【感想・ネタバレ】此の世の果ての殺人のレビュー

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ネタバレ

小惑星“テロス"の衝突が発表され、ほぼゴーストタウン化した九州を舞台に、何故か今さら教習所に通うハルちゃんさんと、その教官であるイサガワ先生が、教習車のトランク内に死体を発見したことから展開されるミステリーサスペンス作品(?)。

世界の終わりが近づく中での人間の行動・心情などの描かれ方がステキでした。
ゴーストタウン化しているが故に登場人物が少なく、真犯人の目星がつきやすかったり。
いち衝撃事実からのどんでん返し。いい展開でした。

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2024年05月17日

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2ヶ月後には人類が滅びるとわかってしまった非日常の世界にどっぷりとハマってしまいました。そんな中でのスピード感のある話の展開と謎と恐怖にページを捲る手が止まらなかったです。
今読み終わって、まだドキドキしています。

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2024年05月07日

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ー 「うん。物心ついたときからこうだった。というより、他の人が後天的に身に付けていく正義感を上手く受容できなかったんだと思う」
「後天的な正義?何ですか、それ」
「私が勝手にそう呼んでるだけだよ。例えばさ、幼い子どもでも、殺人や盗みが悪いことだとわかるよね。人を傷つけたり人から奪ったりしてはいけないというのは本能に近い部分で認識できるルールだから。でも、後天的な学びによって初めて得ることのできる感覚もあると思うんだ。感情では否定したくなるけれど、人間としての理性で選び取るような正義感ってやつかな」 ー

地球崩壊直前に起きた連続殺人事件を調査する二人の優しい物語。

人間らしさを失わないことの意義を考えさせられる作品。
そしてミステリーとしても素晴らしい構成。

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2024年05月01日

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馴染みのある福岡を舞台に連続殺人が起こり、事件の真相を明らかにしていくが、展開がどんどんと進んでいき読みやすかった。
結末も自分では予想できなかったので、ワクワクしながら読めた。

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2024年03月24日

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最近読んだミステリの中ではダントツで面白かったです。
・物語がサクサク進んで心地よい
・キャラに癖がなく感情移入しやすい
・しっかり本格推理のフーダニット
デビュー作での乱歩賞受賞も納得の作品でした。
たまたま舞台となった筑紫野市に仕事で訪れたことがあり、より身近に感じて楽しめました。

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2024年02月18日

購入済み

最高の満足感

めちゃめちゃ面白かった!!ハラハラドキドキであっという間に読むことができました。作者さんはまだ23歳ということなので、これからの活躍が楽しみです。最高でした。

#アツい #ドキドキハラハラ

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2023年03月18日

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登場人物が多くて、メモしながら読んだ。悪人は誰なのか推理しながらワクワク読めた。犯人が推測できた時、ゾワッとした。殺人をおかした人間は死ぬべきか。。を考える話。読んでよかった。

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2024年05月26日

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「此の世の果ての殺人」というタイトルとあらすじに惹かれて選びました。
「小惑星が衝突して地球が滅亡することがわかった世界で他殺死体を発見して謎解きを始める…」特殊設定ミステリ、結構好きです。

行く先々で、簡単に次に繋がる証拠や人々に出会えてしまうところだけは解せないけど、そのおかげでスピード感があってどんどん読み進められました。
事件の捜査の途中で出会った了道兄弟、お互いを思いやる二人の会話のシーンにほろっと泣けました。
ラスト、真相を明かしていく段階はハラハラと衝撃と涙で、読み応えがあってとてもおもしろかったです。
最後のシーンも、小惑星が衝突するから未来はないのだけれど、まるでこの後も普通に日常が続いていくような感じがして、読後感もよかったです。

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2024年05月22日

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小惑星が衝突するため地球が滅亡するという設定。「地上最後の刑事」を彷彿とさせる。極限状態での生き様を考える。事件の行方もだが、ハルのお母さんは何をしたかったのかななどと考えてしまった。

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2024年05月04日

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数ヶ月後に世界が滅亡するって設定は少し前にも違う小説で読んだなって思ったのが第一印象。まぁある程度設定が被るのは仕方ないことではある。

