【感想・ネタバレ】傲慢と善良のレビュー

「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

心をエグられるような言葉ばかり。
私も相手のことを思ってるようで、傲慢?とか、自分自身を振り返りなから読みました。

0
2024年05月26日

Posted by ブクログ

今まで読んできた本の中で1番感情移入してしまった。理由は最後のページの解説を読めば納得すると思う。恋愛小説に見えるが、人間の傲慢さと善良さの価値観が広がった気がする。知らんけど

0
2024年05月25日

Posted by ブクログ

今読むべき作品。
「傲慢」と「善良」という言葉が指している物の交錯が面白かった。
登場人物に感情移入しすぎて、少しイラついた所もあったけれど、それだけ作者の表現力が素晴らしいんだろうな

0
2024年05月23日

Posted by ブクログ

考えさせられる内容でした。自分の中にある『傲慢』に目を向けざるを得ない、ちょっと勇気が必要かも。
自分自身では意識していないけど第三者から俯瞰してみるとコレを『傲慢』と言わずになんというのかという…。自分自身ではわからないから傲慢になれるのかな。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても面白かったです。
解説も面白かった普通に朝井リョウ自体に興味湧いた。
さて、感想なんですけど、一部と二部に分かれてます。結婚直前に突如姿を消した真実(まみと読む、何度頭の中でシンジツ、あーマミやってなったことかほんとに、、)を彼氏の架(かけると読む)が探すというストーリー構成。
一部は架視点で「架=傲慢、真実=善良」という立場で話が進んで行く。
ただ後半になってわかっていくのは、これ、どっちも傲慢でどっちも善良じゃね?ってこと。
ここだけ見るとありがちなそーゆー系に見えると思うんやけど、キャラごとの描き分け、考え方ってやつ?が本当にしっかりしてますのです。
つまり、何かしらのキャラに必ずと言っていい(最近コンプラ的なのうるさいけ多くの人って言っとくわ)、自分が当てはまる。
最初ぼくは架とか真実の姉の希美とかの考え方でした。なんで序盤は真実にイラつきっぱなし。
一部後半から真実側の視点がはっきりしてきます。
そう善良目線の傲慢さっていうのか?って言っとく。
これで真実の気持ちに共感したことも多いのではないでしょうか。
(行動には共感できんやったが。僕は責任感のない行動をちょっと認めることができんみたい。)
架と真実の両方の視点で読むこと、もっと言うと男性と女性両方の視点で読むことによって確実に豊かな思考を得ることができるのではないでしょうか。いやー面白かったなー。
小6くらいのころに読みたかったなー。
中3で受験に落ちてから色々考えるようになって、それなりに自分は自分になったもんだと思っとったけど、自分っていうのは何なんだろうって思わせる作品でしたね。
せめて高1とかで読みたかったなー。もっと未熟な頃に読みたかった。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

特に今、刺さりまくりで、たまに読み返さないとな、と思った。
ぴんとくる、の説明がリアルで身につまされる、、、

0
2024年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の傲慢な部分が描かれているような気になる。
解説で朝井リョウさんが書いている「私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写している」作品という言葉が本当に納得。毎度言ってますが、辻村さんの表現力、すごい。

途中、だんだんと辛くなる部分もあるけど、それだけリアルに描かれているということで、でも辛い中にも希望が見えるのが辻村さんの作品の素晴らしいところ。

0
2024年05月18日

Posted by ブクログ

若いときに読んだら、わからなかったかもしれない。
真美が自分自身と重なった。年齢を重ね経験を積んだ事で、二人の傲慢と善良が身に沁みてわかる

0
2024年05月17日

Posted by ブクログ

結婚のためになら、愛する人のためなら傲慢だとしても自分のしたいように動くことが、人間なのかもしれない。

0
2024年05月17日

Posted by ブクログ

面白かった。20代後半は共感できる部分が多いと思う。ちょっとした心の中の本音や考えを余す事なく言語化された感覚。
誰しも感じたことあるだろう心情を緻密に再現してくれていて圧巻でした。

0
2024年05月16日

Posted by ブクログ

架が真実の嘘を知って、真実と会うまでに変化した経緯は読みたかった

あとはもう「考えさせられた」っていうのも烏滸がましいなってぐらい。最後は号泣。自分の価値観と大切にしたい人。その両方を揺さぶられた。

0
2024年05月19日

購入済み

なるほど

考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!

#深い #タメになる

0
2024年01月07日

H

購入済み

同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!

0
2023年11月16日

購入済み

人への深い分析が刺さる

恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。

#共感する

0
2023年11月13日

ネタバレ 購入済み

突然号泣しました

石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。

そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。

この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。

架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。

この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。

架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?

彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?

そこだけもう一度読み直してみたいと思います。

選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。

#エモい #深い

0
2023年07月13日

購入済み

泣いた

私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。

#泣ける #切ない #感動する

0
2023年05月14日

匿名

購入済み

著者との対話が楽しい

この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。

#エモい #深い #タメになる

0
2023年05月02日

Posted by ブクログ

話題本
婚活だけじゃなくて夫婦、友達、職場でも通ずるものがあった。わたしもキラキラしているひとと話すのは緊張するし、バカにされてるって思うことあるな。架が、真実へ向き合って、見る目が変わっていく。人間らしくてよかった!

0
2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自己評価の高さ故に相手を見下す。自分より劣っていると決めつける。自分には見合わないと決めつける。
それって?自分の視野を狭めてないか?

ほんとに自分はその人より優れてる?
傲慢になってないか?自分が正しいと決めつけすぎていないか?

無自覚の傲慢さ
謙虚と自己愛の両立

最近、バイトがうまく行かなかった。
でも気づいたことがある。変なプライドを捨てると、自分の人生は格段に生きやすくなるということだ。
何かミスった時、言い訳をしない。何か指摘された時、はい。気をつけます。ありがとうございます。で、同じ間違えをしない。
上の人たちは、自分のためじゃない。お店と私の成長のためにわざわざ言ってくれているのだ。
なのに、自分だけ自分を守る発言をするなんて、傲慢じゃないか。自己中じゃないか。

これこそ、無自覚な傲慢さなのであった。

今回の小説に出てくる真美は、まるで自分みたいだった。
真美ほどではないけど、自分は自己愛と謙虚さを両立してきた人間だし、傲慢だ。 

しかし、私は自己愛と謙虚さを両立すること自体は悪いことではないと思う。ただし、自己愛と謙虚さ、そして傲慢が3点セットになると、それらは格段に人生のレベルを下げる。
そして、自己愛と謙虚のバランスが取れなくなると、判断が鈍る。

何か大事なことを決める時、その2つについて考えることは、人生のが上手くいくチップになるのではないのかな。

人生において大切な本を読んだ気がする。思い出として大切に棚にしまっておこう。

0
2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

架の女友達、、、よくいるのだろうけど個人的には関わりたくない人達かもしれない。しかしそのようになるしかない環境に生きる彼女達には自然なことなのだろう。

真実の主体性のない生き方に、後半まで苛立ちを強く覚えるが、疾走後の数ヶ月が彼女本来の人間性を隠さずに生きることができるようになって胸を撫で下ろした気分。

それと真実の母親、、、これは結構居るタイプ、アリアリと伝わってくるリアリティに嫌悪感を抱かずにはいられませんでした。

鬱々と読み進めた前半から、真実のパートに入り、真実と周囲にいる人達の話しは心地よく、モヤモヤ感はすっきりと抜けて行く。

架も真実の大恋愛物語り
本人達は気づかない、、、
その通りだと思った。

0
2024年05月26日

Posted by ブクログ

人の内面をこんなにも細やかに表現できるものかと、圧倒されながら読みました。特に後半、共感や驚き、そしてある種の怖さも感じながら。

生きていると、相手に対して酷いことや失礼なことを思うことがある。そして、そんなことを思う自分が嫌になるのに、どこかで理由をつけて正当化しようともする。そしてまた勝手に傷つく。自分がこうなったのは誰のせいなのか。周りか、自分か、と問う。自分が他のみんなとは違うもののような、孤独を感じる。
こういう、醜い卑怯な部分、矛盾するような思いが溢れている。大半が他人からしたらどうでもいいことだというのに、そう思えない。自分がかわいいから、みんなと一緒でいたいから、それが当たり前だから、、、どれもよくわかる。

自分が、狭く、小さなコミュニティで生きているかなんてわからない。それでも、広い視野を持ち、たくさんの経験をすることで開かれるものがたくさんある。そんな希望も感じました。

