【感想・ネタバレ】風が強く吹いている(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

すっっっごく良いお話でした…!!
まさに純度100%の青春小説でした。後半の箱根駅伝が始まってからは、もう一区から泣きっぱなしで読みました。竹青荘のみんなは心がきれいで純粋で、応援したくなる人たちばかりで、まるで自分も沿道にいるような気持ちになりました。10人の中に絆が生まれていくのもまぶしかったし、清瀬さんの人柄もとても素晴らしかったです。
走くんと清瀬さんが出逢えた奇跡を思わずにはいられないです。ユキの新しい家族が駆けつけてくれていたのもじーんとしました。
読み終わるのがもったいなくて、いつまででも読んでいたい作品でした。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

『舟を編む』に続き、しをん作品三作目。この感動を表す言葉を、わたしは知らない——。毎年(×2)つまんねぇ「箱根駅伝」なんか放送しやがって(好きな方ゴメンナサイ…)——と、いつも苦々しく思っていたのですが・・
"走る"ってこんなにも美しいものだったのですね。初めて知りました…。まだ読んだことない貴方が羨ましい、そんな作品です(^^) excellent.

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

アニメの方を見たことがあったと思うけど、多分アニメの100倍くらい原作が良かった。箱根本番が始まった後からは、一気に読んでしまいたくて、結局数日で読み切ってしまったし、ところどころ泣いてしまった。小説でも漫画でも、こういう直向きに向き合ってそこに向けて全力の努力をし、きらきらと輝くような話に弱い。全部自分に無いものだから。
もっと寛政大のチームの走りを見てたかったな。
毎年放送だけはついている箱根駅伝の面白さは、私には今まで全然わからなかったけど、長距離の奥深さや、そこに打ち込んで走る人たちの努力や葛藤や挫折をこの本で感じて、次の箱根駅伝はちゃんと見てみようかなと思った。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

自分も走っている気分になって、すいすいと読んでいきました。
特に箱根駅伝本番の1区から10区までは手に汗を握りながら(本がしわしわになりました…笑)、ドキドキしながら読むことが止められなかったです。

毎年箱根駅伝を観ているけど、それぞれの区間の特徴なども初めて知ることが多かった。
来年の箱根駅伝の前にもう一度読みたいです!

レースが終わって「やったー!」という気持ちと、終わってしまったさみしさ…
その後の彼らの話をもっと読みたいと思いました。
キングは就職できたのかな?
ニコチャン先輩は卒業できたのかな?
次の年はどんなメンバーで出場したんだろう?
走と双子はどの区間を走ったのかな?

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

ただ走るというシンプルな競技がこれほど奥深いものとは…箱根の知識が詰まっている名著。寄せ集め集団で箱根を目指す青春疾走物語。

生きてきた環境や考えが違う竹青荘のメンバーがそれぞれの想いを持って襷を繋ぐ場面は迫力満点。三浦しをんさんの筆力をありありと感じ、見せつけられた。

できるできないの基準ではないなにかを築けるか、がこの作品のテーマであるそうだが、これから生きてゆく人達への指針ともなる小説であろう。

因みに私は清瀬推しです。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

疾走感あるお話で面白く、とても感動した。
現実的なことかどうかなどは色々議論があると思うが、それよりも、清瀬の言う、「強く」という意味を考えながら読むのが面白かった。
陸上競技は、個人でやるものというイメージがあるが、駅伝やリレーのお話を読むたびに、仲間と共に走っているんだという感覚にとても暖かさを感じる。
清瀬のような、指導者と巡り合えたら素敵だなとも思った。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

「走る」とは。
ほとんど陸上素人のメンバーが箱根駅伝出場目をざし一念発起!
時には喧嘩したり、励ましあったりしながら箱根を目指す。そんな青春が詰まったお話。
「走る」とは苦しい。
「走る」とは自分との戦い。
「走る」とは美しい。。。

「走る」ってなんだろう。
その問いを求めて、なんだか走り出したくなるような素敵な作品でした。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

陸上経験有り、二十年来の箱根駅伝ファンである。毎年1月3日のエンディングを見ながら今年一年終わったな、早く来年にならないかなと思うのだが、この作品のおかげで今年は2回目の箱根駅伝を見ることができた。