内容としては主要な登場人物も多くはなく比較的描いてる描写を想像しやすくてわかりやすいストーリーだと思う。ミステリー的にトリックがすごいとかはないけれど、世界が滅亡する時の皆の心情や行動がよく描かれている。自殺者がそんなに多くなるのか疑問を感じはしたが、食料の奪い合いや犯罪が横行するのは想像できる。
結局隕石が落ちる前で最後を迎えるよくあるパターンで、良くも悪くも読むのに時間が掛かった。

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2024年04月27日

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数ヶ月後に小惑星「テロス」が地球に衝突して多くの人の命が失われることがほぼ確定、という社会の混乱期で起こった連続殺人事件の解決に奔走する小春とイサガワさんのお話。個人的には、伏線の回収にやや難があるのでは⁈と感じるところもありましたが、そのシチュエーション設定でのミステリー小説づくりの試みが面白かったです。小春の秘密主義的な性格に、イサガワさんの快活さと優しさがうまくブレンドされていて心地いい。日本滅亡直前に生きる人たちの人間模様に感動すら覚えました。

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2024年04月25日

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非日常な出来事を、日常的に表現するプロットが良かった。登場人物が少ないので、犯人探しを楽しむのではなく、世界観を楽しんで読むと良い。

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2024年04月24日

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普通のサスペンスですが、
九州地方出身のおかげもあってかとても読みやすく、
話の世界観にとても浸ることができました。

表紙にイサガワ先生の姿がありますが、それでも
先生の人物像だけははっきりと掴めませんでした。笑

私も加害者に同情できる点がない限り死刑や
犯した罪の重さの同等の刑罰でいいと考える派ですが、なぜダメなのでしょうかね…
被害者が納得できる刑罰を与えるべきだと思います。
加害者が更生することへの期待、加害者にも家族がいるとかなんですかね…
死刑制度をなくす動きもですが、
終身刑も長い懲役も税金の無駄です。
せめて加害者自身のお金で刑務所で
極限の貧しい生活を過ごしてほしいです。

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2024年04月13日

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あと数ヶ月で人類が滅亡するという世界。

なんでこんな設定にすることを考えたんだろう?

前半は、終末世界のただの推理小説?
と思って、中だるみしたのだが、読み進めるうちに、「えっ?そういう展開?」
きっと驚くと思う。

最後も完全にミスリードさせられた。

犯人の動機が、若干薄かったように思うので、星ひとつ減らしました。

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2024年04月13日

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ネタバレ

史上最年少23歳で江戸川乱歩賞を取った、というので書店で見て読んだ。あと2か月で小惑星テロスが衝突して全人類が死ぬという中での殺人事件。この世紀末というか、終末の世界はあちこちで書かれてるだろうけど、また独特な感じで面白かった。自動車学校に通う私・小春が淡々と日常を過ごしてるのと、ちょっと破天荒なイサガワ先生と。光と暁人兄弟はまれにみる素敵な関係。光が最後死んでしまうのはほんとに悲しかった。今どきこんないい子、本の中にも登場しないよ。残留村も本当にできそうだ。そして内田をこき使って暴力をふるっていた笠木の関係が一番ぞっとした。死ぬ前にもこんなことをするのが人間なのだ。まぁ犯人は恐ろしいほど人を殺してたんだから、こんなもんの比ではないんだろうけど。思った以上にグロかったわ。事件自体は明らかにこの人が怪しいって感じだし、何か動機も理解不能だったけど、この終末の世界観は面白かった。あとちょっとでみんな死ぬのに、自殺が多くなるというのは全然理解できないけど。自分だったらどうするかなー。やっぱ最後まで淡々と日常を送りたいけど、やっぱ精神が壊れて自殺に向かうんだろうか。

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2024年03月28日

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もうすぐ隕石が地球に衝突して世界が終わる、そんな最後の日々に起きた殺人事件。
特殊設定ミステリーかつ、自動車学校の教師と生徒が謎を追うという奇抜な展開。
最後の謎解きはやや肩透かしだけど、先の読めない展開に先を読みたい気持ちが逸る秀逸作。

