【感想・ネタバレ】まどろむ夜のUFOのレビュー

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Posted by ブクログ

中学生〜高校生のときに何回も読みました。

なんか不思議な感じがとても良くて好きな本でした。
今読んでみたらまた違う感じ方するのかな??

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2013年01月13日

Posted by ブクログ

中篇小説集。
表題作の
「まどろむ夜のUFO」
「もう1つの扉」
「ギャングの夜」

3篇ともとても奇妙な話でした。
奇妙だけど日常とべったり張り付いててなんとも不思議な感じがする。

「まどろむ夜のUFO」は一人暮らしの主人公のもとに弟がやってきて、奇妙な友人となんだか嘘っぽい彼女の話が出てきて、だけど、その主人公もなんだか変な彼氏みたいな友人みたいなサダカくんとキチキキと会っててっていう、変な話。
だけどとても面白い。

あたしはとにかくサダカくんのことがツボにはまってしまって
もう、おまえこそおかしいやん!って叫びたくなった。
ねったりとした夏のお話で、暑い夏に桃を食べながら読みたかったな。
他の話も変なんだけど表題作が一番好き。

「ギャング…」はちょっと「対岸の彼女」と被るシーンがあった。
全然違う話だけど。

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2022年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んだ後は自己肯定感。
以前読んだ乙武洋匡さんの新書よりも。
合う人にはしっくりきてると思います。

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2013年11月23日

Posted by ブクログ

どこかちょっと壊れた人たちの物語。これが94年で、「空中庭園」が03年、「対岸の彼女」が05年と考えると、彼女が描こうとしている「壊れた部分」というのがなんとなく見えてきそうな気がします。
好みの小説でした。

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2012年02月16日

Posted by ブクログ

よくわからないけど、意味不明な世界に溶け込んで、頭がボワボワしながら読めました。

真夏の日に、風の吹かない蒸し暑い部屋で、扇風機を弱くらいにして読み直してみたい。

電車の中で読むのはちょっとNGかもしれない。


にしても、角田さんは26歳で描いたなんて、相当頭のおかしい天才なんだな。

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2011年10月19日

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UFOだとか謎のジャムだとか河童だとか、読んでいて気持ちが悪い。
しかし好きなドライ加減。人間関係。良い湿度。

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2011年08月28日

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良い小説は、心を迷子にする。良い小説は、喜怒哀楽では言い表せない感情をも呼び起こす。

3つの中短編を収めた本書に、やはり私の心は迷子になった。

主人公が無意識のうちに積もらせていく感情。まとわりつく不安。そのぼやけた理由。現実と非現実の境。定かでない世界観。見えているものが信用できない。暗闇の中なにも見えなくても、音は鮮明に聞こえてくる。音が聞こえることで、自分の存在を確認している?

著者・角田光代さんは、現代を生きる若者を、寡黙なまま語る名人だと思う。不安定な若者心理に、明確な答えを求めたって無理。だから、必要以上には語らない。まして、定義なんてするわけがない。
心情の変化は、彼らの行動から写し取る。繊細な表現方法は、不安定・不確定な生活の向こう側に、ひょっとしたら心地よい何かがありそうに感じさせてくる。真っ暗闇の中にあっても、遠くに微かな光があるように思わせる。遠くにある、心地よさそうな何かは、モノクロの世界を生きる若者に、くっきりとした鮮明な色を見せる何かに違いない。

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2011年11月19日

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どこにでもいそうな、でもいなさそうな、そんな日常を送る人たちが出てきます。
どこか、連想する人がみつかるのでは?

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2009年10月04日

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自分は普通の大学生と思っていても、周りにはいろんな世界で生きている人たちがいて、自分てなんだろう…。なんか切なくなる話。

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2009年10月04日

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標題作含む中短編3編。フワフワした危うさを醸し出しながらも、そのままトンネルを抜けたり、次の扉を開けるような感覚...。斎藤美奈子さんの解説が秀逸なのですが、読めた気になってしまうので、必ず読後に読まれることをオススメします。

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2022年06月22日

Posted by ブクログ

・まどろむ夜のUFO
・もう一つの扉
・ギャングの夜

最後の考察を読んで、
角田作品の「アパート文学」「フリーター文学」感が自分の趣向に合ってるんだと思った。
都市を浮遊する若者たちの日常。本当に斎藤美奈子さんのこの考察がすごくよくわかる。

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2022年02月25日

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気持ち悪いと思うような人ばかりが出てくる。
自分もそういう部分を抱えて生きているのだと思い至った瞬間、知らぬ間に私もリボンの裏側を歩いていることに気づく。

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2018年01月07日

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何が正常で何が異常なのか、そもそも正常と異常ってなんなのか少し考えさせられる物語だった。まぁ他人に危害を加えるような異常って困るけどこれが間違いなく正常ですって言い切れる事って世の中ないよなぁ。
その他の二編も日常であって日常ではない不思議な雰囲気のある物語でした。

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2017年08月06日

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角田さんの初期短編集。
久しぶりに読んだ角田さんのですが、どうもダメでした。
「まどろむ夜のUFO」「もう一つの扉」「ギャングの夜」
いずれも何かの生き方に捕われた主人公のを描いた作品です。主人公たち不安定さや危うさは感じられるのですが、決着はおろか方向性も見えないエンディング。
文学的なのかもしれませんが、生硬さばかりが目に付き、言いたい事が伝わってこない感じです。