ファンタジーという批判があったと後書きで知ったが、理解はできる。運動未経験者もいる10人だけのチームが1年でとんとん拍子にシード獲得まで辿り着くのは現実離れしている。
でもきっとみんな、初出場校が出るたびに、何かすごいことをしてくれるのではないかとドキドキしているのではないか。小説の中でくらい、そんな夢を見たっていいと思う。

余談だが、短距離をテーマにした佐藤多佳子さんの作品が「一瞬の風になれ」なのに対し、長距離をテーマにした本作が「風が強く吹いている」なのは面白いし共感できた。

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2024年03月07日

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箱根駅伝が強い大学に進学することが決定した当時に読んで、そこから箱根駅伝が大好きになった
毎年12月に入ると読みたくなる本、箱根駅伝が楽しみになる本

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2024年03月05日

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後半のレースの描写に本当に引き込まれ、ページをめくる手が止まらなかった。まるで一緒に走っている感じ。登場人物の心の描写も細かく表現されていて、共感しやすい。

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2024年02月28日

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とても素敵な作品でした!後半に行くにつれて登場人物の熱く、強い想いに何度も目頭が熱くなった。
私は元々運動部だったけど、走ることは嫌いだったが、この本を読んで走ることの尊さを知ることが出来た。また、順位だけが勝利じゃないということもこの1冊を通して学べた素晴らしい作品。今私は大学生だけど、なにかに打ち込んでいるものはなくてすごく後悔している。一生懸命な人の姿の美しさとそれを通してしか得られない一生の友達の素晴らしさを知ってしまったから、、、

読みごたえも十分にあり心が浄化れる作品でしたなき
(т-т)

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

ここ最近の本では一番泣いた。
予選会のシーンからすでに泣けたけれど、箱根駅伝本戦のシーンは1区から涙腺弛みっぱなし。
特に、9区と10区では嗚咽が漏れそうなのを堪えながら読んだ。
これから毎年、年末に読み返そうと思う。

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2024年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい。これだけ自分が心身犠牲にしてまで打ち込んだのことはあっただろうか。強くなろうとするのは、ただ勝つだけではない。そして、周りを気にせず、自分自身に打ち勝つことが大事。夜、筋肉痛に痛みながら寝るシーンが印象的。努力の結果、寛政大が5位に浮上した時は涙が出た。弱小チームが優勝しました、というただの話ではなく、もっと人の心をえぐった感じの話だった。

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2024年02月11日

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ネタバレ

箱根駅伝の知識がまったくなくても楽しめる。
なんといってもキャラクターがそれぞれ個性豊かで魅力的。10人もいるのに、しっかりと人物描写が書き分けられていて、作者の手腕が凄いと思った。
そして地の文も面白く、竹青荘のメンバーのやり取りがいちいち笑える。

ラストの襷をつなぐシーンは涙なしには読めず、メンバー同士の走者へのメッセージが心に響いた。特にハイジから王子への「俺の夢に付き合ってくれてありがとう」は泣けた。

実写やアニメもあるようなのでぜひ見てみたい!

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2024年01月30日

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箱根駅伝を目指し、それぞれの生き様や個性が体現され、見出されていく物語。その中でも個人的にはハイジの人を観て巻き込む力、必ず実現する意志の力強さ、絶対にあきらめない姿勢が本当にすごいと思った。

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2024年01月28日

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美しい。体を動かす事が嫌いで、なるべく関わらない人生を送ってきた私が、羨ましいと思える程に眩しい青春だった。まさかここまで心を揺さぶられるとは…。強くなるとはどういう事か?これは、スポーツに限らず人生においても当てはめて考える事が出来る気がした。怒りは、恐れと自信のなさの裏返しだ。恐れずに認めろ。これは結構ずしんと来た。爽やかで美しくて…こんなに心地いい余韻に浸れる本は久しぶり。

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

 正月の箱根駅伝に合わせて、読もうと決意。長らく積読だったのでお正月休みを利用して読み進めました。
 読み始めて、すぐに引き込まれて、読んでよかった。と感動。頑張る青春ドラマ好きだったら絶対に、読んだほうがいいです。三浦しをんさんの文体ともマッチしていて、ランナーの孤独とか感覚とか、心情が豊かに伝わってきます。年末にやっていた箱根駅伝の感動場面みたいな番組を見ていたので、駅伝の場面では涙涙でした。(笑)
 ハマって、アニメも映画も一気にみました。気になったら、ぜひ読んでください!