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2024年02月21日

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舞台が地元でした。
とてもサクサクと読み進めて、あっという間に終わってしまいました。
はじまりがまさかのあと少しで地球終わるからでびっくりしましたが、とてもよかったです。

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2024年02月11日

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終焉なのにどこかコミカルな設定の勝利 - 荒木あかね「此の世の果ての殺人」★★★★☆

ケータイの電波とか偶然がすぎるけど、人類滅亡の危機なのに、教習所に通う主人公って設定の勝利です。
最大の驚きが中盤にきたのもインパクト大でよかったですね。犯人の思考が理解できない点、小説のために殺人事件が複雑になっているように感じる点がマイナスかな。

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2024年04月03日

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60日後に小惑星「テロス」が阿蘇に衝突すると発表され、国外逃亡や自殺がはびこる中、太宰府の自動車教習所に通う小春と、教師イサガワ。そんな状況下で連続殺人事件が起こり二人は独自捜査することに。
インフラも警察も機能していない中、探偵役からすると、無理ゲーレベルのハードモード設定だ。
ミステリとしては少し物足りないが、日常とカオスの混ざった世界観、道中出会う仲間たち、犯人の悪っぷりは良かった。

車は右側(ライト)が明かり(ライト)と覚えましょう。

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2024年05月19日

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作者が小説を書くことを、そして小説の中で登場人物たちを躍動させることを大いに楽しんでいるのが伝わってくるような純然たる書き振りで、本当に鮮烈なデビュー作。この状況下だからこその悪意の暴走と、それに呼応する正義の暴走に何度もヒリヒリさせられた。

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2024年05月08日

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ネタバレ

小惑星が地球に衝突し滅亡する前の世界で起こる殺人事件を元刑事で自動車教習所の教官、イサガワ先生と主人公が真相を追う。まずまず面白かったが、設定の割にあまり深刻さが伝わってこないし、殺人事件についてもちょっと都合がよすぎる感じは否めない。
作者の二作目を先に読んだが、二作目よりはこちらのほうが好み。
一番気になったのはイサガワ先生、結局どういう漢字なんだろう。

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2024年05月01日

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2ヶ月ちょいで小惑星直撃、地球滅亡予定直前の日本で起こった殺人事件。
終末世界で教習所に通うハルさんと元警察官で教習官のイサガワ先生が犯人を捕まえようと追いかけるお話。

全人類皆んな死んじゃうかも状態で、こんな行動するのかな?こんな考え方するのかな?
友達の死、身内の失踪、他...
地球滅亡なんて経験したことないからアタシには分からないけど、よっぽど特殊な考え、感覚の人達が話の主役であるよーに感じてしまいなかなか話に入れず(o_o)

特殊な状況である必要があまりないよーな気がしてまふ。主人公達が犯罪捜査を出来るようにするためだけの設定のよーな...
いや、いつものごとくアタシの読解力不足のせいだ‼︎
良く読み込めばきっと深い理由があるはず‼︎

最後は結構ドキドキで楽しく読んだんですけどね笑


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2024年04月18日

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終末SF×殺人ミステリという斬新な設定。トリック自体は奇を衒ったものではなかったが、世界観と事件のバランスが良い塩梅になっており、最後まで飽きずに読む事ができた。最後の終わり方も敢えてダイナミックさを排除して、それまでの日常を貫こうとする気概を感じた。

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2024年04月10日

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3.5点
社会が崩壊した世界設定ほんっとに大好きで、さらに想定の美しさにも惹かれ手に取ってみました。

日本では災害が起きても盗みが発生せずみんな列に並ぶって言われてるけど、生きるか死ぬかの選択肢になったらこうなるだろうなと。。妙にリアルな背景説明が、私の妄想を掻き立てて全然読み進められない場面が多々ありました笑

2025年7月、隕石が落ちる?世界が滅亡する?と都市伝説的にささやかれてるけど、私もどこかに慌てて逃げたりせず、今いるこの場所でやりたいことをやってみたいなと、そしてこれからの1日1日を大事に生きたいな。と感じさせる、ミステリーを超えたとっても素敵なストーリーでした。
グロ描写もたくさんあるよ笑

