“芥川賞でも直木賞でもなく、「○○大学生に勝てる文章」を書くことが、僕の目標になった瞬間だった。”
週刊新潮で人気連載中のエッセイが待望の書籍化。
疲れると人間に会いたくなるのだ/挫折だと思ったら左折だった/カニクリームコロッケ来なすぎ問題
など、作者の日常を切り取った短編エッセイが収録されています。
突然ですが皆さんは「一人でいるのは嫌だ。だけど友達に会うのは疲れるから嫌だ」と思った経験はありませんか?
そんな人にこそ、是非手に取っていただきたいです。
エッセイを読んでいるはずなのに、自分の話を聞いてもらっているような気持になります。
ふっと笑えたり、目が潤む瞬間も。読むときの自分の感情によって感じ方も変わるかもしれません。
読みながら、自分とも向き合える不思議で素敵な作品です。
感情タグBEST3
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二村ヒトシさんとの「深夜、生命線をそっと足す」から燃え殻さんを知り、今回読んでみました。
表紙のイラストの感じからして、やるせないようなしんみりした話が多いのかな?と思いましたが、全然そんなことはなくて、思わずふふっと声が出そうになるくらい面白い話が多かったです。
「カニクリームコロッケ来なさすぎ問題」を読んで、あぁ〜燃え殻さんは良い人だぁと思いました。
他の作品も読んでみます!
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燃え殻さんの頬杖画像を探してしまった。あった。
ある、わかる、だよねー、と軽く頷きながら読める文体。そんな気楽な日常の描写の中に時折えぐられるような切なさがあり、本から顔を上げて呆然としてしまう瞬間があった。
他の作品も読んでみたい。
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燃え殻さんとは同世代なのでわかりみがありすぎる。
恋バナからシリアスなお話しまで、サクッと読めるのに妙に納得できたりしておもしろい。
大橋裕之さんのイラストがピッタリでとても素敵だったので、このコンビで第2弾も出して欲しい。
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『タイムマシンはあった。
…未来に飛ぶ為に生き延びて欲しい』
『「あれはなかったことにしたい」ということが、思い出の引き出しに収まらないくらい溢れてくる』
『大丈夫、君は面白い』
一瞬で読み終えてしまった。
ページをめくる手は止まらなくて
クスって笑ったり
ジーンって目頭が熱くなったり
燃え殻さんの素敵な感性や感情が
彼の言葉になって記されていて素敵だった…
何故か燃え殻さんの言葉はすんなりと入ってくるの。
なんでかなぁ、心が軽くなったよ。
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2022年初版。著者の「すべて忘れてしまうから」が面白かったので、読んでみました。同様に、著者のダメぶりを満喫しました。(そう言う私は、どうなんだですが)でも、そんなところに共感します。すべてのエッセイというかコラムが、笑えたり泣けたりします。普段、私などが感じることを書いてくれています。面白い。ただ、前作に比べて一つ一つのコラムのタイトルのセンスに面白味が足りないような、本の装丁や絵が美しさに欠けるような気がしました。あくまでも私見ですが。
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燃え殻さんが気になって、映画まで観てしまった。
なんだかよくわからないエピソードを読みながら、面白い人だなと思った。
この人の書く小説やエッセイをもっと読んでみたい。
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偏った意見だとは思うけど、傷ついてボロボロだから、燃え殻が、好き。
ほぼ同年代。
だから、青春の温度が同じ。
空気も同じ。
ちりちりしたり、ヒリヒリしたり、ベターっと潰れるような。
背中を押すんじゃなくて、横に一緒に体育座りしてボーッとしてるみたいな、距離感。
好き。
他の本も良かったよ。
どれも好きだった。
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かわいい本だな、という理由で手に取りました。
燃え殻さんの本初めて読みましたが、とても読みやすくクスッと面白いです。
エッセイだし、ものすごく気が晴れるとかでないのだけど、どこか痛快で、それでもつづいてゆく日々を悪くないな、なんなら勢いあまって愛おしく思えちゃうというような1冊です。わたしもがんばって生きていきます。
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【あらすじ】
日々、僕たちは少しずつ摩耗し、「いっそ消えてしまいたい」それくらいの傷だらけで今日も生きている。決定的に死にたくなるような出来事は、そんなに起きないけれど。「己を鼓舞する呪文がほしい。この本にはそのヒントがあります」