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2024年01月13日

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ネタバレ

僕は走るのが好きで、毎年欠かさず箱根駅伝をみています。僕自身も高校までも陸上部長距離で駅伝経験があるので、自分ごとのように話に引き込まれました。
わずか10人で箱根駅伝に挑むというあり得ない設定でしたが、そのあり得ない設定の中で、最大限現実的に可能性がなくはないなぁと感じさせてくれる設定でとても興奮しました。走が研ぎ澄まされている様は清々しいというか気持ちの良い描かれ方で、トップ選手の感覚ってほんとこんな感じなんだろうなぁと思わさせてくれました。
ハイジも時間を追うごとに意味のある「走り」に対しての実直な思いが伝わってきて、まとめ上げるチカラと走りへの思いは並みなものではない。これからの指導者として活躍が見てみたいと強く思いました。

涙するシーンが沢山ありました。その中でも予選会での走が折り返してで駆け抜ける姿を寛政大のメンバーが見て、走の走る凄さ、美しさに改めて感化され、皆にエンジンがかかるシーンが興奮し、涙が溢れ出ました。

リアリティーのある描写でとても素敵な内容でした。ありがとうございました。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

箱根駅伝を見て久しぶりに読み返したくなった。
登場人物ひとりひとりの個性が物語を鮮やかにしている。走の成長が読んでいてうれしい。
ニコチャンや双子も大好きだけど、やっぱり走と清瀬の信頼関係が素敵でとても印象的。
また来年の一月ごろ、読み返したいと思う。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

駅伝をテレビからではなくて現地で見てみたいなって思った。京アニがアニメ作成してくれててめちゃくちゃ面白かったけど、途中から見逃して結末分からなくなってたのがこれで分かって満足!キャラも脳内再生で楽しめた。駅伝当日の双子のお花畑滑走が腹立つ!笑

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

知りたいんだ、俺は。
生きることそのものを問うように。
速く走るだけではない!強く走るって?
主人公は、強くなることを学ぶ、体力
だけではなく精神的にも。

この本は、私の大好きな箱根駅伝が
題材になっている。私は秋の予選会から
毎年、テレビにかじりついてしまうくらい箱根駅伝が好きなのです。そんな私
ぴったりの本でした。

読んでいると目に浮かびます・・・・周りの選手に遅れまいと、必死な顔・・・・
前を走る大学を抜こうと自分のピッチを上げはじめ、観衆も目に入らない選手。
読んでいて夢中になってしまい、涙してしまう場面もありました。
決して強くない弱小チーム。でも、その頑張っている様子が目に浮かんで仕方がないのです。

山の神が走ると言われる5区、必死に
走りながらも抜かれていく様子・・・・
そして復路、山を下った後のユキの足指の裏は皮がむけていた。
7区、8区と少しずつ差をつめて、
とうとう9区の走(カケル)、高校生まで
長距離の選手だった。最後10区を走る
ハイジは、足を痛めているのに当日
医者に箱根まで往診を頼み、痛み止めを
打って走るという。その先は、読むのが怖くも、切なくも、もったいなくも感じました。あまりにも無謀すぎて・・・・・
思わず拳を握りしめながら、読んでしまいました。

10人を支え、応援してくれるアパート竹青荘の近所の商店街の人々も、個性豊かな面々が揃い、アパートの隣りに住んでいる大家さんも、昔は陸上経験があるとはいえ、形だけの監督なんて、とても面白い。

この本は、最近読んだ中で1番でした。
もう読んだ方は沢山いると思いますが、まだ読んでいない方、
是非!お薦めの
1冊です

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

アニメが始まって急に懐かしくなったので!中1か中2の頃読んでめちゃめちゃハマった本!これがきっかけで箱根駅伝好きになった。初めて読んだ時は大学生ってこんななんだふーんって感じだったけど、今みると本当にいろんな意味でリアルでちょっと笑った。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

襷を繋ぐって、何か他とは違う魂を感じる。
びっくりするくらいありえないシチュエーションなのに、本当に可能なんじゃないかって、感情移入させられまくった物語。
三浦さんってやっぱり凄い。
今年も箱根駅伝に魅せられる。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

