感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾
作家になる前の刑事の頃の話やから、前日譚になるんかな?
犬養さんをコキ使いながら、育ててもいる。
人物像も「狂犬みたいに言わないで!」に対して、麻生班長から、
狂犬の方がまだマシだ。狂犬は手に負えなくなったら処分すればいいだけの話だが、毒島は散々暴れた上に飼い主の喉笛を噛み切り、そればかりか死体をきっちり処分してまんまと逃げ果せるような犬なのだ。
複数の事件が発生し、それ自体は、解決に導くが、何か引っ掛かる…
裏で、そいつらを操ってるヤツがおる。
「教授」と言われるヤツは誰や。
「僕は、そういう自分では一切手を汚さず悪さする人間が一番嫌いでね。何故かというと、僕自身がそういうタイプだからなんです」
確かに、自分で手を汚さず、悪さするとか、嫌やな。
「私は、知りませんでした。全て秘書に任せてたので…」みたいな。
こういうヤツら、ほんま腹立つもん!
今回の操り方もネットという匿名性が罪悪感を薄めてる気もするし、あんまネットの世界に突入するのも控えんとあかんな!と言いつつ、ネットの感想に投稿する為に打ち込んでる自分は?(−_−;)
基本、取調室のやり取りが中心で、落し方が凄い!精神ボロボロにさせられる方はキツいけど、悪さしたからしゃーないな!
相変わらずのどんでん返しも良かった。
ラストは…
毒島さんも、自分自身のケジメとして、辞めたのかな?
単に飽きただけかも(^◇^;)
その後、作家で活躍して、事件も解決していく…
やっぱり、飽きただけかも…
この作品は、編集者からの「中山七里を主人公にしてくれ」というオファーに応えて書いたらしい。
何でも描ける作家やな。
〆切月14本とか、解説にあったけど、他の作家さんから、
「中山七里はサイボーグ」
「中山七里は、七人いる」
とか言われてるらしい!
毎月、刊行とかやってて凄いけど、こら全読破出来ん…
Posted by ブクログ
面白い。
毒島の刑事時代を描く作品。
いい人顔からのネチネチが読んでいて爽快。
毒島が魅力的なのはもちろんなんだけど、まだちょっとヒヨッコ感を出している犬養がまた中山作品ファンにはたまらない。
Posted by ブクログ
毒島真理、決して「どくしままり」とは読まない。
「ぶすじましんり」という刑事である。
前作の、「作家刑事毒島」という作品で、あることがきっかけで依願退職をし、
ミステリー作家になった元刑事が手腕を買われ、時々刑事として呼ばれる中、
新米女性刑事とバディを組んで出版社関連の事件を解決していったが、
なぜ、依願退職したかと言うのが今作の毒島刑事最後の事件では描かれている。
読む前には、これでシリーズが終わりか?って思ったが、
そうではなく、なぜ刑事をやめざるを得なかったか、と言うところで、
前作で少し触れられていたが、そこに至る壮大な事件があり、
それを読んでいくうちに、凄いドラマチックに終わりを迎えると同時に、
前作を読んでいた人の一部は笑ってしまうのではないかと思う次第である。
実に自分は笑ってしまったのは言うまでもない。
この作品は、毒島の前作で言われていたすごい事情聴取をまじまじと見せつけられ、
それを怖いと思うか、凄いと思うかと言うところで、班長の麻生はハラハラもの。
前作を読んでいる人、中山七里作品を色々読んでいる人なら、
シリーズ物には別作品と同じ人物が出るのをよく目にすると思うが、
今作では、犬養刑事が新米刑事として登場していて、毒島のもとで
いいように使われていたりするので、そこも見どころかな(笑)。
Posted by ブクログ
ー 「でも紙より薄っぺらな選民意識をへし折られた似非エリートの絶望くらい、手に取るように理解できるよ。だって単純で、典型的で、精神年齢五歳児並みのメンタルだから」
「単純でも典型的でも精神年齢五歳児でもないっ。訂正しなさいよ」
「うふふふふ。そうやってむきになるのは図星を指された証拠。本当に賢かったり人の上に立ったりする人間は、誹謗中傷なんかには耳も貸さない。下賤な者の嫉妬だと分かっているから鼻で嗤っていられる。それができない人はね、や っぱり自分に大した価値がないことに本当は気づいているからなんだよね」 ー
このシリーズ面白いなぁ。
この毒舌刑事好きだなぁ。
しっかりとした正義感があり、それに合わないものをロジカルにディスる姿勢が好き。それがロジカルである限り、公然と言って何が悪いの?間違っていたら指摘して下さい、と言う姿勢が好き。私もその姿勢はなるべく貫きたい。
Posted by ブクログ
中々エグい。人間の幼稚な自己承認欲求による犯罪者とそこを抉り出して解決する毒島。
そして、その最後の敵。最後の犯人を追い詰める毒島は、果たして正義なのか。毒島自身も同じ自尊心と同族嫌悪で敵を葬ったのでは無いかという印象。
