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たまたま古本屋で出会って手に取ったエッセイ。一つ目の文章を読んだ瞬間に、涙が流れそうになったのを覚えている。社会人三年目も終わりかけの今の自分に、心から響くエッセイ集だった。
正直好きな言葉が多すぎて選びきれないので、あえて印象に残ったフレーズは今回はまとめない。フレーズだけ切り取るとチープに感じてしまうのが嫌だから。
そして私は今まで、正直自分のことは自分しかわからない、と言って、壁を作りかけていることが多々あった。だけどそんな寂しいこと言わないで、孤独を感じてばかりいないで、その人にはなれなくても、その人の気持ちを想像することはできるって、ただの希望でもいいから、そう思おうって改めて感じた。
人生の意味とか、生き方とか迷ったときに、手に取ってほしい、読んでみて欲しいエッセイです。おすすめです。
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2005年前後のエッセイが中心となりますが、石田衣良さんが私に向けて語り掛けてくれるような、とても素敵なエッセイ集でした。
私も日頃のニュースをもとに物事の本質を見極められる、そんな訓練をしたいと思わせてくれる素敵な本でした。
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落ち込んでいるときに読むと励まされます。
この本は10年くらい前に出たコラムをまとめたもの。
最後にゆっくりと自分のペースでというのは本当にいい。
頭で考えられる。あとは心で考える。
らくにいきましょ。
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リクルートの発行する『R25』にて連載されているエッセイを中心に収録した筆者初のエッセイ集です。ホリエモンや村上ファンド…。「時代」を感じさせるキーワードが多かったです。
この本は「R25」を中心に発表された石田衣良さんの初のエッセイ集になります。この本は発行されたときに読んでいたんですけれど、ちょっと思うところがあって、また再読をしていました。ここに収録されているエッセイがリアルタイムで発表されていたのは主に2003年から3006年までの世相に関することで堀江貴文氏のニッポン放送株争奪問題やら、村上ファンドに関する話は僕もあの当時堀江さんの公演を聴きに行った事があったので、
「そういうこともあったなぁ」
と思いながらページをめくっていました。
軽やかな筆致で時代を切り取っていく文体はエッセイになってからも健在で、さらりと読めて面白かったです。その中でも読んでいて、「おっ」と思ったか箇所は女性、恋愛に関するエッセイで、「恋愛小説の名手」ですとか女性に人気のある作家で常に上位にランクインする筆者の18番だなと。『「大人の格好いい女性」の条件』と銘打たれたエッセイでここに書かれているような女性とバーかどこかで出会って…。なんて事が僕の人生にもあればなぁ…。と少しため息をついてしまいました。
それはさておき、全体を通してみると、日本の社会がまだギスギスする少し前のような気がしてまだ当時は少し「余裕」があったんだなという感じが否めませんでした。多少、落ち込んでも青い空を眺めて心を落ち着かせることができれば…。作者同様、僕もそういうことを願ってやみません。
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「組に分かれず」は、R25での連載第1回目で、そのとき腹の底から勇気をもらったのを覚えています。
どのエッセイも、「焦らないで。あなたはあなたらしく生きればそれで大丈夫」そんなメッセージを感じることができる本です。
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『閉塞した「今」を生きる若者たちにエールをおくる。著者初のエッセイ集』/R25世代を対象に書かれているものが多いのですが、30代の自分が読んでも心に響いてくるものがありました。私は「新人の椅子」を何度も読み返しましたよ。
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久しぶりの石田衣良さんでした。
4TEEN以来ずっと好きで、小説だけじゃなく、テレビで見るお姿や語り口も。
そんな憧れの小説家が、「小説を書くのは、逆説的な人生のおもしろさを探し続ける仕事なのだ。生きることの味わいは、勝ち負けなどよりずっと多彩で、目がくらむほど深い」とか言ってくれるのは、痛快でさえある。
であれば、小説を読むことは、逆説的な人生のおもしろさをより深く味わうための修行なのだ。生きることの味わいは、多彩なのであーる。
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読者の対象がはっきりしていて、語りかけるような文体なので、わかりやすいし、読みやすい。
短編とか他のエッセイを読んでもそうだけど、石田衣良のパーソナリティは好きだなぁ
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購入から、読み終わるまでにとっても時間がかかった。
別につまらないからではなく、途中まで読んで、他の本を読み、また最初から、読んでの繰り返し。
おんなじ話を何度読んでも面白かった。
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示唆に富む内容で、かつ楽しい内容であった。
気持ちが強くなった気がする。
覚えていたい表現がいくつもあったので、また読み返してみたい。
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2003~2006年にR25、日経夕刊へ掲載されたエッセイをまとめた1冊。
