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皇居周辺で二人の男が射殺された。世間が〈大手町のテロリスト〉と騒ぐ中、警視庁一の検挙率を誇る毒島は殺人犯を嘲笑。犯罪者を毒舌で追い詰めることが生きがいの彼は「チンケな犯人」と挑発し、頭脳戦を仕掛ける――。出版社の連続爆破、女性を狙った硫酸攻撃。事件の裏に潜む〈教授〉とは何者なのか?人間の罪と業を暴く、痛快ミステリ!
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Posted by ブクログ
シリーズ第2弾 作家になる前の刑事の頃の話やから、前日譚になるんかな? 犬養さんをコキ使いながら、育ててもいる。 人物像も「狂犬みたいに言わないで!」に対して、麻生班長から、 狂犬の方がまだマシだ。狂犬は手に負えなくなったら処分すればいいだけの話だが、毒島は散々暴れた上に飼い主の喉笛を噛み切り、そ...続きを読むればかりか死体をきっちり処分してまんまと逃げ果せるような犬なのだ。 複数の事件が発生し、それ自体は、解決に導くが、何か引っ掛かる… 裏で、そいつらを操ってるヤツがおる。 「教授」と言われるヤツは誰や。 「僕は、そういう自分では一切手を汚さず悪さする人間が一番嫌いでね。何故かというと、僕自身がそういうタイプだからなんです」 確かに、自分で手を汚さず、悪さするとか、嫌やな。 「私は、知りませんでした。全て秘書に任せてたので…」みたいな。 こういうヤツら、ほんま腹立つもん! 今回の操り方もネットという匿名性が罪悪感を薄めてる気もするし、あんまネットの世界に突入するのも控えんとあかんな!と言いつつ、ネットの感想に投稿する為に打ち込んでる自分は?(−_−;) 基本、取調室のやり取りが中心で、落し方が凄い!精神ボロボロにさせられる方はキツいけど、悪さしたからしゃーないな! 相変わらずのどんでん返しも良かった。 ラストは… 毒島さんも、自分自身のケジメとして、辞めたのかな? 単に飽きただけかも(^◇^;) その後、作家で活躍して、事件も解決していく… やっぱり、飽きただけかも… この作品は、編集者からの「中山七里を主人公にしてくれ」というオファーに応えて書いたらしい。 何でも描ける作家やな。 〆切月14本とか、解説にあったけど、他の作家さんから、 「中山七里はサイボーグ」 「中山七里は、七人いる」 とか言われてるらしい! 毎月、刊行とかやってて凄いけど、こら全読破出来ん…
面白い。 毒島の刑事時代を描く作品。 いい人顔からのネチネチが読んでいて爽快。 毒島が魅力的なのはもちろんなんだけど、まだちょっとヒヨッコ感を出している犬養がまた中山作品ファンにはたまらない。
毒島真理、決して「どくしままり」とは読まない。 「ぶすじましんり」という刑事である。 前作の、「作家刑事毒島」という作品で、あることがきっかけで依願退職をし、 ミステリー作家になった元刑事が手腕を買われ、時々刑事として呼ばれる中、 新米女性刑事とバディを組んで出版社関連の事件を解決していったが、 な...続きを読むぜ、依願退職したかと言うのが今作の毒島刑事最後の事件では描かれている。 読む前には、これでシリーズが終わりか?って思ったが、 そうではなく、なぜ刑事をやめざるを得なかったか、と言うところで、 前作で少し触れられていたが、そこに至る壮大な事件があり、 それを読んでいくうちに、凄いドラマチックに終わりを迎えると同時に、 前作を読んでいた人の一部は笑ってしまうのではないかと思う次第である。 実に自分は笑ってしまったのは言うまでもない。 この作品は、毒島の前作で言われていたすごい事情聴取をまじまじと見せつけられ、 それを怖いと思うか、凄いと思うかと言うところで、班長の麻生はハラハラもの。 前作を読んでいる人、中山七里作品を色々読んでいる人なら、 シリーズ物には別作品と同じ人物が出るのをよく目にすると思うが、 今作では、犬養刑事が新米刑事として登場していて、毒島のもとで いいように使われていたりするので、そこも見どころかな(笑)。
ー 「でも紙より薄っぺらな選民意識をへし折られた似非エリートの絶望くらい、手に取るように理解できるよ。だって単純で、典型的で、精神年齢五歳児並みのメンタルだから」 「単純でも典型的でも精神年齢五歳児でもないっ。訂正しなさいよ」 「うふふふふ。そうやってむきになるのは図星を指された証拠。本当に賢か...続きを読むったり人の上に立ったりする人間は、誹謗中傷なんかには耳も貸さない。下賤な者の嫉妬だと分かっているから鼻で嗤っていられる。それができない人はね、や っぱり自分に大した価値がないことに本当は気づいているからなんだよね」 ー このシリーズ面白いなぁ。 この毒舌刑事好きだなぁ。 しっかりとした正義感があり、それに合わないものをロジカルにディスる姿勢が好き。それがロジカルである限り、公然と言って何が悪いの?間違っていたら指摘して下さい、と言う姿勢が好き。私もその姿勢はなるべく貫きたい。
中々エグい。人間の幼稚な自己承認欲求による犯罪者とそこを抉り出して解決する毒島。 そして、その最後の敵。最後の犯人を追い詰める毒島は、果たして正義なのか。毒島自身も同じ自尊心と同族嫌悪で敵を葬ったのでは無いかという印象。 多かれ少なかれ、人間の持つ自己愛を自覚させられる。
作家刑事ライジングってことですよね。 そうですかぁ〜、そういう経緯ですかぁ〜 毒島節堪能して、最後はちょっとむぅ〜惜しいって感じで ほんとライジングの瞬間に立ち会った感満点でした。 にしても、いつも優秀な弁護士にやられたってフレーズを聞くと 御子柴さんが頭を過るんだよね・・・ いやぁ〜、七里ワールド...続きを読むにどっぷり沼ってますわ・・・ 今回もありがとうございました。
文庫本が出版されましたが、店頭でサイン本と銘打って並んでいましたので、思わず手に取ってしまいました。 再読です。 毒島さんは好きなキャラクターで、この刑事としての最後の事件は大好きな話。 クリスティーのポアロ最後の事件「カーテン」を彷彿とさせます。 これからの活躍も期待したいシリーズです。
このシリーズ ドラマになったものを先に見たので佐々木蔵之介さんのイメージしかない。内容は好きだった。毒舌部分にそうそうと激しく同意しながらノンストップで読めた。
まだ2作目で最後の事件?って…まずタイトルにひっかかった 中山七里作品オリジナルキャラクター安定•安心のおもしろさ
毒島のネチネチがはっきりしてて気持ちいいです。実際にいたら鬱陶しそうですが。 事件解決への展開では、毒島の陰の部分や正義感を見た気がします。
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