0
2024年05月25日

Posted by ブクログ

ぐるぐると、主人公の2人に対して「共感」と「同情」と「嫌悪感」とがローテーションするように感情が揺れ動いて、読むのに疲れた(いい意味で)。
正直、前半は会話ベースであまり動きがないのでちょっと退屈な気がしたが、そのぶん赤裸々な心理がものすごく丁寧に描写されていて、ゆっくりじっくりナイフを刺されていくようなイヤな感じがして飽きることはなかった。
自分が結婚すると決めた頃にも、確かにこんな感情抱いたなと思いだした。誰にも言えないし言いたくもないけど、とも。
作中で語られる、正反対のような「傲慢」と「善良」が対になって矛盾なくその人の中に存在しているという話。実際それぞれの対義語は「傲慢→謙虚」と「善良→悪」みたいなことだと思うが、こと結婚観においては確かに「傲慢←→善良」という図式が腑に落ちた。
と同時に、現実には「謙虚さ」と「悪意」を合わせ持った人というか「表向きは謙虚っぽいけど悪意が透けて見える人」(通称・物腰やわらか腹黒くん)も結構いるなとも、ふと思った。
あと、朝井リョウの解説文も面白かった。読み終わった小説についてアレコレ語り合う関係性の人間もあまり周りにいないので、こういう解説を読める文庫版って、自分にとって最高の特典。

0
2024年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋に行くと必ず目立つとこにあり、かがみの孤城の作者の本ということもあり手に取った。
結果一気読みだった。

自分自身マッチングアプリで多くの女性と会った経験があるからこそ、本当にグサグサと刺さる内容でだからこそ読む手が止まらなかった。
特に結婚相談所の小野里と対峙するシーンはまるで自分が会話してるかのような気分にもなった。
真美が失踪した時に架が真実を案ずるよりも、また1からやり直しかと落胆した気持ちは痛いほど共感した。
婚活や結婚のことを考える人は読めば絶対止まらなくなる一冊だと思う。
近日実写化されるらしいが、自分のパートナーとは絶対一緒に観たくないと思った笑

0
2024年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エピソード ★★★★★
読後感 ★★★★★
読みやすさ ★★★☆☆
どんでん返し★★★★☆
人生への影響 ★★★★★

・架の傲慢さと善良さ、真実の傲慢さと善良さ、どちらの視点も見られ、エピソード的にとても面白かった。
・今の若い人たちは自分が恋しているのかどうかも分からないのかという、登場人物の言葉に共感出来た。他人から言われてするものでは無いから。
・結婚したいから恋愛をするのではなく、恋愛をして結婚を考えることが出来れば1番いいけど、歳を重ねるにつれ、前者の考えになっていくのも仕方が無いことだよね。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ


序盤は架=傲慢、真実=善良の対照的な物語なのだと思っていましたが、後半は真実の傲慢さが明らかになり驚きました。読み進めていくと坂庭家や真実の性格に不満を持ってしまう場面も多々ありましたが、自身とリンクすることもありました。あー、自分と同じだと感じたからこそ苛立ってしまったのだと自分のことを再認識できました。
以下本文より
心に残ったフレーズ





「ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにしてさんご自身の自己評価額なんです」

「うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっている人」

0
2024年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高慢と偏見みたいなタイトルだな、と思ってたら作中に出てきてましたね笑

前半はミステリーとしてじゅうぶん読み応えのあるものだったし、後半はまたガラッと雰囲気が変わって、意外で面白かった

イヤミスに飽きてきたところだったので
2人が結婚してくれて素直に嬉しかった

真実の嘘はそりゃ駄目だし
架の女友達たちも余計なこと言ってオイオイと思ったけど
結果、誰もそこまで悪いことはしてないなと感じました

0
2024年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のオチが予想外すぎて受け止められなかった、というか理解できなかったから星4。それが作者の目論見?

2人の主人公と重なって自分の傲慢さを痛感した。
品定め、しちゃうよなあ。

自分の理想が高いとは、自分に対する1番高い評価から相手をみているから生じるもの。本来自分に対する1番低いところからみれば相手の尊敬する部分が湧いてくる、納得がいった。

どこまでが自分の意思なのか。社会とはどこからなのか。たしかに。この問いに対する答えがないのはムズムズした。でも間違いないのは社会に諭されて湧いた意思だとしてもビジョンあるものが上手くいく(ようにみえる)。

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

失恋3作目。
ヘビー過ぎる。恋愛も婚活も失敗した自分が読んでいたら…なんだか考えさせられた。
傲慢な人たちと善良な人たちは一体どちらが正しく、どちらの方が生きやすいんだろうか。
悩む。

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

婚活はしたことがないけど、恋愛感情がうまく持てない私の内面が言語化された一冊。
朝井リョウの解説もほんっとうに凄すぎるので読んでほしい。

婚活をしてると相手を人として見れなくなる、設定や背景を抽出して品定めしてしまう。わかる。
解説のどこからが自分で、どこからが社会なのかという文章。今までの私の選択は私の意思ではなく、社会の中で社会により下された選択であることを強く意識させられた。