時代を切り取るものから、若者(と一概に言われる)世代に対して激励の言葉をかけているもの、女性の恋愛について、本当に幅広い。
ただ、柔らかな言葉で紡がれているために心にすっと沁みてくれる。
石田衣良さんのエッセイは、自分を肯定してあげたいときに読みたい作品だなー。
元気出た。
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今まで石田衣良さんの作品を読もうと思ったことはありません。なんとなく、胡散臭さを感じていたからです。でも、3.11以降、原発即撤収!と騒いでいる世論の中、テレビで「いずれはなくす必要はあるかもしれないが、これだけ原発に頼って生活している状況で即なくすということはできないでしょう」などと、すっごく全うなことを言っていて、どんな人なのだろうと思いました。
だから小説ではなくて、エッセイを読んでみました。
確信をついた、内容。
爽やかだけどきれいごとではなくて、どれも納得してしまった。
読んでいるだけで魅力を感じました。
女性もよく見てるな、スゴイな!やっぱ小説家は違うな!と。
もちろん女性だけではなくて、
世の中全体について確かな目を持っていて、
私、尊敬しましたよ・・・。
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石田衣良さん大好き。
この人の選ぶ言葉のひとつひとつがなんだか心地よい、
それでいて鋭いかんじがします。
軽い気持ちで、昼間にパラパラ読むにはちょうどいいような本。
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連載→書籍化→文庫化というタイムラグがあるので、
時事的なテーマに関しては色褪せているところもある。
が。
やはり、
ものごとを考えるきっかけとなる視点を与えてくれる。
(とゆーか、一緒に考えよう、のスタンス。)
筆者も語っているが、難しく、格式高くでなくて良い。
だらっとした日常に、少し、頭を使おうということ。
ゆるゆる。
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爽やかでオシャレな1冊。
石田衣良さんって本当に魅力的な人だなと思う。
若い世代に対して、同じ場所に立って語りかけるような文体は
社会経験を積んで小説家になった彼だからこそ書けるんじゃないかな。
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「空は、今日も、青いか?」
ほんとこんな風に語りかけられてる様なエッセイ集。
エッセイはこれが初らしいけど、やっぱいろんなことに興味が持てる人だなーって思う。分かりやすい。
I.W.G.P.も全部持ってるから、また最初から読みたくなった。
石田 衣良が描く事柄は、結構興味を持ってしまう。自分の幅を広げてくれる人。
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石田衣良の良さは女性的な目があるところ。
女性からの支持が厚いのも、その柔らかな視線から注がれる一種の共感みたいなものがあるからなんだと思う。
これが初のエッセイ集らしいが、疲れた身体に染み込むような癒しがある。ホッと気を抜きたい時にオススメ。
特に好きなのは「組に分かれず」「ひとりぼっちのきみへ」かな。
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石田衣良の空は、今日も、青いか?を読みました。R25世代を読者に想定したエッセイ集でした。今は未来に夢がもてない時代ですが、若い人たちには自分をしっかり持って生きていってほしいという、エールの言葉がちりばめられたエッセイ集でした。石田衣良らしい視点でのコメントが多く、楽しんで読みました。今の若い人たちにとっては生きにくい時代かもしれませんが、自分に自信を持って楽しく人生を生きていってほしいと思いました。
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石田衣良さんのエッセイ。
若者への言葉。優しく語りかけてくれる。
いくつか時代を感じる内容だったが、なるほどなと思うこともあった。
未熟な自分に刺さった言葉。
・人がうらやむような成功はしなくてもいい。
けれど、世のなかの厳しい風雨をしのげる、自分だけの心地いい場所をつくろう。そのためにぼくに必要なのは、そこそこの生活資金とたくさんの本だった。
・金というのは、ただ物欲や享楽のために(もちろん、それも大事だけれど)つかうものではなく、自分が支持するもの、共感をもつものにつかうべきなのだ。
・自分のもつアイディアやセンスを自由に表現できるフィールドこそ、ほんとうの意味で自分の仕事なのだ。
温水ゆかりさんの解説もよかった。
・『空は今日も青いか?』ではなく、『空は、今日も、青いか?』と三ヶ所に区切られているのは、"まあ、こんな混沌とした世の中だけど、あせらずゆっくりやろうよ"という、深呼吸の勧めのように思える。勇気と智恵は、呼吸の浅い濁った精神からは生まれない。
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若者へ向けたエッセイ。
少し前の作品なので、時代背景は違いますが、ぐっときたり、はっとさせられたりするフレーズがちらほら。
その時その時で響く言葉は違うだろうな。
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石田衣良のエッセイ。
町で怪しげな人たちが売っている、Big Issueという雑誌。
売ってるお前らがBig Issueだろ? なんて思っていたけど、このエッセイで、就労機会を与えるための雑誌だと知った。
久しぶりに定価で買った。
空は、今日も、青いか?
