下駄の上の卵 (新潮文庫)

下駄の上の卵 (新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

4.0

昭和21年7月。憧れのまっ白な軟式野球ボールを手に入れるため、山形から闇米抱え密かに東京へと向かった国民学校六年生の野球狂の少年たち。その大冒険は、疲弊と混乱の極みに達した東京の街を舞台に、一進一退のシーソーゲームとなって展開していく。眼前に広がる敗戦の実像、しかし人々はなおしたたかに生きている。戦後とはいったい何だったのかを少年たちの視点から繙(ひもと)いた永遠の名作。(解説・井筒和幸)

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下駄の上の卵 (新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    軟式ボールを手に入れるため、山形の野球少年たちが東京行きを目指すという冒険譚。
    戦後まもない日本の実情が明るく豊かに活写されている。
    特に山形の少年たちの目を通して覗く、東京の闇市や孤児らの描写は衝撃的。
    一見重いテーマだが、作者お得意のユーモアが炸裂していて読んでてちっとも飽きない。
    間違いなく日

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    戦後山形から東京に出て行った少年たちの冒険談。
    キセルにしても、東京でおこる様々な騙し騙され合いにしても、戦後の厳しい時代の中でみんなが必死に生きていたことのあらわれなのだろう。もちろん小説ではあるが、こういう時代の雰囲気がしっかりと残されているのは素晴らしい

    0
    2023年06月05日

下駄の上の卵 (新潮文庫) の詳細情報

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