元は飼い猫でしたが、ある日家を飛び出して迷子になってしまいやむなく野良生活をしている白猫・マルル。
他の野良猫に殴られたり、食べ物や水にありつけなかったりと、外の世界は思っていた以上に厳しい世界でした。
ある日、水を飲もうとしてジョウロに頭を突っ込んで抜けなくなってしまった猫に遭遇します。
その猫は以前マルルのことを殴ってきたボス猫のハチワレでした。
3日間飲まず食わずの状態で弱り切っていたハチワレの姿に、世界の厳しさと諸行無常を痛感するマルル。
自分の過去の経験を活かし、ハチワレを無事ジョウロから救い出すことに成功します
マルルは自身がペットショップで売れ残っている時にガラスケースの中から見かけた野良猫は、自分みたいなみじめな存在ではなく自由な存在だと思っていました。
しかし自分が野良になってみて、当時の自分も野良猫も決して自由なんかではなく、自分で生き方を選べなかっただけである事に気付くのです。
これをキッカケに、マルルによって命を救われたハチワレ(ハチ)とマルルは共に協力して生き抜いていきます。
どの猫もとにかく可愛くて愛らしいのですが、ただ可愛くて癒される物語ではありません。
猫視点での猫の生活や人間との関わりを描いており、様々な社会問題や猫問題が散りばめられ、奥深い物語になっています。
セミを追いかけて家を飛び出し迷子になってしまったマルルが飼い主の家を探し出すも、既にそこにマルルの居場所はなく野良として生きていく覚悟を決めたシーンでは、マルルの表情の変化にぐっと心を掴まれます。
猫たちの表情の豊かさや、リアルな猫たちの仕草にも是非注目してください。
マルルとハチのバディを中心に、厳しく切ないながらもたくましく生きる猫たちの姿は、極上のヒューマンドラマならぬ、にゃんこドラマです!!
感情タグBEST3
人は酷く残酷
ボランティアやった事あるけど、あの手のヤツは居る。
元々のうちの子を引き取らないとかいうヤツ。
子供の鶴の一声で猫を与えて酷い目にあって保健所コースの奴もいるのです。
行ってたボランティア団体は、子どもにもわかりやすく冊子を作りまずはそれを渡して親と真剣に話し合うのを勧めている。
例えば犬猫が病気に罹ったら、漫画やゲームをどのくらい、お菓子を何袋我慢しないといけないのか等身近なものを使って。
猫と向き合う現実を子供が知るのにはこの漫画はわかりやすいと思う。
マルルの元飼い主は前巻に続き命を迎えてはいけないタイプの人間
優しい気持ちになれました
マルルとハチだけでなく、最後にネエさんまで救済されて、とにかく嬉しかったです。ありがとうございます。
胸がきゅ〜っとなる
生きるのには大変な環境だけど、出会う仲間との関わりはほんとに温かくて…
どんどん絆を深めていくマルルとハチ、ふたりのの幸せを願っています!
ずっと一緒にいれたらいいな〜
動物たちにとって現実はどれだけ厳しいのかを教えてくれながら心温まるストーリーが進んでいく。どうなっちゃうの?という猫の不安が、人間の都合で描いてるように感じなくて、本当に猫がそう思っているように感じ、切なくて愛しくてしょうがなくなります。
匿名
おばあちゃん…
一巻で餌を野良猫達にくれてたおばあちゃんがいなくなり、より厳しい状況で、餌場を求めてさまよい歩いてるハチのシーンには絶望を感じました。保護猫編の今後も楽しみにしてます。