多かれ少なかれ、人間の持つ自己愛を自覚させられる。
Posted by ブクログ
毒舌作家刑事、毒島さんの、純粋に刑事だった時の最後の事件。
「教授」と毒島刑事の、最後のやり取りがすごい。
自殺に追い込んでいく過程が、怖い。
最低最悪な犯人を、言葉で追い詰めていく様子はすさまじい。
このシリーズ、毒島さんが正義感ぶってないのが良い。
刑事としては一流なのだけど、人間として、なかなかの欠陥品、という。ありがちな設定といえばありがちなんだけど、良い感じに気持ち悪い主人公で、面白い。
Posted by ブクログ
毒島刑事としてのお話。相変わらず嫌なところガンガン突いてくるのが読んでて面白い。
そう思って読み進めていたのに、最終章での責め方で一気に見方が変わる。そこでトイレなんていかせたら…と心配してたら案の定だったし、それを狙っていたのも怖すぎる。
彼なりの正義に従ってのことだったのかな。
あと新人の犬養さんがとても忠犬で良かった。
Posted by ブクログ
作家刑事ライジングってことですよね。
そうですかぁ〜、そういう経緯ですかぁ〜
毒島節堪能して、最後はちょっとむぅ〜惜しいって感じで
ほんとライジングの瞬間に立ち会った感満点でした。
にしても、いつも優秀な弁護士にやられたってフレーズを聞くと
御子柴さんが頭を過るんだよね・・・
いやぁ〜、七里ワールドにどっぷり沼ってますわ・・・
今回もありがとうございました。
Posted by ブクログ
文庫本が出版されましたが、店頭でサイン本と銘打って並んでいましたので、思わず手に取ってしまいました。
再読です。
毒島さんは好きなキャラクターで、この刑事としての最後の事件は大好きな話。
クリスティーのポアロ最後の事件「カーテン」を彷彿とさせます。
これからの活躍も期待したいシリーズです。
Posted by ブクログ
このシリーズ ドラマになったものを先に見たので佐々木蔵之介さんのイメージしかない。内容は好きだった。毒舌部分にそうそうと激しく同意しながらノンストップで読めた。
Posted by ブクログ
人を操って殺人教唆、先に毒島刑事の嘲笑を読んでいたので、ラストがどうなるかはわかっていたのだけど、犯人を追い詰める毒島の容赦ない攻めは嫌いじゃない
Posted by ブクログ
『作家刑事毒島』に続く第2弾だそうだが、、毒島が作家になる前の刑事時代を扱っており、『作家・・・』の過去編で、刑事を止めて作家となったいきさつが明らかになる。
犬養シリーズでは捜査一課のエースとされる犬養刑事が、毒島に鍛えられる若手として登場するのも、ファンにとっては興味深いところ。
Posted by ブクログ
佐々木蔵之介さんでドラマになった?と思って読んでみました。
すごく優秀だけど犯人の追い詰め方がすごい毒島刑事
一見別々の事件だけど、裏で糸をひいてる教授なる人物との対決がなかなかすごくて、これが毒島刑事の真骨頂か、と
他の毒島刑事シリーズも読みたい
Posted by ブクログ
不倶戴天/伏竜鳳雛/優勝劣敗/奸佞邪智/自業自得
/ふくりょうほうすう/かんねいじゃち
章見出しにルビがなければ読めませんでした (^^ゞ
歪んだ刑事には歪んだ犯罪者がピッタリ???
二人の論理には背中がぞわぞわいたします。口中に苦いものがたまったころにやっとの思いで抜け出すのです。もう読まないと思うのに……また手にとってしまうのです
あぁ救われません いつまでも
Posted by ブクログ
相変わらず読みやすくておもしろかった。人間の微妙なとこを描くのがうまいな…毒島さんのキャラも好き
ただ、鵺野も宇能もポッと出のキャラだったのがどんでん返し感が薄くてちょっと残念だった。
Posted by ブクログ
作家刑事毒島シリーズ2作目
1作目より時系列的には前のタイミング
毒島が作家になるきっかけとなった刑事時代の事件が舞台
今作も毒舌、拷問に近い弁舌は健在
これを見てスカッとする、よ~しよく言った!と思ってる俺は心が汚れているんだろう
それぐらい爽快感が突き抜けていた
Posted by ブクログ
作家刑事毒島シリーズ第二弾!
作家になる前の刑事の時の物語。
短編連作で、裏の真犯人を追い詰めていくというもの。さらに犬養も若手で登場、毒島の元で鍛えられている設定。
全ての事件で毒島の毒舌が冴えわたります(笑)
■不倶戴天
この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。
皇居周辺で二人のビジネスマンが射殺。
犯人は、自意識とプライドばかりが高い男。毒島がこき下ろします。楽しい。
■伏竜鳳雛
まだ世に知られていない大人物と有能な若者とたとえ。
新人賞に落選し続ける男が出版社を連続爆破。
これまた、犯人はありがちの設定..
