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本のタイトルだけみると、アンダーグラウンドの世界の話ばかりかと思ってしまうが、れっきとした経済の本である。
まず、日本の税制について説明し、なぜいわゆる高額所得者は会社を作りたがるのか?を説明している。次に、所得がほぼすべて把握されているサラリーマンにたいして副業のすすめをしている。しかしながら、副業を本業にしてしまわないようにと釘をさしている。何だかんだと言ってもやはり、サラリーマンは色々と守られているのだ。
節税を通り越し脱税に関連して、地下ビジネスの話が出てくる。ここでようやく本書のタイトル通りの内容になってくる。
最後に、大増税時代を迎えるであろう日本の導入すべき税制として「支出税」を提唱している。これは、人々の消費支出に対して累進的な課税を行うことができる直接税。貧乏人の税負担がきつくなるといった問題を抱える間接税の「消費税」とは似て非なるもの。
「支出税」は、現行の所得税のもつ様々な欠陥を克服できる唯一の税制であり
税負担の増大による「地下ビジネス」の拡大も防ぐことが可能だそう。
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著者の提唱している支出税という考え方は、ケインズや、ニコラス・カルドアという経済学者が実際に提唱していた理論であり、インド&スリランカで実行に移されようとしたらしいが猛反対にあって消えた理論だったそうです。
とても面白い考え方が満載の本なのでおすすめです。
面白い!
表の健全な職業から地下のグレーな職業までお金の流れをリアルに書かれていて参考になります。
所得税に代わる支出税のくだりも、とても興味深く面白かったです。
最後おまけのランキングその時代を思い返せて良かったと思います。
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こういうビジネス書は興味なく
めったに読まないのですが
著者がTVで話題の 門倉さんなので
手にとってみました。
ものすごく わかりやすく
合法、違法ギリギリのビジネスの事も
書かれていて おもしろかったです。
Posted by ブクログ
金融リテラシーの向上には、税に関する知識は必要不可欠であろう。その中で、税に関する陽と陰を学ぶ上では、地下ビジネスというのはケーススタディとしては欠かすことの出来ない事例である。本書は、現在の税制により生じている不公平とその不公平から地下ビジネスがどのように生まれてきたのか、そして地下ビジネスを含めた経済活動に公平な税制の提案までも行っている。税に関する知識がない人でも十分に楽しむことができ、また含蓄に富んだ内容となっている。
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実用的な部分が多く、簡単な読み物としては有益な一冊。
確定申告Aの住民税の徴収方法で「普通徴収」にチェックをしておけば、副業所得に対する住民税の納付書が会社を通さずに自分のところに来るので安心、だそうだ。
ただ、第3のビールのドラフトワンを飲んで、味はビールとほとんど変わらないというセンスと味覚はいただけなかった。
Posted by ブクログ
題名を見ると裏のビジネスだけを紹介している本だと思いますが、税のことなどがとてもわかりやすく書かれています。なんとなくわかってたことだけど、この本を読んで日本の税金の高さに改めて気付きました。
また、読んでいて節税の方法など、なるほどと思うこともたくさんあり勉強になりました。
ただ2005年の本のため、堀江氏が社長と紹介されているなど、データがちょっと古い。
最後の章で著者は支出税の導入を強く主張していますが、現実的に導入することは難しいというような形で終わっています。そのため、導入するにはどうしたらいいのかというところまで議論が展開されればもっと面白かったと思います。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
野球選手はなぜ個人会社を作るの?
会社員の副業はなぜ社会にバレるの?
ソープランドで働く美しい女性の取り分は?
全ての質問に気鋭のエコノミストが答えます。
[ 目次 ]
第1章 野球選手はなぜ個人会社をつくるのか
第2章 長者番付に載る人、載らない人
第3章 サラリーマンの副業はどれだけ有利か
第4章 会社はどれだけ社員と国にお金を払っているか
第5章 税金を払わなくていい仕事の種類
第6章 地下ビジネスの担い手たち
第7章 先進各国の税体系
第8章 どのような税制が最も望ましいか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
著者はアングラ系経済書の日本における(多分)第一人者。タイトルは例によって釣りであり、この本の主題は結局のところ「節税の方法」と言えそう。データが豊富なので説得力がある反面、そこまで目新しい内容でもなかった。
Posted by ブクログ
07年12月29日180501より更新。
プロ野球選手が会社を設立するわけ、大学教授が講演会報酬を会社宛にするわけ、それは全て副業で得た収入を(自分の所得とするのではなく会社の所得とし、後に従業員分に割り当て、)少しでも多く手に入れるためだ。つまり、節税ということである。
財政学の知識と被るところがある。
違法なビジネスにも触れ、それを営む彼らのビジネスチャンスをつかむうまさを指摘している。
オランダのドラッグの扱いの話は、目から鱗。
支出税という概念は面白い。所得税よりも納得ができるが現実の実行が難しいが、僕も支出税の考えに賛同する。
Posted by ブクログ
サラリーマンにとって、一般的に副業は認められていないが、給与も頭打ちで、いつリストラされてもおかしくなく、かつ大増税が待ったなしの状況にあって、真剣に考えなくてはならない時代が来ていると思う。そのような問題意識の中、入門書としてはおもしろかったが、個人的にはサラリーマンの副業の章はもっと踏み込んでほしかった。新書だから仕方がないが。
