドアをそっと開けます。ドアの外には赤い蝶ネクタイを結んだ禿げた小男が立っています。そして丸めた新聞を彼にさっと突きつけ、硬い声で言います。
さて、ここで問題です。
禿げた男はいったい何と言ったのでしょう?
十五秒で答えてください。ちくたくちくたく。”
-村上春樹、夜のくもざる「ストッキング」

よし、勇気をもって
「あなたが探しているのはこの金のボストン・バッグですか?それともこちらの銀のボストン・バッグですか?」

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2022年03月28日

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2020.02.22 熊本の早川倉庫で開催されたするめクラブのトークショーで、村上さんがこの本の中から2作、"馬が切符を売っている世界"と"夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について"を朗読された。
感動したけど、馬の方は非常に難解。何回読んでもよく分からない(笑)
夜中の汽笛の方は表現がとても素敵で大好きです。

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2020年08月06日

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すてきな短編集で、すっと読めた。
起承転結もなにもなく、ストーリー的にわけがわからないもの、それでもなんだか、なんだかわかるものばかり。人の心の、書こうと思っても書けない部分だけが書かれているような。

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2018年11月12日

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ネタバレ

海亀の執拗な攻撃から僕らの身を守ってくれた秘密兵器とは?ヒトは死んだらどこにいくのだろう?―読者が参加する小説「ストッキング」から、オール関西弁で書かれた「ことわざ」まで、謎とユーモアに満ちた「超短篇」小説が36本!(さらに替え歌「朝からラーメン」のおまけ付き!)絶好調の村上春樹=安西水丸“nice&easy”コンビが贈る「村上朝日堂」小説特集号。

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2012年08月06日

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タイムマシーン(あるいは幸運としての渡辺昇)、鉛筆削り(あるいは幸運としての渡辺昇)、タコあたりが好き。

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2011年10月12日

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1話あたり3ページくらいの非常に短い話が収められています。癒されたり、不思議な気持ちになったり、笑えたりと、ストーリーによって色々な気持ちになりました。単純なストーリーのようだけど、想像力豊かな作品が多く、よくこんな話を書けるなあと関心しました。イラストにも癒されました!たまにはこんなショートストーリーを読むのもいいなと思いました。

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2022年06月06日

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安西水丸さんの絵に見覚えがあった。1995年に絵本として出版されていたらしい。そのとき書店でじっくり読んだのだが、話の内容は何も覚えてない。つまり絵を見ていただけらしい。
短い短篇集。たしかに短い。短すぎる。でもそこがいい。いつどこから読んでもいい。そしてこんなに短いのにどこから読んでも春樹節(勝手に命名)。意味がわからない話も多いのにじわじわ面白い。

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2020年12月25日

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国語教材にもなっている「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」を始め、さまざまな短編が集結されていて一つの物語も短く読みやすい。

作品中のオススメは、「コロッケ」「ビール」「ことわざ」「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」

しょーもない話から、なんの話、と言うようなくだらない話も多くあるが、それは何処か親しみが有り笑えるような所があるのがこの作品の面白いところである。

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2020年11月24日

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ネタバレ

J・プレスとパーカー万年筆のCMに使われた小品集。
安西水丸さんの挿絵と共に。
毎月続いた、シュールな短編集。

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2020年07月19日

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人生の中で、こうゆうくだらないことも大事な余白だと思う。
「夜中の汽笛」は響いた。好きの表現がすばらしい。

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2019年12月13日

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シュールで、シュールすぎる、シュールな短編集。
村上春樹さんは小説よりエッセイやこういう軽い話の方が大好きだ♪
へんてこな話ばっかりなのに、ふとこれは村上春樹さんの周りのほんとの出来事なんじゃ…と思ってしまうリアリティ感をもってしまうのが春樹ワールドなのだよね。
気分転換に軽く読めます。
安西水丸さんの挿絵も◎!

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2019年06月22日

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大体の話が、
「えっ、その続きは、、?!」
と思わせる終わり方だけど、
嫌な終わり方ではない。

個人的に、村上春樹の文章は
デトックス効果があるみたい。
心地よい。

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2013年04月12日

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面白い。
超短編小説というもので、やはり巧いね。
安西さんの絵もよかった。
不思議で魅力的な作品。

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2013年01月18日

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広告に添える程度の長さしかない。何せ本当に広告にちょっと付くオマケの文章だったのだから。村上春樹の超ショートショートと安西水丸のイラストの世界をお楽しみください。

象工場のハッピーエンドのタッグによるショートショート集、かつ安西水丸のイラスト集と言う感じ。さくさくさくっと読めます。この手の春樹は大体痛快、軽めのスラップスティックというか。渡辺昇や笠原メイが出てきたりするのからもわかる通りねじまき鳥執筆中の息抜きにひょひょいっと書かれたものみたいです。海亀の襲来とかドーナツ化とかドーナツ研究会とかつっこみどころ満載である。うーん春樹。実に春樹。個人的に「ストッキング」の終わり方が斬新でえっ!えっ!って焦ったわw あと「ビール」とか普通にありそうな話。
最後の「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」はすごく感動した。こういう春樹がやっぱ好きだな。

