感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドキュメンタリーの映像作品から書籍へという流れが定着しつつあるように見受けられるが、その中でも読み物としての配慮が行き渡っている作品。取材者が登場する人物一人一人への思い入れを深めていく過程が自然に描かれている。
Posted by ブクログ
サブタイトルは「復帰前の沖縄でオバーが起こしたビックウェーブ」
復帰前の沖縄で、庶民の味方サンマにかけられた20%もの物品税。これは不当な税だったと徴収された7000万円(現在価値)を取り戻すべく、魚屋のオバーが裁判を起こした「サンマ裁判」。
この裁判を追う過程で、「ラッパ(下里恵良)」や「カメ(瀬長亀次郎)」や「トラ(友利隆彪)」など、沖縄戦後史の彩る強烈な政治家と繋がって行く。「サンマ裁判」は沖縄返還へと続く、ビッグウェープを作り出して行くのだった。
沖縄現代史を知る良本。
Posted by ブクログ
サンマ と デモクラシー
その組み合わせの妙もさることながら
(取材の)足で その両者に結び付く
人たちを 丹念に取材していく
その熱意に圧倒される
「ラッパ」こと、下里恵良さん
「カメさん」こと、瀬長亀次郎さん
が 改めて かっこいい
そして このサンマ裁判に
つながるきっかけになった
玉城ウシさん も
また かっこいい
読み終わった時に
頭の中で
BIGINの「島人ぬ宝」が流れていました。
Posted by ブクログ
終戦後まだ日本復帰していない沖縄でサンマに不当な税金が課せられたと裁判を起こしたおばあとその周囲の人の物語。著者の語りたい沖縄の話や主張が多々あるようで話がやや散逸的だったが、現状を思うと仕方ない。おばあが亡くなる直前まで、5歳でなくした娘のことを思い続けていたのは辛かった。どんなに明るく強く生きているように見えても人は様々な業を背負っているんだなと思った。