所得税については不公平感が否めない税制だが、そういう意味で、支出税という発想は面白かった。
Posted by ブクログ
節税の話から、アングラ経済の話に進んで、税制の話になるとは予想外の展開でした。
支出税ねぇ・・・
確かにメリットはありそうだけど、消費税を少し上げるだけで侃々諤々の世の中なので、やるとなったら想像も出来ない大変なことになりそうだ。
メリット・デメリットだけでは計り知れない選択があるってことだね。
(2015/3/23)
Posted by ブクログ
非合法ビジネスがなぜ儲かるのか、節税をはじめとした税金の話など。
面白かった。自分が働き出して、所得税が身近になったぶん、節税とか、支出税とか、面白く読めました。
支出税、この本を読む分には所得税よりいいように思えるんだけど、実際うまくうごかなかった国もあるってかいてあって、なんかどうにかうまく活用できる方法はなきのかな、とおもった。
今、仕事辞めて海外しかも消費税0の州で、税金の無い国出身の人たちも一緒に勉強してると、これ以上所得税上がったり、上がった税金がちゃんとだしく使われてるのかしらという不安がつきまとう限り、日本には戻りたくないあぁと思うわけです
Posted by ブクログ
出版社の意向でアングラ経済寄りのタイトルになってしまったんでしょうが、税金について具体例豊富に書かれています。
プロスポーツ選手が現役時代の稼ぎ50%を税金に持っていかれるのは確かに気の毒。不公平感ありますね。
Posted by ブクログ
非合法ビジネスと税金の話。
タイトルにある質問の答えは、
読んで納得の解説があり、
読者の最低限の期待に応えてくれます。
その他は節税と税制の話題で、
やや退屈ですが、「支出税」の話は
興味深かったです。
詳しい解説は本書に譲りますが、
お金を稼ぐ労働人口が減りつづけるなか、
現在の所得税ベースの課税方式より、
支出税ベースの方がメリットが多い気がしました。
★★★ = 60点以上 = It's ok.
Posted by ブクログ
タイトルからするとちょっとゴシップな感じがするのだが読み始めてみれば意外とまとも、というか税金の仕組みだとか、いわゆる普通にサラリーマンしている人でも読んでおいて損がない内容。もちろんアンダーグラウンドのビジネスとの関わり合いなど、書ける部分と書けない部分はあるのだろうけど、タイトルだけでこの本を手にとった人たちにはちょっと物足りないない内容かもしれません。とはいえわかりにくい経済の仕組みを少しでも分かりやすく解説しようとしているスタンスには非常に共感が持てるので、この評点。
Posted by ブクログ
「所得税よりも消費税をUpすることが必要」という経済学者の立場でのコメントが最終ゴールなのですが、それにいたるまでの、お金にまつわる様様な業界の裏話が面白いです。税金の仕組みは知っていて損はないですし、地下ビジネスについても興味深いものがあります。
Posted by ブクログ
アンダーグラウンドな仕事が御題かと思ったのですが、脱税もとい節税の話も結構有り。まぁ天引きなサラリーマンにとっては参考程度な話でしたが、ヤフオクの収入に税金が現状かかっていない(つーか申告している人がほぼいない)のが「確かに」と思ってしまったり。ダークサイドな仕事がもうかるカラクリの話が多いので、福本系の漫画が好きな自分は楽しめました。残念なのは、最後に税金のあり方について「所得税」でなく「支出税」にするべきと自論を展開しているのですが、ちょっと強引な口調で論拠もイマイチだったところ。ま、これには目をつぶってまた続編でも期待することにします。
Posted by ブクログ
書いている人がほんまでっかTVによく出ている人でおどろいた。同じ大学出身ということも知らなかった。
内容的には、タイトルからはあまり想像できなかったけど、税金の話がメインといった印象を受けた。
節税の知恵を将来の為につけないと色々損をしそう。そこまでの所得を稼ぎ出せるかは疑問だけど。
巻末付録の長者番付は見ていて面白かった。やはり本当に稼いでいる人は載っていない気がする。賢い
Posted by ブクログ
「人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 」
結論を言ってしまえば「課税されないから」だ。そんな仕事の例として、サラリーマンの副業や風俗産業・カジノなどのアングラマネー、高額所得者の所得隠しテクニックなどが紹介されている。
さらに日本税制に著者なりの提案。所得税ではなく、「支払税」を導入しなさいと。しかし、この著者オリジナルの支払税、そんなに良いように思えないんだけど。
Posted by ブクログ
経費は、個人事業主は収入の4割、雑所得では収入の3割が経費としてみとめられる。これは誤り。ルールはない。オークションの所得は雑収入。20万を越えると確定申告。最高税率 日本は50% S61は78% 他の先進諸国は40%代
Posted by ブクログ
タイトルに示してある内容はあんまり期待できないですが、主に税金についてそれも節税について書かれている本です。プロ野球選手をここでは例で書いていますがサラリーマン以外だとみんな非常に節税対策やってるんですよっていうことを言ってるようです。
確かに経済学的にリスク分散で考えれば副業しているほうがリストラ対策にもなるしもしかしたら自分で確定申告を行っていくことにより税金について勉強し節税するよに意識をすると思います。
著者は来る将来に所得税よりも消費税に方が比重が高くなり、そしてパーセンテージにしても多く占めるようになり節税の知識が国民全体の関心に向かうことを前提として話していると考えられます。
内容的にも非常に読みやすく知識も役に立ち個人的には非常に面白いと思います。
日々のビジネステクニックという感じがしました。
Posted by ブクログ
タイトルの内容はそこそこで、「税金を払わなくていい仕事」とか「脱税について」とか書いてあった。日本および世界経済の盲点と抜け道に懐中電灯を当てた本。政治経済に興味のある人は読んでみると面白いかも。(ちなみに私は政経ではなく倫理選択だったのでわからないところもあった。)