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2012年07月18日

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一遍一遍が短く、読みやすい短編集。

そんな短文に奇妙なミステリアス感覚が散りばめられている。

改めて村上春樹の創造性の高さに思わずうなってしまった。

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2011年11月21日

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訳が分からないんだけど、不思議と面白い、ショートショート。

ホルン、ビール、激しい雨が降ろうとしている、辺りが好きだったかな。

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2011年10月26日

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ネタバレ

星新一が好きでまあまあ読むんだけど似たニュアンスを感じる。
エッセイかな、夢の話かな、みたいな短編がいくつも連なっている。それぞれに繋がりはそんなにないけど「ドーナツ」を空虚さを表す名詞としてちょいちょい使っていていいなあと思う。ドーナツの穴(虚ろな部分)についてみんな述べるけど、ドーナツ本体を愛してやりなよみたいな部分はわからないなりに興味深い。空虚さを表すドーナツにおいて縁の部分って何なんだろうな。まだわからない。

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2023年07月17日

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広告用の超短編を集めた作品。その昔読んだことがあるのかな。

ラストの『夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について』は何となく聞き覚えがある。
「あなたはどれくらい私のことを好き?」と聞かれて、「夜中の汽笛くらい」と答え、少女が黙って話の続きを待っている場面がなんか良い。

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2022年05月14日

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村上春樹の超短篇小説。
シュールで意味わからないものもあれば、くすっと笑えるものも様々。
意味あるように見えて意味ない感じがよい。
気軽にすっと1日で読めちゃう。気分良くなる。
・スパナ「そりゃ、ま、そうだろうけど。」
・ビール、多面性。わかる。
・能率のいい竹馬、タイトルが好き
・動物園「そろそろペルソナの交換やらない?」
・インド屋さん「そろそろインド屋さんが来るころかしらねえ」
・夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について
「あなたはどれくらい私のことを好き?」「夜中の汽笛くらい」

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2021年09月20日

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クスクス笑いながら気楽に読める短編ばかりだった。
ユーモアがあふれていた。
ユルイお話に、ユルイ絵がマッチしていた。




2000.4.11
ものすごく読後がふわっとなる感じがした。うまく言えないけれど。シュールなんだけれど、ありそう、でない、意味もない、みたいで、やっぱない、という不思議な感じ。ともかく気に入った。言葉の使い方が絶妙だ。

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2020年09月22日

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「一昔前なら、この話は比喩か、あるいはメタファーかもしれないなどと小難しく考えながら読んだかもしれないけど、深く考えずに寝付きのウイスキーのような感覚で枕元に置いてた。事実よく寝れた気がする」

「きっと度数が高かったのね」

「こんな感じの超短編小説なるものを一回書いてみるという健康法が世界のどこかで行われているかもしれないなと思ったよ。一度やってみたいな。体内の何かをデトックスできそうじゃないか?」

「例えば?アニサキス的な思考習慣だったり」

「そんなことより、そろそろペルソナの交換やらない?」

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2019年04月04日

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中身がないと入ってしまえばそれまでなのだが、やはりそれをここまで読ませてしまう文章ってなんだかすごいと思う。ハマル人しか楽しめない作品なんだろうなあ。でもそんななかで「夜中の汽笛について あるいは物語の効用について」の様な作品が出てくると思わず「うーむ、さすがだ」とうならざるを得ない。

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再読 19980813 19991002

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2018年10月15日

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広告の横に掲載するために毎月書かれていた短編集。内容がない作品集(冗談めいていたりする)は頭を使わないで済むため、気だるげな日常にマッチしやすく、読みやすい。安西水丸氏の絵が沢山載っており、暗い夜に照らされる灯りのように和ませてくれる。

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2018年07月11日

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2016.11 本棚整理のため再読。

3ページ程度の短い文章と水丸さんの挿絵。
「コロッケ」と「ビール」は○。

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2016年11月03日

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何か無性に村上春樹が読みたい!でも長編読む体力はない!!ってなった時にうってつけの本←そのまんま

一箱古本市に向かうモノレールの往路と、店番してるほんの少しの時間で読み終えちゃいました。さらりと読めるけど、一滴二滴混じる毒っ気が好き。

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2015年12月29日

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広告に載せるための短い小説と、かわいいイラスト集。これが広告だったのかー、と思うと凄く素敵な広告だったのねー、と感心。小説の内容も村上春樹らしいものや、関西弁のものや様々で楽しめました。
イラストがかわいくて見てるだけでも楽しい本。

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2012年12月10日

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シュールな、大人のためのファンタジー絵本。的な。
…設定も展開もシュール過ぎて「は?」ってなる話が大多数だけどこういう世界観なんだよってことなんだろうなあ。

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2012年10月24日

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村上春樹の本を一度読んでみたくて購入しました。作風は朗読のようにすうっと入ってくる語り方で、読みやすいです。でも、内容は不思議なものばかり。村上春樹の頭の中はどういう回路になってるんだろうって本気で考えた。違う本を読みたくなりました。

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2013年05月20日

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ショートショート。
村上春樹の茶目っ気が感じられた。
ほんわかした雰囲気が流れているが、その中にぞっとするような怖さを持った話も多い。
絵もいい味を出していた。

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2012年02月15日

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