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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
軟式ボールを手に入れるため、山形の野球少年たちが東京行きを目指すという冒険譚。
戦後まもない日本の実情が明るく豊かに活写されている。
特に山形の少年たちの目を通して覗く、東京の闇市や孤児らの描写は衝撃的。
一見重いテーマだが、作者お得意のユーモアが炸裂していて読んでてちっとも飽きない。
間違いなく日本人にしか書けない小説で、こういう作品が後世に受け継がれなきゃいけないと思う。
井筒和幸の解説も的確でよい。映画化の企画が立ち上がっていたものの流れたとのことだが、是非実現してもらいたい。