感情タグBEST3
試し読みですが
巻頭のカラー写真、
解剖用の模型にまで美とエロチシズムを求めるのかさすがイタリアねとすみません本編じゃないとこに感銘受けてます。
造詣が深い荒俣さんに旅行ガイドしてもらってるみたいな読みやすそうな本でした。
Posted by ブクログ
「ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド」3
著者 荒俣宏
出版 講談社
p31より引用
“カリオストロ伯爵は、マリー・アントワネットを捲きこむ詐欺
事件の張本人として、また、山師あるいはペテン師として多くの
人々(とくに女性)をだましまくった人物としても、よく知られ
ている。”
翻訳家、評論家、作家である著者による、ヨーロッパの怪奇的
な場所や建物を紹介した一冊。
スイスの地下牢からロンドンの幽霊ツアーまで、白黒ながら多
数の写真とともに書かれています。
過去に同社から刊行された「ヨーロッパ・ホラー紀行ガイド」
の加筆・修正文庫版。
上記の引用は、イタリアの古城について書かれた項での一文。
日本でカリオストロと言えばロリコン伯爵ではないかと思うので
すが、実在した人物もあまりまともな人ではないようです。
事実は小説より奇なりという言葉が、とても良く似合う人物だな
と思いました。
巻頭カラー写真コーナーに、ほんの小さく写っているだけなの
に、若いと思わせる荒俣氏の写真があります。不思議で奇妙な建
物のそばに居ても、まるで風景のように馴染んでおられます。
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Posted by ブクログ
文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが「別世界通信」巻末のファンタジー単評がお勧め。今まで読んだ中で最高にリリカル、ノスタルジックそしてロマンチックな書評集。全作読みたくなること請け合いだが、短評自体が一種の作品なので、紹介作への過剰な期待は禁物。