箱根駅伝は、毎年テレビの前でみています。出場校のOBでも特別思入れのある大学チームがあるわけでもないので、どこを応援するでもなく、ただただ正月の一イベントとして楽しくみています。

この本は、2024年の箱根駅伝をより楽しく応援するために、年が明ける前に余裕持って買ったのですが、、なかなか予定通りにはいかず、2024年の箱根が終わった約2ヶ月後の今日、読み終えました。

まずは読み終えてひとこと。よかった。読んでよかった。
三浦しをんさんの本はいつも、私を新しい世界に連れていってくれます。それもとことん深く。
走るということ、襷をつなぐということ
ただひたすら、長い距離を走る彼らを、なぜこれほどまでに応援したくなるのか。
レースが始まってからのラスト後半は涙ちょちょぎれながら、時に笑いながら、私もスパートをかけて読みおえました。
相変わらずまとめるのが下手くそですが、
早くも来年の箱根駅伝が楽しみでなりません

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

文化系のわたしにとって、陸上競技をしている人がなぜ走っているのか本当に不思議だった。
あんなに呼吸も苦しくて、つらいのに。
でもこの本を読んで、走ることへのピュアな喜び、達成感、駅伝という団体競技の美しさを知った。
くー、青春だね!
今年の正月も、箱根駅伝をしっかり正座してみます。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

「強くなる」ことについてもっと真剣に考えなきゃいけなかったし、それに気づくにはもっと時間が必要だったんだなと思う。
もっと向き合っていれば、とか、もっと好きだったら、と考えてしまうし、もう少し続けていたら違う世界を見れたかもしれない。
リレーの度に泣きそうになった。
来年は箱根駅伝を見てみよう
綺麗な走りをする大学生を見ても自己嫌悪にならないように自分もキラキラしよう

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

3~4年前に、アニメで見ていて本は読んだ気になっていたけど、本屋さんで改めて見つけたので読んでみる事にした。
ストーリーはアニメで見ていたので粗方知っていたんだけど、やはり小説はいいね。
私は青春スポコン系が大好きだが、その中でもこれは三浦しをんさんの原作がとてもしっかりしていて、新参者の大学生が10人で箱根駅伝に出場するなんてとんでもない無謀な設定だけど、読んでるうちにそれが現実味を帯びてきて、感情移入でき、特別良い作品だなと思う。
箱根駅伝に詳しくなくてもとても楽しめます。
サッポロビールでも飲みながらね。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

私はこの人みたいになれないな、と思う存在が、走のように真っ直ぐで誠実であったらどんなに幸せだろうと思う。
第一線を目指す分野で絶対勝てないなと思う人に失望することがあったタイミングだったので、清瀬は幸せで本当に良かったという気持ち。

それから書かれたのが少し古いからしょうがないかもだけど、女子マネ的存在に恋しちゃうやつにウンザリしてるから星マイナス1...泣

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

箱根駅伝が好きで毎年楽しみにしている分、途中、若干のご都合主義っぽさも感じたが面白かった。選手の努力というのは本当に想像を絶するものだと思う。
題材は野球であるが「仙台育英 日本一からの招待」という本に、『部活と思うな人生と思え』という言葉があり、それを思い出した。この小説では「走る」は競技ではなく、それぞれの人生の一部で、物理的に同じ場所を走ってもたどり着く場所が違うというのはまさにそうなのだと思う。
アニメ化もされてるみたいなので、いずれ観たい。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

運動経験がほとんどなかったり過去にしていたというメンバーを集めて、それもヘビースモーカーだったりした人もいて、10人ギリギリのメンバーで、1年も満たない練習で箱根駅伝を目指す‥って。
設定と展開がありえなく思えすぎてなんだか感情が入らなかったけれど、これからは箱根駅伝では走る選手ひとりひとりのこれまでの努力やストーリーを思い、大切に応援しようと思いました。

箱根駅伝は好きで、沿道まで見に行ったこともあるけれど、通り過ぎる選手が短距離走?と思うほどのものすごいスピードでびっくりしました。
何年も何年も本当に努力し続け、体を作ってきたんだなと感動しました。
箱根駅伝、楽しみだな。

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2024年03月04日

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