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2024年04月04日

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数ヶ月後には人類の滅亡が決まっている世界。その中で主人公のハルは自動車教習所に通い、その講師のイサガワと一緒に殺人事件の捜査をする。あと少しで皆死ぬのになぜ?というハルたちの行動の理由と殺人事件の真相が物語の核となっている。人生の最後に何をしたいか、誰と過ごしたいか。それぞれの人間性が大きく出るだろうな。ちょっと切ないが悪くない読後感だった。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

史上最年少での江戸川乱歩賞受賞とのこと。
『脳男』とか、『13階段』とかの頃は自分も乱歩賞を追っていたけど最近はめっきり。
最近の受賞リストを見ると下村さん、呉さん、佐藤究さんの名前なんかがあったりして、一線級ミステリ作家への登竜門としての機能もそこそこ果たしている模様。
なのだが、本作は自分には合わなかった。。。

来る2023年3月7日に小惑星テロスが地球に衝突することが発表され、世界中の人々が生き延びるためにてんやわんや。
衝突地点とされる日本の福岡はほぼ無人の地と化し、食料供給はおろか電気、水道、電話の社会インフラ、警察すら機能していない有様。
そんな中で、自動車教習を進める主人公小春とイサガワ先生。
誰もが絶望感に打ちひしがれ、小春の父は一昨日自殺したばかりで未だに居間におきざり、山道教習で山に出向けば枝からぶら下がる無数の首吊り遺体。

ある日、高速教習をしようと選んだ教習車のトランクに、めった刺しのスーツ姿の女性死体が。
イサガワ先生は素早く検め、女性の身元をホームズ張りに推測するかと思うと、この他殺体に対する調査を当たり前のように始める意気込み。
何者かと思えば、元警察官だという。
調べを進めていくうちに、連続殺人事件の様相すら表す他殺体が他にもあることがわかる。。。

「もうすぐ滅亡するのに、何故?」っていうのと「もうすぐ滅亡するけど、それでも」っていうのがぐちゃぐちゃのように感じた。
何でもあり状態になっている中での、何故それをするのかの理由がストーリー展開に都合の良いようにこじつけられているというか。
一筋縄ではいかない、人間の矛盾する感情というのは分かるのだが、一度違和感を感じてしまうと、何もかもにも張りぼてめいた感じを抱いてしまう。
フィクションなんて得てしてそんなものなのだが、それを気にせずその世界観に没入できるかどうかは相性。

最後の最後、「やってみなきゃ分からない」という希望を生み出す考え方への光の当てか方は嫌いじゃなかったけど、全体的にはちょっと。。
『ちぎれた鎖と光の切れ端』も手元に届いているのだが、これはどうしようかな。

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2024年03月02日

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なんか思ってたのと違う、、が正直な感想。
前情報無しで読んだからかな?
比喩や冗談ではなく本当にこの世の果てが舞台の物語。世界が終わることが確定している世界で起こった殺人。この状況でだれがどうして殺人を犯すのか。個人的には、このwhyが最も重要な部分だと思って読んでいたから、なんか、、残念、、かな。

実際にこんな世界になったら自分はどうするだろう。とずっと考えながら読んでいた。家族がいるなら最後まで生き延びる道を模索するだろうか。一人きりなら死を受け入れるだろうか。案外逃げずに留まって死を選ぶ人が多いのかな。。。
そんな感想になるのは、このミスや本屋大賞ではなく江戸川乱歩賞だからなのかなとも思ったり。

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2024年02月26日

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世界観が割としっかりしていて良かった。
犯人は、世界観の割に釣り合ってないと感じた。
ただ展開は臨場感があって良かったと思う。

作中のような隕石じゃなくても、この世に水爆などの兵器が使われたら同じように地球を粉塵が覆って人類含め多くの生物が亡くなる可能性が高いわけで、戦争が起きてる今タイムリーすぎて暗くなった。
もうみんな平和に生きよう?権力も金も最後に残るのは虚しさだけだろうに。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

