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前半は難しくてなかなか読み進められなかったけど、後半はとてもおもしろくて一気に読めました。
近未来の設定でSF風でありつつ、劇的なドラマやアクション、謎解きもあって、素晴らしいエンタメ小説でした。
クリスティー賞レベル高い!
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本屋さんで見かけて気になったので読んでみました。思った以上に面白かった。
近未来のSF的な作品で、序盤の架空のVR技術やアバター、医療技術の説明は、丁寧なのですがちょっと長くてダラダラ感がありましたが、本題に入って行くと先が気になり惹き込まれました。
途中凄く残虐な描写があり読むのが辛い部分も有りましたが、そこはフィクションと割り切って読み進めました。仮想空間と現実が入り交じりながら、どちらにも現実感があり、VRやAR技術が進歩するとこういう事も可能になるのかも知れないと感じました。それにしてもデビュー作でここまで専門的な科学技術(架空な技術が殆どですが)について描ける所に関心しました。
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表紙からして「ワンピース」の「うた」ちゃん。最初の数十ページで挫折しないでよかったよ。仮想空間、先端医療に障害者介助盛り込んだ近未来SFタッチの推理小説?途中のホラーにヒーローごっことジェットコースター乗ってるみたい…。
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人類がVバース世界の中でアバターとなって活動できる社会。純粋にアバターの自分を楽しんでいる人もいれば、牧野のように首から下は動かさなくともVバース上では自由に動くことのできる人もいる。
SFな社会だが、近い未来こうなってもおかしくないと思う。
少女は一体なぜ記憶を失ったのか、さらに痛覚情報が無いはずのVバースの中で、なぜ少女だけが痛みを感じるのか、さらに牧野の恩師の謎の死等次から次へと事態が起こり、一気読みだった。
難しい用語も出てきて理解し難い箇所もあったが、置いてけぼりにされることもなく面白かった。
それにしても、黒幕があいつで良かったと思う。黒幕以外の人物たちに愛着が何となくあり、この人たちが裏で糸をひいていたなんて結末になりませんように…と祈る気持ちだった。自業自得な結末も溜飲が下がる。
科学の進歩のためなら、生身の人間でなければ犠牲にしても良いという考え方は恐ろしい。
タイトルがまさにエリカの今後の行先を示しており、良かったと思えるのだが、有り得なかったはずの未来を仮想空間で構築できてしまう世界とはどんなものなのだろうと少し考えてしまう。
仮想空間から現実へ戻りたくなくなるのではないだろうか。
本庄や篠原ら特にエリカに思い入れが強い人物たちが、この先自分の人生をしっかり生きていけると良いと思う。
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第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。
特殊設定ミステリー。障害者でも脳にインプラントを埋めることにより、バーチャルで動ける、みたいな。主人公は外科医だったが、事故により首から下が動かなくなり、そのインプラントを埋めている。視界、記憶をなくしたエリカのために手術をすることに。はさまれる男の独白の章。ぬいぐるみをなくしてばかりのうさ子。設定がよくわからなくても大丈夫。ミステリーだ。犯人がばかすぎる気がするのだがま、いっか。
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面白いけど脳が疲れるミステリー 西武豊「そして、よみがえる世界」★★★☆☆
序盤がまぁ難しい。特殊設定ミステリーなのでそこの説明は重要なのですが、まぁむずいっす。わかるけど頭がついていかない。可読性もやや悪いので、読むのに時間がかかった。なので点数は低め。ギリギリ映像化できると思うので、映画化よろしてくです。ただ事件がエグ過ぎるのでそこは改変しないと見ていられない。
#引用
・脳は記憶を刻み、記憶は意識を生み、意識は人格を作る。
・人から教えてもらったことは憶えない。
・痛い目にあって、後悔して、こんな想いは二度とすまいと心に刻む。それだけが失敗を根絶する唯一の手段だ。
・自分が生きている、今この瞬間だけの特別は、歴史に残ること以上に価値がある。
・自分の中にある理想の姿に自分がどれだけ近づけているか、それだけが判断基準だ。
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脳に埋め込んだインプラントで介助ロボットを操作し、現実とリンクもできる仮想空間のアバターで自由に行動できるようになった近未来。脊椎損傷の脳神経外科医が視覚再建装置埋め込み手術を執刀。患者の視覚に現れる幽霊、恩師・依頼者の転落死の謎。
身体が動かなくても仮想空間で自由に行動でき、現実空間でも仮想的に存在できてしまう世界、すごいです。遠いようで近いくもあり、近いようで遠くもあり、ですが。
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近未来の仮想現実世界での特殊設定ミステリー。その高度な仮想現実の世界を十分に際立たせるためか、中盤までが非常に遅くて途中でやめよか思うほど。一応伏線になる部分や不穏な動きを示す部分もあるが、いったい何が起きてどうなるかの道筋がなかなか見えなかった。ただ、中盤以降のスピード感は非常に良く、見え隠れしていた謎が明かされるにつれ、物語は急展開で進みます。非常に辛く悲しい現実から生み出された究極の仮想現実世界。そのエンディングは美しかった。
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第12回(2022年)アガサ・クリスティー賞大賞を受賞した近未来SF作品。
舞台は、脳内インプラント<テレパス>による介助用ロボットの遠隔操作と発達した仮想空間により、身体障害者の生活が大きく変わった近未来。とある事件で障害を負い、テレパスユーザーとなった脳外科医の牧野は、<テレパス>を開発したSME社の役員で恩師でもある森園から、事故で記憶と視覚を喪失した少女・エリカへの、視覚再建装置を埋め込むための手術の執刀を依頼される。SME社の経営陣がエリカについて秘匿している何かがあると勘づくも、脳外科医として執刀する牧野だが、術後、無視することの出来ない不可解な事象がエリカを中心に起こり始め―――。
発達した仮想空間、体の内部ま精密に再現されるアバター、脳内インプラントによるロボットの遠隔操作(...etc)、現実と地続きな近未来と微トンデモ科学(仮説)で描かれるSFミステリ。題材も良いし、伏線回収もしっかり出来ていたが、特に心震わされるシーンもなく、淡々と読み終えてしまった。きっかけとなる事件、特にその犯人に対する掘り下げが足りていないせいか、一番大事なクライマックスでも盛り上がらず。残念。
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近未来SFミステリー?
ミステリとしては捻りがなく物足りないかも?です
バーチャル世界観が良かった
途中から痛い展開になり感情移入していて、少し気分が悪くなってしまったのが残念…
Posted by ブクログ
昨年、「同志少女よ、敵を撃て」が受賞した
アガサ・クリスティー賞の大賞作品として、
ハードルを高くして突入!
序盤、ちょっと波に乗れず、
なかなか進まない…
選評で、
北上先生と法月先生も
同様の感想だったので、
何かちょっとうれしい←俺的あるある
後半で盛り返すが、
はあ、なるほど、そうですか
で終わった感じ
しかも、若干、胸糞
百聞は一見にしかず的なところも
多く、序盤も映像なら楽しそうと思ったので、
映画化したらどうだろうか←無責任、てきとー
ハードル高くしてしまって申し訳なかったけど、
ちょっとこの作品を推したいとは思わなかったかな