■優勝劣敗
すぐれたものが勝ち、劣ったものが負けること。
結婚相談所のパーティ荒らしの女性たちが次々に硫酸で襲われる。
■奸佞邪智
心がねじ曲がっていてよこしまなさま。
殺された息子の仇討ちするため、出所した犯人たちを殺害しようとするボケ老人
これまでのすべての事件で、その背後にあるのが「教授」と呼ばれる人物。
裏でどのように彼らに指示していたのか..
■自業自得
自分の行いの結果を自分が受けること。
いよいよ、その「教授」の人物が明らかになりますが、そこから先はさらにもうひとひねり。
毒島が刑事をやめた理由も明らかに...
それぞれで発せられる毒島の毒舌、追い詰め方のえぐさが、すっきりします(笑)
お勧めです
Posted by ブクログ
「作家刑事毒島」シリーズ2作目。毒島がなぜ刑事を辞めて作家になったのかというエピソードゼロバージョン。彼は取調べの際、「そこまで言うか」というほどねちっこく容疑者を追い詰めます。自白に追い込む為には手段を選ばない刑事。
もちろん洞察力も優れていて綿密に準備をするのでなせること。 もしドラマ化するなら、やはり堺雅人さんでしょうか。
Posted by ブクログ
作家刑事毒島の続編というよりも、内容的には前作に当たるものになります。
前作では主人公である毒島は現役刑事ではありませんが、今作品では警視庁一の検挙率を誇る刑事だった毒島が刑事をやめる原因となった最後の事件に触れた物語となっています。
連続で巻き起こる複数の事件には共通点があり事件の裏に潜む教授と呼ばれる者がいた。
毒島VS教授の「教唆」頭脳戦の結末は…個人的には全体的に綺麗にまとまっていて読み易く面白くないわけではないですが、ラストを含めてあまり印象の残らない作品でした。
Posted by ブクログ
毒島刑事シリーズ第一作。
境遇に劣等感を抱いた承認欲求の塊のような人物が罪を犯し、毒島が神のような洞察力と悪魔のような尋問で事件を解決する形式や、露悪趣味を前面に出す作風はシリーズ共通。
本書は一連の犯行の裏にいる黒幕の存在が二重構造を作り、結末はさらに一捻りされている。
Posted by ブクログ
本を購入して読み終える前に新刊が出てる…という作家さん。あとがきを読むとなんかスゴイ。なるほどこの刊行ペースはそういう事なんだ~
毒島さんの話は読んだ…気がする。女性嫌いの犬養さんの話はこの間読んだな、うん。
それにしても承認欲求を拗らせた精神的に幼い大人たち、タチが悪すぎるなぁ… 彼らは世間に復讐するのが目的だから、こんなのに巻き込まれたらヒサンだな、と思いつつ、この頃は電車での無差別テロのような犯行も現実に起きたな…と気が重くなりました。
決して他人事じゃないと思わせる辺り、上手だし怖いですよね…
Posted by ブクログ
作家探偵の毒島真理(ぶすしましんり)が作家になる前、まだ刑事だった頃のエピソード。
連続通り魔射殺事件、
連続出版社爆破事件、
若い女性の顔に硫酸をかける連続傷害事件、
過去に罪を犯した者達への連続殺人事件…
まったく性質の異なるこれらの事件は、毒島の働きもあって2件ないし3件連続事件が起きた段階で犯人逮捕に至った。
どの犯人にも共通しているのは…
「こんな筈じゃなかった!
自分のいるべき場所はこんな所じゃない!」
と、自分の現在の状況に満足出来ず、鬱憤を社会や誰かのせいにしている。
毒島は最初の事件で裏で犯人を操っている者の存在を嗅ぎ取った。彼等の言う通称「教授」は何者なのか?一体何故犯人達に手を貸したのか?
ーーーーーーーーーーーーーーーー
この作者の以前書いた『カエル男』に様相が似ている。事件の裏に操作している人間がいて、その裏にさらにラスボス?!
実行犯は元より裏で手ぐすね引く人間、さらにその裏にいる人間…みんながみんな妙な自意識で動いていて遣る瀬無い…というか腹立たしくなる。典型的な黒七里で面白くもあったけど、後味は決して良くない。
Posted by ブクログ
ミステリ
かかった時間 さあ?90分前後?
ひさびさの中山七里。ときどきマンネリを感じるけど、やっぱり安定して面白い。短編集スキ。あと、キャラが立っていて、他作品と共有しているところがとてもよい。時代劇のような安心感(褒めてる)。
このあと本屋に行くが、新作ほかに出てたら買うかなー。