荒木あかねさんのデビュー作にして、第68回江戸川乱歩賞受賞作の本書。

小惑星の衝突により、近い将来滅亡することが確定している日本。
太宰府に暮らすハルこと小春は、何故かこの状況下の中で、自動車教習を受け続けています。
ある日、教習車のトランクを開けると、なんと中に滅多刺しにされた女性の死体があるのを発見。
教習所の教官で元刑事のイサガワ先生に半ば強引に引きずられるかのように、ハルは先生と共に殺人の真相を追う羽目になりますが・・・。

“終末モノ”というと、伊坂幸太郎さんの『終末のフール』とかを思い出したりしますが、本書は『・・フール』よりも、より滅亡が差し迫った“終末約二か月前”段階の世界が舞台です。
店舗も閉まり、ライフラインも停止。行政機関も機能していない状況・・ってことは、そう、警察も同じく機能停止状態なんですよね。
そんな無法地帯の中、二人は“一応”訪れた警察で、同じような刺殺体がほぼ同時期に発見されたという情報を手に入れます。
これは、同一犯による連続殺人?被害者同士の関係性等を調べていくと、ハルの引きこもりの弟・セイゴの関わりも見え隠れしてきて・・。
てな感じに、話が進むにしたがって加速度的に読み手を物語の中に引き込んでいく吸引力は流石でございます。
謎解きの途中で出会った演歌好きの訳アリ兄弟・暁人と光や中学生の少女・七菜子との交流も絡めつつ展開していった先で迎えた、サイコパスな犯人との攻防戦は手に汗握る緊張感で盛り上がりを見せて頂き、新人とは思えぬリーダビリティで特殊設定でのミステリを楽しませて頂きました。

ただ、ここからは私の個人的な好みの話で物語の出来とは関係ないのですが、ちょっと言うておきたい事柄でございます。
まず、話の内容(設定)的に死体が山盛り( ;∀;)出てくるのですが、その凄惨な描写がグロ耐性の弱い私には正視できず、斜め読みをして自分を守りました(え?私だけ?)。
あと、これが想定外だったのですが、私の超個人的な大NG要素が話の背景として盛り込まれていたので、その辺は読むのが辛かったです。
例えるなら、出された料理の中にアレルギー食材が紛れ込んでいたって感じでしょうかね・・。
まぁこればかりは、食品と違ってパッケージに書いておく訳にもいかないですもんね・・・NG要素の描写が多かった訳でもないのですが、それを連想させてしまう程度にはあったのでその部分を読む時は、正直しんどかったです。
・・以上、超個人的な残念ポイントでした。
とはいえ、全体的には面白かったですよー!読後感も穏やかで良かったですし!

因みに、私は荒木さんの二作目『ちぎれた鎖と光の切れ端』の方を先に読んだのですが、その作品でも本書でも、舞台となっている地域の描写・・特に“道”について詳細に書かれているのが印象的で、荒木さんは“道路好き”なのかな?と思った次第です。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

それなりに面白かった。
そもそも小惑星が衝突するとして、中途半端に人が残ったり逃げ出したり、中途半端に警察や街が機能したり、しなかったりするものなのか?
遠くに行けば助かる道があり、そこはきっとちゃんと機能していて、助けなければならない。という大義名分が生まれるはずだと思うのだが。
まあ、有りだとしても、何故か、何かしらの違和感は否めない。

自殺してる人もいっぱいいるのだから、捕まりたくないのなら、もっと上手いことやるのでは?

でも、展開が二転三転しても、意外と無理なく、驚きがあり、最後の方は一気に読むことができた。人物象も違和感なし。新人感は否めませんが。

で、あんな感じに選考会で書評されるんだなぁ…と。

最年少とか、乱歩賞とか、わかった上で読むのと、知らずに読むのでは評価のレベルが違ってくる。関係なしだったら、ん?なのかな。

ちょっと偉そうでしたね。すいません。
ありがとうございました。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

数ヶ月後、日本に小惑星が追突し地球が滅亡することが確定した世界で起こる殺人事件。この非現実的な状況に自分がいたとしたら、自分にはどんな選択肢がありどんな行動を取るだろうと、序盤はそんなことを考えながら読み進めた。しかし、物語が進むにつれミステリーの世界観に引き込まれた。

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2024年02月10日

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