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2017年02月19日

Posted by ブクログ

なーんか覚えのあるストーリー
と思ったら以前に読んでいた。文庫で読んだのではなかったので気付かなかったみたい……。アホ。
UFO好きな弟や奇妙な弟の友人、彼氏といえるのか微妙なサダカくん。周りの個性が強烈過ぎてクラクラしそう。
実際、こんな感じの人が周囲にいたら普通ではいられなくなりそう。

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2014年10月17日

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なんだか、よくわからない話たちだった。
わからない中に恐さなどがあるが、
どう恐いのかはわからず、ただモヤモヤと恐い。

ただ、自分にはこんな突拍子ない話を書く想像力がないので、
そういう意味では、こんな文章をかける想像力を持つ作者にただただ尊敬する。

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2014年10月10日

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表現が難しくてよくわかんなかったけど1番目の話はそこそこ好きだった。
サダカくんみたいな人ってほんと多いんだろうなあ。
偏見だけど。

静かに狂ってる人っていう表現が好きだったかな。

あと、俺に言わせてみるとあいつの方がよっぽど狂ってるよ、が好き。

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2011年01月25日

Posted by ブクログ

登場人物はみんななんとなく不安定でどことなしか大人になりきれない情緒不安定を抱えている。しかも、モラルが欠けていて、価値観とかもちょっと…いや、かなり常人と離れているかんじなので、実際にはお近づきになりたくないタイプの人たち。
なんともいえない浮遊感が漂っていて、お話が角田さんの文章にとても合っている。だから、登場人物全般的に実際には近づきたくない人たちなんだけど、軽蔑するわけでなく、憧れるわけでもなく、淡々と受け入れることができて、人間っておもしろいなぁと思う。

ただ、今はかなり落ちている状態なので、正直言うとこの本は読んでてかなりしんどかった。じゃあ、読まなきゃいいと思うんだけど、止めれなかったんです。

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2010年12月25日

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『まどろむ夜のUFO』はとても不思議な感覚のストーリーでした。
弟の行動も謎だらけでおかしいし、その友達の恭一の存在もおかしいです。
几帳面な同級生のサダカくんも、あまりにも几帳面しすぎて
私には堅苦しい感じがしました。
そのせいなのか、恭一の危ういところが魅力的にも思え、
もしかしたら主人公の彼女もそこに少し惹かれている気持ちがあるのかとも思えました。

恭一の言葉で「おれ本当にちゃんと覚えていてるんだぜ、
生まれたくてたまらなかったことも、そこためにすげえ努力したことも、
だから生まれるときなんてあれだよ、母親が苦しんでいるのに自分で
必死に頭動かして出ていったんだよ。あれは母親が息んで産んだじゃない、
おれが自分で出ていったんだ。ねえそれつてどういうことかわかる?
~中略~生まれたらおれたち、ナンもしなくていいんだよ。
何もしないことを自分で選べるんだよ。
だってあんなに大変な思いをしてきたんだから、これ以上大変な目にあわなくても
許されているの。こっちの世界はさ、休暇なんだぜ。~以下略」
よく赤ちゃんは親を選んで生きたい所に魂が入ると訊いたことがあるので、
もしかしたらその事を言っているのかと思いました。
けれどそれにしてもこの言葉はあっちの世界とは何処の世界のことなのだろうかと・・・
他でもこの作品ではあっち側、こっち側とありましたが、
何処の世界の事を線引きしているのかがおぼろげでした。
今でも弟がジャムを作っていたのは何の為なのかと・・・
中身は何かと余韻を残す作品でした。

『もう一つの扉』、『ギャングの夜』はある程度歳を重ねた方が読むと
この作品の味わいがよく分かると思います。
私もそんなに人生経験豊富ではないですが、
ある程度の社会経験をしてきているのでこのニ作品は頷けるところが多々ありました。
両作品ともこんな生活ではいけないけれど、
人生の中ではこんな事もたまにはあるよなというと共に、
これから頑張って生きていくという希望が見える所が良いです。

角田さんの作品は女性に人気がありますが、
私も好きで度々読みますが、やっぱり各世代の女性の心理的な面を
しっかりと掴んでいて、それをはっきりと書くのではなくて抽象的や、
比喩的に書かれていて何かで包まれているように書かれているから
心に優しく届くと思うのです。
結局三作品ともそんな感じに書かれているので、
おぼろげでもじんわりと心を和らげてくれた作品だと思います。

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2009年12月03日

Posted by ブクログ

「まどろむ夜のUFO」

角田さんの小説の主人公は、どんな人だろう?

と、いつもぼんやり想像してみる。

でも、いつもぼんやりしたままで終わってしまう。

この作品は弟とその仲間たちの、宗教チックな不思議な世界も印象的だけど、その人物たちと対照的なサダカくんの存在が気になる。

なんかサダカくんが、今の「普通の人」を象徴している気がした。

予定や未来が見渡せる安心感と幸せ。でも、予定の為に、未来の為に今を生きているわけではないし。

今の為に今生きているわけだし。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

フリーター文学。
自由です。忙しい時に時間を縫って読むといいかもしれません。

だらだらしてる時にはだめな気がします。もっともっとだらだらな気分に。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

野間文芸新人賞を獲った作品集。表題作は正直「?」というかちょっと居心地悪い感じがしたけれど、「もう一つの扉」という話が良い。普通の話かと思ったらどんどんこんがらがって信じられないとこまでねじれていく。おーい!おーい!ていう。

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2009年10月04日

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