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■ぼくたちは、勝ち組でも負け組でもなく、ひとりだけで一度きりの生を送るのだ。
■ひとりの自殺者のかげには、十人の十冊未遂者が隠れている。
■社会に出たら、毎日が試験だ。しかも、正解のない試験だ。
→正解は、誰も教えてくれない。というより、誰にも分からない。
■今、誰もが夢について語りたがる。夢を持っていないと、どこかおかしいという風潮さえある。
→だが、本来、夢がなくても、人間は生きていけるのだ。
→夢は人を勇気付けるものであって、傷つけるものではない。
→自分を不幸にする夢なら、捨てることで、前進できるのだ。
■親たちは、自分に与えられるものは、すべて与えてきた(子供に)。
→けれども、最初からすべてを持っている子供たちは、自分から何かを選ぶことができなくなるのだ。
■あらゆる困難な状況を跳ね返すだけのパワーのことを、ぼくたちは才能と呼ぶのである。
■体が元気なうちはきちんと働き、生活は自分の力で守るという古典的な暮らしになりつつある。年金制度などなかった江戸時代を考えれば、厳しいようだが、これもまた悪くないと言えるかもしれない。
■共感力・想像力
→誰にも理解されずにひとりぼっちだなんて思い込んでいないで、自分のほうから他者を理解する気持ちを開いてみよう。
以上は、本文より。
本書は、R25世代、つまり若者向けのエッセー集。
「いまの若い人たちは、とんでもなく厳しい世界を生きている。」と、作者が言いました。
私は、厳しい世界ってなんの世界なのか、よく分かりません。なぜかというと、親たち世代の生活を、生きたことがないからです。
しかし、確かに、一見何もかも持っていて、豊かな生活ができているような私たちですが、ほかのところで、何かが足りていないかもしれません。
私は、決めました。
・年金に頼らないぐらいの覚悟をもって、生きていく。
・もし子供がいれば、悪いことじゃなければ、自由にさせてあげる。(こころがけてやる)
・夢を捨てる勇気を身に付く。
ということ。
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読みやすい短編集。
気負わず読めるのと、短編というかコラム集だから、
病院の待合とかで読むのにもとってもgood
若い男性向けの雑誌R25で連載されていたころの内容なんかもあるので、
少し実用っぽくエッセイを読めます。
実用というか、石田先生からのアドバイスというか。
はい、今日もがんばりますねっ^^;
と思えますw
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同じ目線で書いてくれてる。
上から目線じゃなくて、
語りかけてくれてる。
あのいらさんのやさーしい
低音ボイスで。
読みたいと感じたときに
マイペースで読んで行けば
げんきになれそうだ。
177p
あらゆる困難な状況を跳ね返すだけのパワーのことを、ぼくたちは才能と呼ぶのである。
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石田衣良の初エッセイ。
R25に連載されてたものを編集したみたい。
最近TVコメンテーターとしての石田さんをよく見る。
TVでは、あまり好感が持てず
TV出演は失敗だなぁ。なんて思って見てた。
んが、このところ、けっこう真面目なコメントもしてて
おぉやっぱり柔軟性があって、いろいろな角度から物事を見てるなぁ
なんて、見直す場面が増えてきた。
それを踏まえて読むと、この人はけっこうカッコイイ大人なんだと思う。
スマートな感じがする。
一見、ちょっと気だるい感じではあるが、芯が通っていていい。
やはり私は石田衣良が好きだ。