【感想・ネタバレ】アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アイドルというものを、ジェンダーやセクシュアリティという観点から語る論考集。アイドルを「疑似恋愛」の対象と見るのではなく、パフォーマンス重視で見ている自分としては、アイドルを見る切り口が違って違和感はあったが、どの論者もアイドルへの愛ゆえに葛藤しながら思考しているので、不快感はない。参考になる一書だった。

0
2022年12月22日

Posted by ブクログ

奇しくもAKB48岡田奈々が熱愛報道を受けて卒業を発表したり「推し疲れ」が話題になったりしているタイミングで読んだ。恋愛禁止という摩訶不思議な慣習から「推す」という行為が本質的に内包する暴力性、アイドルと性的消費など興味深い論考ばかり。ただし、タイトルに「葛藤」とあるようにいずれも何か明快な結論を提示するわけではない。アイドルファンである読者も一緒に考える。個人的にはアイドルを観る・推すということを賭博になぞらえて考察した第9章が目から鱗だった。参考文献の『賭博/偶然の哲学』も読んでみたい。

0
2022年11月29日

Posted by ブクログ

消費者が刺激に鈍くなり、より刺激なものを求めるほど、つくる側はそれを売る
世界を変えるのは劇的な力を持ったスターではなく、そのスターを眼差すあなたです

主体としての買う側の意識が変わらないと世界を変えることは難しいっていうの超納得〜
何回も読み直してアイドルの良さ良くなさと向き合いながら“推し”ていきたいと思う 良くない面に勝手に押しつぶされない!


0
2022年10月05日

Posted by ブクログ

葛藤しながら〜とあるので明確な解はない。多面的に考えているということそれ自体が未来へ繋がればいいし、人文学系の学生には考えるヒントになるだろう。第3章ハロプロが女の人生を救うは面白かった。ハロプロの逸脱した曲展開は女の子そのものなんだね。男性の一人称=僕で描かれた物語は確かに記号的だ。
余談だが指原莉乃プロデュースのアイドル(=LOVE、≠ME、≒JOY)にはまっていて、彼女が綴る一人称=私の世界観は面白いので何かの機会があれば是非。

0
2022年08月16日

「雑学・エンタメ」ランキング