【感想・ネタバレ】学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたちのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

概ね共感しかない。

今の学校は求めすぎ。
学習内容にせよ、規律、教育課程も。
ちなみに昼休みも謎の半強制ボランティアで休みじゃない。

自主性、自律性といいつつ基本はトップダウンだし、多様性といいつつ画一的。
矛盾だらけ。
社会とのずれが大きすぎる。

何から変えたらいいんだろう
現場レベルでもできることはあると思う
必要なのは、大人も子どももモチベーションが湧いてくるための心の余裕だと思います

0
2022年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そろそろ我が子の小学校入学が見えてきたことと、身近なところに発達障害や自閉症である子がいることから、学校教育の中での発達障害を抱えた子供たちの環境や配慮を知りたくて手に取った本。

以下、私の心に残ったポイントを中心に抜き出し。
<サマリ>
・「授業や学習環境」と「子どもの特性」が合っていないことが、教室を飛びだしてしまう理由になるケースがある
・発達障害は、障害というよりも、少数の部族のようなものととらえると良い
・発達障害の子どもたちが学校で困ることの要因として、「学校の標準が狭すぎる」「子どもが標準的にやるべきことが多すぎる」ことが挙げられる
・子どもは「社会に出ていくための土台をつくる」ために学校へ行く
・文科省提唱の「インクルーシブ教育」とは、全員が共に学べるような仕組みで教育を行うこと
・曖昧な物事を理解するために、「視覚構造化」の手法が取り入れられることがある。曖昧な環境では子どもたちは「空気を読む」練習をしてしまう
・ユニバーサルデザイン⇒合理的配慮⇒特別な場での特別な教育
・子どもが本当に学ぶときとは、「ここまで来たから、次はもう少しやってみよう」と意欲をもって取り組んでいるとき
・小中学生で最も必要なことは、社会で生きていく力を身につけること。その子の得意なやり方で、すこしずつ、総合的に。
・学校が子どもたちにとって主体的に何かを学びとっているかどうかが大事
・子どもの意欲は準備に現れる
・勉強を通じて、得意不得意を知ることができる
・テストは努力の成果を測るものではなく、現状を知るためのもの
・子どもには、好きな事だけをやらせるのではなく、好きな事を活動の中心に置きながらも、実際にいろいろな体験をしてみることが大事
・成績よりも、モチベーションを大切にする
・特別支援教室では、「居場所」という発想を持つことが大事
・みんなで一緒、よりも、お互いリスペクト
・人に迷惑をかけてはいけない、という考え方は人の悪徳の一つ
・共生社会と作っていくためには、人情ではなく、契約で解決。自分の考えと相手の考えをどこで折り合いをつけるか
・教育は、共通項を少なく、オプションを多く。
・宿題で「むずかしかったらやらなくても良いよ」は子どもに劣等感を植え付けるような結果になることがある

<所感・意見>
タイトル通り、発達障害の子どもたちについて記載されている本だが、子どもとの向き合い方や声掛けの仕方、親のエゴが欲目が子どもに与える影響、という観点でも非常に参考になった。例えば「難しかったらやらなくてよいよ」とか、私も言ってしまってる。反省。
この本は最初に5つの問いが出されていて、おおむね著者の回答と私の回答は似ていたのだが、1つだけまったく異なるところがあった。それは「学力」の定義。
私は、「学力とは、自分の興味・関心がある分野で将来社会貢献していくために、その礎となる知識と考える力のこと」と記載したが、著者はより自分からの自発的なモチベーションや興味関心を主眼としていた。著者の意見が必ずしも正解というわけではないが、私は知らず知らずのうちに、「社会貢献」や「知識」といった成績偏重型の考え方が身についていたんだなと自分のバイアスに気づくことができた。

0
2024年01月19日

「学術・語学」ランキング