【感想・ネタバレ】気候危機のレビュー

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Posted by ブクログ

気候危機は何が問題なのか、どのようにして問題意識が盛り上がってきたのか、各国でどのような動きがあるのかをまとめた一冊。ギュッとここ数年のエッセンスをまとめてあり、わかりやすい。最近話題に上ることもある気候非常事態宣言についても詳しい。
カーボンニュートラルに向けての先進国の取り組みについても紹介されており、参考になる。
今後できることは何か、アンテナを高くしなくてはならないと思う。

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2020年07月18日

Posted by ブクログ

思った以上にページ数が少ない本(80ページ程度)でしたが、手軽に(その内容は決して手軽ではありませんが)読めるのは良かったです。
また世界各地のCEDを宣言した都市の状況や気候変動ストライキなど最新の情報が盛り込まれた本なので、ニュースで断片的な情報を耳にしつつも、気候危機に対して政治、メディア、科学者、NGO、あるいは世論がどのように取り組んでいるかあるいは扱っているかの概要を把握にするには絶好の本のように思います。
個人的に気になったキーワードして挙げたいのは「ドーナツ経済」ですかね。
ドーナツ経済は、外側の地球的境界と内側の社会的境界に挟まれたドーナツ状の部分が人類にとって安全で公正な活動空間であると考えた経済の概念図ですが、そもそもその項目や閾値の是非はともかく、定量的に検討できるのはやはり分かりやすいです。
いづれにせよ人類以外の多くの生物の屍の上に立って被害を遅らせようとも、人類に残された時間は少なく、著者のいう「革命」がすぐにでも必要ということでしょうか。ただしこの革命を起こせば、誰もが平等になったり、共産主義社会が生まれたりするものではなくディストピアの到来を少し遅らせることができるだけという全く夢物語に欠けたものですが・・・。
いい加減夢から覚めよと地球からの警告ですかね。

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2020年04月15日

Posted by ブクログ

非常によくまとまっており、著者のメッセージも明確だ。気候異常事態宣言CEDという言葉を初めて知った。キーワードは異常事態と動員(総力戦と言ったほうがわかる)。

気候危機なかんずく地球温暖化(ガーディアンでは地球過熱化と言っている)をなんとかしないといけないのは、よく分かった。解決しなければならない問題だ。IPCCの立ち位置も認識を新たにした。

しかし、動員の思想に配慮がなさすぎ、性急で怖い。正義のためならば、非暴力的な暴力も辞さないという姿勢に賛同できない。事実、漸進主義を排撃している。

正義をなそうとして、結果的に悪になる典型的なパターンではないだろうか。CEDがヨーロッパ由来なのも、どこか不気味だ。気候に名を借りた全体主義だからだ。

動員のモデルが、ルーズベルトの戦時総動員だとすると、いつでもこの運動は正邪が瞬時に反転する怖さがある。

書籍として星を幾つにするか本当に迷った。一つのあり方として完成度から星5つにした。

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2020年03月31日

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