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Posted by ブクログ
昨今のインフレについて非常に良く整理できる本。学者としての経験を追体験させてもらえる構成もとてもよかった。
・インフレの兆候みたいなものは、新型コロナ前からあった。
・パンデミックによるインフレは世界史上も発生していたが、新型コロナは高齢者が犠牲の中心である点でこれまでのパンデミックと異なる。
・労働生産人口が減少していない一方、各国のロックダウンやWFHの普及により働き手が一気に不足したことで供給側からのインフレに繋がった。
・グローバル経済の中で日本もインフレの影響を受けている一方、日本にはこれまでの慢性デフレの状況も同時にある。
・日本の進む道は、適正なレベル感のインフレに乗れるか、それともスタグフレーションを引き起こすか。
Posted by ブクログ
面白かった。
安倍政権の頃
民間人の給料を上げるように働きかける。。。と
繰り返しニュースで流れていた。
そうは言っても会社も大変でしょうに、などと
のんきに思っていた。が、しかしそれは日本だけの異質な社会状況だったわけだ。
賃金も商品価格も日本では
ゆるゆるとぬるま湯のように
諦め半分、慰め半分固定されていたが
それではダメらしい。
思えば、40年前の新卒の頃のお給料と、今のお給料もさほど変わらないというのは、、いささかおかしいといえばおかしい。
色々わかりやすく解説されているのでおすすめです。
Posted by ブクログ
コロナになって一年後ぐらいから世界的なインフレがじわじわ進行していたことを示し、その原因を説明しようとする一冊。世界インフレのなぞについてはそりゃそうでしょという説明で、一冊にするほどの大した内容ではなかった。要はパンデミックによって世界的に一世に供給不足が発生したという主張です。みんな知ってる。
ただ、各国の中央銀行が歴史的な何をしてきたのかとか、 需要の不足や過剰は金利でコントロールできても供給不足のコントロールの仕方は分からないと言うことなど、分かりやすくて勉強になった。2%の物価上昇が目標というのも、単に、デフレでもインフレでも、何かあったときに中央銀行な上げ下げできる数値にしておきたい、ということのようだ。中央銀行なんてものもたはまだ確固たるものではなく、良く分からないまま経験を頼りに試行錯誤しながら走ってるということかもしれない。