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Posted by ブクログ
才人間のいじめを受ける武照。それを逆手にとって、いじめてきた相手にカウンター喰らわせ自分の価値を高める、という流れの2巻。
この展開が、後宮での基本になる、というのが怨念積もり積もった場所の恐ろしさであります。
鄭賢妃がいう「積もった塵は叩かねば取れぬわ」は、それまでの武照へのいじめを見ているから、因果応報という考えで観れるけども、独特の理屈が働いている場所なのだなあ、とも思う。信賞必罰の苛烈さがあるからこそ、塵が積もってゆくのだし。
鄭賢妃は、今のところ公正な人物として描かれ、武照の味方のような感じですが、こ寵妃を争うライバルとなったときに、どんな存在になるのだろうか。
ま、その前に太宗李世民は亡くなるのですが。そこからの世渡りがあっての武則天への道があるので。
まだ、悪辣な部分が見えない武照。これは徐恵との関係が、大きな転機になるのだろうな。義兄弟の契りを交わした友との別れが来るのだろうなぁ、いずれ。桃園の誓いと同じ契りを交わした二人。あの誓いは、守られないんだよ。
いじめ
後宮では当然いじめが日常茶飯事なわけだが、ひたすらいじめられて
後で爆発、ではなく、時々逆転があるようで読みやすい。
絵のことが惜しいと言っている人が結構いるが、粗削りはともかく、
美女の見分けがつかないのが痛いかも。