【感想】
燃え殻さんの小説やエッセイは全て読ませていただいていますが、日々疲れを感じたり、生きづらさを感じたりする時にすごく心にスッと入ってきて、鎮静剤のように心を穏やかにしてくれます。
人間誰しもが、傷つき、悩みながら生きているけれども、そこまで悩み考えても自分自身で解決できる事ばかりではない。
そんな世の中を皮肉まじりに生きていくコツを教えてくれます。
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ちょっとした隙に読書するのにちょうどいいエッセイ集。
それなりに人生をおくらないと組み合わせられない現在と過去の出来事のいったりきたり。まるでショートショートの動画を観たような読後感。
そもそも過去の記憶なんてフラッシュバックぐらいな時間でしか感じない。そんな間がまたちょうどいい。
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ポツリポツリと時間の合間に読んで、ポッと心が軽くなったり、温かくなったり、せつなくなったり。
最後に登場する五年生の時の北村先生の雑談の時間に、ぜひ参加したかったなぁ。
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何冊目かの燃え殻の著書。装丁に一目惚れして購入。
テレビ制作の関係でテロップを打っているせいか、この人はひらがなとカタカナと漢字の使い分けが素敵だなあと思う。音引きの使い方も癖があって好きだった。
大袈裟なことはなく、自然体な描写なのに生々しくて、時々心が痛いと感じるのは燃え殻の人柄(ラップみたいになっちゃった)なのだろうな。
この本の中で、元カノから結婚するという電話があった日のことが書かれているが、「私今度結婚するけど、あなたといたときみたいにドキドキしない」(ニュアンス)と言われた燃え殻は「じゃあ俺にしなよ」みたいなことも言えたはずだけど「ドキドキしない日常を一緒に過ごしていけることを、人は愛しあっているって言うんだよ」と思ったらしい。元カノには言わなかったそうだけど、愛だなあ、と思った。
優しい人だと思う。健康に生きてほしい。
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ゆるくてクスッと笑えて、なんだか温かいエッセイ。
2話目の「解放してあげるよ」でゆるゆるとしたカップルの情景が浮かんでいたところ、急に切ない展開でセンチメンタルに。「桜って偉いよね。ちゃんと飽きられる前に散るんだから」って2話目にしてもうエモすぎました。
いじめっ子から逃げて隠れた掃除用具ロッカーがタイムマシンだったという話、サラッと書かれているけれど、胸が詰まるような感覚も。
1話2〜3分で読めるし、読みやすい。うん、ボクたちは〜で彼女が言ってたように、燃え殻さんて面白い人だと思う。
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若いとか老人とかは関係ない。男女もまったく関係ない。どんな場所でも「お客」に必ず「様」を付けたサービスを求める人がいる。そういう人を僕は「輩」と呼びたい。
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『ボクたちはみんな大人になれなかった』『すべて忘れてしまうから』『これはただの夏』に続き燃え殻さんの作品を読むのは四度目。
先の三作品は刹那的な生き方の中に切なさや物哀しさを感じそれはそれで好みだった。
今作はその要素を残しながら随所にユーモアが感じられ燃え殻さんの心の声(本音)に笑いずっと共感していた。
過去の出来事や、日常で起きた数々のエピソードを、飾らず自然体で書かれているのがいい。
気怠げでゆるくて読んでいると身体に入っていた力が少しずつ抜けていく感じ。
柔らかな空気感に包まれ生きる事がほんの少し楽になる。
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「健康第一よ、でも世間の目って、それ以上よ、ここだけの話」にもことごとく負けてきた。
桜って偉い。ちゃんと飽きられる前に散るんだから。
人間関係で大切なことは、独占ではなく、共有だ。
現状維持でもよくね?みたいなテンションは、人を緊張させない。
人は大丈夫でないとき、「あ、大丈夫です」と言いがちな生き物なのかもしれない。
一度受け止めてくれた人の言葉は、スッと心に入ってくる。
誰も許さなくていい、未来に飛ぶために生き延びてほしい。
人生の荒波に耐え、時に溺れかけながら生き延びた人は、とにかく穏やかな人だった。
「世の中にこれしかない!なんてことはないから。そもそも答えなんてないから。あっち行ったりこっち行ったりしてる間におしまいになるだけだから。好きにやれよ」
Posted by ブクログ
「桜って偉いよね。ちゃんと飽きられる前に散るんだから」と言った彼女の言葉と、仔猫に巻きついていた大蛇の首根っこを掴み、ジャングルの奥にぶん投げた教師の話が最後まで印象に残る。生きる力の強い人にどうしようもなく惹かれる。