【感想・ネタバレ】【電子特別版】みちづれの猫のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

唯川さんの作品を読んだのは十数年ぶりになるだろうか。
若い頃、アラサーと呼ばれる世代に唯川さんの恋愛小説の大ファンだった。
同世代のヒロインの心の動きを繊細かつリアルに描く作風に強く魅力され、深い共感を得た。

本書はたまたま書店店頭で見かけて、タイトルと表紙に惹かれて購入した。
特に印象に残ったのは「祭りの夜に」。
認知症の祖母が今なお待ち続けている男性の正体が実は夫である祖父だったー。地方の田舎でひと夏の休暇を過ごすヒロインの目を通して、幻想的、情緒豊かに祭りの夜が描かれる。

「最期の伝言」。幼い頃に母と自分を捨てて他の女性に走った父。ヒロインは父を恨めしく思ってきたが、父が家庭を捨てた事情の裏には、意外な真実があったー。

 全体的な感想としては、相変わらず今も昔も唯川さんは女性の心理描写が秀逸だなと改めて思った。
唯川さんも歳を重ねられ、読む側の自分も歳を取った分、昔とは違う作風なり感じ方なりがあるのは当然かもしれない。
 私が唯川さんの作品にハマっていた頃、小説のヒロインは若い女性が多かったが、今は、あらゆる年代の女性たちが生き生きと作品の中で息づいているように思った。また機会があれば、唯川さんの作品を是非読んでみたい。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

猫にまつわる7つの短編小説。
人と人の関わり合いに猫が繋いでくれている。猫好きは時に胸が痛いお話もあるかもしれない。
私は特に「祭りの夜に」が辛く苦しかったが、祖父を見て、罪滅ぼしとはいえ支えている優しさが素敵に思えた。
悲しい話が多いが、重いわけではなくて、前向きなお話が揃っています。

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2022年09月25日

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