【感想・ネタバレ】熊と小夜鳴鳥のレビュー

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ネタバレ

三部作を一気読みしてしまった。

良質なファンタジーは良いですね。
これがラノベだったらと想うと、ゾッとします。歴史考証ガッツリの上に構築された本格の幻想。最高に美味しい三部作でした。

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2024年01月11日

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ネタバレ

スラヴ系?の名前に苦心しながら読みふけった。おっっもしろ。続編楽しみ。
馬を自在に操れて精霊を信じていて神を信じないだけで気狂い(いい言葉ではないのはわかってる、念のため)の女と呼ばれてしまう勇敢なワーシャ。村の人間からはコソコソ陰口言われる。もうこの辺から嫌〜な感じがすごい。
西洋(この舞台は旧ソ連圏内なんですが、大きなくくりとして)系ファンタジーはどうしてもキリスト教(正教会)の否定というか脱却、過去の精霊たちや神々とのつながり素晴らしいみたいな話になりがちよね。仕方ないのか。キリスト教ってそういうものを迫害してきた歴史あるし。
作者・訳者あとがきでなお驚く。史実をベースにしてるっぽい?すごすぎる。タタールのくびきとかもう一度勉強したいと思ってそのまんまだ。
コンスタンチン神父腹立つけど小悪党として最適なキャラクターですね。ワーシャに焦がれてしまって悪魔が心に滑り降りるのを許してしまった。
継母アンナの耳にも入れたくないような言葉もするりとかわすワーシャが強い。腹違いの妹(名前忘れたごめんなさい)が、こういう場合母親の言葉に染まって意地悪に育ったりするんだけどそれもなくワーシャに懐いてたのが救いだった。お兄さんお姉さんもワーシャを大事にしているしね。
昔話や神話の王道で冬の王にも熊悪魔にも「出来ない」縛りも多く、なるほどと思う仕掛けがたくさんあって、読んで良かった。
ラストもすごく良かった。父ピョートルの思いがけない勇気と愛にラスボスが縛られたというオチ、すごく良すぎた。ちょっと予想外の切り抜け方だった。
残念だなと思ったのは、こんなに強く賢いワーシャなのに恐らく冬の王とのロマンスがこれから入るんだろうなあというの。あるあるすぎるでしょ。ワーシャの強さ賢さがきっかけとなったとはいえ、冬の王の助けがやっぱり必要になってしまったこと。ワーシャの知恵と力と勇気と精霊たちを仲間につけるほどの慈愛だけでなんとか切り拓いてほしいというのはわがままだろうか。あと、やはり血筋なり運命なりが強くトリガーになっちゃうんだなあという無念さはあった。そういうのもうそろそろ違うパターンが読みたい。それから、いつも他の感想でも書いているけれど、話が大きく変化して始まるまで長過ぎた…。まあ三部作の序章なら仕方ないかなとは思うけど、ワーシャが育つまで長過ぎた…。

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2023年08月08日

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ネタバレ

小夜鳴鳥が馬の名前だとは思わないじゃん?
精霊っぽいから姿を変えられるのかもしれないけど。
両親を亡くした3人はこれからどうするのか。兄が大公に挨拶に行くから次巻の舞台はモスクワなのかな?
しかしこんなに不美人を明言されてるヒロインも珍しい。カエルだのイタチだの酷い言われようw

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2024年01月31日

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人ではない者を見る少女はその性質も普通ではなかった。少女らしさのない子供。扱いにくい子供 等々。
自然とともにある聖霊は八百万の神々に共通するところがあるような気がする。厳しい自然を生き抜くには神様は一人では足りないのかもしれない。

そして、少女は成長する……

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2023年07月28日

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第1部
精霊たちの姿を見、会話することができる娘ワーシャが、異端視され魔女と迫害されても自分の世界を信じて困難に立ち向かっていく。ロシア版 精霊の守り人…?
ヒロインのワーシャは美しくない、醜いと形容されるが、美しい緑の瞳と赤みを帯びて輝く黒髪を持ち、その強さと勇敢さで人の心を惹きつける。 これからどんな苛酷な運命が待ち受けているのだろう。

可愛い表紙イラストからしてライトなファンタジーかと思いきや、意外にも重厚なストーリーでかなり読み応えがある。 中世ロシアの陰鬱な農村の暮らし、厳しい寒さと飢え、そして民間信仰などが丁寧に描かれ、なかなかページは進まない…。華々しい冒険活劇というわけでもなく、クスッと笑えるようなユーモアもなく、決して読みやすい物語ではないのだが、登場人物それぞれの心の機微の描き方に深みがあるのは訳者が金原瑞人さんだから? (しかし、ロシア人名は愛称が何通りもあるので慣れていないと時々混乱する。)

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2023年07月02日

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ネタバレ

海外SFやファンタジーにあるあるだけど、導入なっが……!! 本編始まる前にめげる人いらっしゃるのでは。でも、赤ん坊からだらだら続く異世界転生が流行っているから、さほど苦でもないのかしら。

それはさておき、あまり馴染みのない場所のお話ではあったので慣れるまで少し時間はかかったけど、慣れたらあっという間だった。強い女の子好き。妹がひねくれていないのも可愛い。あの継母の子なのに。
家から離れたヒロインのこの先が楽しみ。昔に読んだことあるおとぎ話的なのも散りばめられていた感じ。

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2023年04月28日

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昔のロシア、モスクワあたりを舞台にお伽話と現実が混ざりあった世界が広がる。
死の王、その弟の邪悪な熊、精霊、魔女に狂信的な教会の神父、家族への愛など沢山の要素が集まって骨太の物語となっている。ワーシャの優しさと勇気にその他の沢山の愛に感動した。

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2023年02月28日

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14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェン)は兄弟で、マロースカは恐ろしい力を持つものの、人に害はなさない存在。後半、ワーシャは力を復活させたいメドベード(熊)に狙われるが…というところが、この本の概要。昔話の要素を多く取り込み、重厚なフォンタジーだった。そして、長い。三部作なのだけど、この本だけで本編474ページ!こういう民俗的要素取り込んだファンタジータイプの本が好みで、急いで読まなくてゆっくり楽しむ人にオススメします。私は嫌いじゃないけどね、眠くなりやすいのが難。金原瑞人訳だし、続きも読むよ~。しかし、女は健康な子どもを産むのと、家のことやるのが仕事の時代に生まれなくてよかったよ。あと、小夜鳴鳥(ナイチンゲール)なのに馬だったりとか、その辺りの読みなれてる人には多分当たり前の展開が、読みにくさ倍増させてるかもしれません。

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

物語が動くのが後半からで、それまでは伏線だったり説明だったりが続くのだが面白くなるまでがとにかく長い。(3部作というから仕方ないっちゃ仕方ないが…)
主人公がテンプレみたいに冷遇されてばかりでもうそれでお腹いっぱいになってしまった。
続きを読むかどうかは他にも読みたいものがあるのでちょっと悩む…。

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2024年04月27日

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