恋愛感情が理解できないからこそ、結末を見てこの2人の関係性は本当に"世間の"恋愛と、自由恋愛の末結婚した夫婦と同じなのだろうか、結末はこうなのか?と思ってしまった。
ただ、2人を大恋愛だと言ったのは第三者であり当人同士の葛藤なんて側から見たらわからない。私が人との関係性のそれぞれに、ものすごく思案したとて第三者からは"友人"、"恋人"とカテゴライズされるだけである。そう思うと私の考えすぎる癖がほんの少しだけ解消される気がする、気がする。

0
2024年05月18日

Posted by ブクログ

辻村さんの作品、初めて読みましたが非常に読みやすかったです。

読んでいてもどかしさを感じました。
真実に対して、イライラしつつもなんだか少しわかる部分もあって。自己評価は低いのに自己愛は強いってまさに自分だと。

共感できる人には刺さる本なんじゃないでしょうか。

0
2024年05月18日

Posted by ブクログ

架と真実、2人の物語を通して、どこか自分自身を見つめる瞬間が何度もあった。
私自身は配偶者をどんな風に見ているのか、見ていたのか、なぜ選んだのか。自分の中にある傲慢さに気付き人間としての歪みを覚えることもあった。歪みのない人間なんていないと思うが、自分の持つフィルターに歪みがあると気づく事ができれば、他者と生きていくという事が少し楽になるような気もした。
これは私の物語なのかもしれない。

0
2024年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

着る物も買う物も選ぶパートナーも、人はいつでも他人の目を気にしていて、それがしっかり、恥ずかしいくらい描写されているのがとても良かったです。
確かにこんなふうに腹割って結ばれたら最高のパートナーになるのになあ、と。まさに大恋愛。あっぱれです。

0
2024年05月16日

ネタバレ 購入済み

傲慢と善良

婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。

#深い

0
2024年03月17日

人間の本音が浮き彫りに

この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。

#深い #ドロドロ #ダーク

0
2024年02月22日

匿名

ネタバレ

アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)

私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。

実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)

架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった

0
2024年01月07日

ネタバレ 購入済み

恋愛小説だったのか

出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。

皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。

#深い

0
2023年11月22日

購入済み

渦中

真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。

#深い #怖い

0
2023年08月18日

購入済み

偏見とプライド

水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。

#深い #タメになる

0
2023年06月18日

購入済み

面白かった

先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます

#ドキドキハラハラ

0
2023年01月31日

Posted by ブクログ

私も以前マッチングアプリをやっていたのと、真実と結構似たところがあって、ページを捲るたびに串刺しにされているような気分になった

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

傲慢と善良
この二面性が一人の人間の中に共存している様子が見事に描かれている。
それこそが人間の社会的生物である所以である。
人生を主体的に生きる、自分の意見を表明し、自分で選択することが最良と言われるような昨今だがそうばかりとも言えない。家族のような近しい他者の意見や意向に反射、共鳴、受容しながら自己の存在を見出していく、それも一人の人生だ。
その人生を、受け入れて肯定していくか、誰かのせいにして批判や後悔をしていくか。
自分の全てをよしとするのは、傲慢と言えるかもしれない。しかし、悩んだ結果の顛末ならば、そこに意味があり過程に価値があると思いたい。
他者を傷つけようとしない善良な真面目さや、相手を思うがゆえの善良なおせっかいの価値は一面だけで評価できない。相手あっての自分であり、他者に生かし生かされている。一人の人生ってそんなものではないかな、と思う。

未来に悩む若者に寄り添う一冊ではないか。
物語の後半3分の2差し掛かり、語り手が替わったところで、一気に読破した。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

結婚前に読み始めていたものの、なかなか内容が頭に入ってこなくて積読本となっていたこちら。なんとなく読むか〜という感じで手に取ったら、あっという間に読み終わりました。自分が結婚したということもあって(しかもマッチングアプリ婚)、刺さる部分が多々あり共感できました。読み終わってから結構経ってから感想を書いているので深いこと書けません、、、。映画化楽しみ!

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

現代の20代30代の婚活事情の解像度は高く、そうした意味では面白かったが、POPか何かで謳われていた「ミステリー」として読み始めた自分にとっては失踪劇に意外さがあまりなく物足りなかった。また、登場人物に感情移入ができず、結末も個人的にはあまり好みではなかった。

0
2024年05月19日

匿名

購入済み

共感度や納得度は別として、何となくの感情が言語化されていて面白かった。

0
2023年11月29日

ネタバレ 購入済み

あんまりかも。

オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。

#タメになる

0
2023年05月27日

匿名

ネタバレ

微妙

微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?

なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。

本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。

#ドロドロ

0
2023年03月03日

「小説」ランキング