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重松作品で一番好き。よくもまぁ、中2の少年の気持ちをここまでリアルに書き上げたものだ。初読みは30歳くらいのときだったけど、いろんな場面で胸がざわついた。
負けてらんねーよ!
中学生の姿が本当に生っぽく描かれていて、ギュウッとしました。
エイジの内面の葛藤とか、ツカちゃんの一見ハチャメチャに見えるけど本人にもどうにも出来ない行動とか、岡野くんとか相沢さんとかめぐみちゃんとか…一人一人本当に、そこにいるみたいでした。
彼らを理解しようとかそういうのは難しいことだし、大人の自己満足だし、彼らにとってはプレッシャーなんだろうけど、やっぱりこういう姿が愛しいな、と思いました。
中学生とか少年の事件が続いて、社会問題になっていたのは少し昔のような気がしますが、事件の被害者でも加害者でもなく、その周りの人達にも物語があるよね、と思わせる切り口も良かったです。
何度も読み返した作品
元々重松清の作品が好きなのですが、この作品は特に心に刺さるものがあり、何度も読み返しました。終盤の、通り魔に間違えられる場面で毎回ボロ泣きしてしまいます。。
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ストーリーはね、なんだか『4TEEN』に似てる。
どっちも中学2年生という微妙な時期を描いた作品です。
あっちは長閑な幸せな感じがただよってたし、子供たちがもっと幼く感じたんだけど、
こっちは本当の中学2年生を等身大にして、彼らの目線で書いたちょっとダークな感じのお話。
地元で連続通り魔事件が発生して、捕まった犯人はなんとクラスメートだった。
その事件をきっかけに、エイジを中心としたクラスの子供たちが自分なりにいろいろ考えていくお話。
まさに、子供と大人の狭間にいる中学2年生の心を書いた良い作品でした。
『4TEEN』はね、なんだか平和すぎちゃって「こんな中学生だったらいいよな~」って感じの夢物語だったんだけど、いまどきの中学生は『エイジ』に出てくるようなこんな感じなんだろうな~。
本当にかっこいいことをするのがかっこ悪くて、なにがよくて何がいけないのか分かってるのに、なぜか頭の中がすっきりとしない。
ストレスや悩みが溜まってキレルという感じじゃなく、自分と繋がってる何かをキリたくなる年頃なのかな。
いろんな葛藤があって、自分で悩んで考えてちょっと確かめて、それから先、その線を越えるか超えないかで、人生の道しるべが変わっていくんだろうな~。
この本は、とっても読みやすくて始めから引き込まれていきました~。
普通の今の世代、よくある話なんだろうけど、でも生徒の視点から先生の視点、親や兄弟の視点から上手く書かれてると思う。
教育者になりたい人は、絶対に読むべきだと思うな~。
ウチはアメリカに住んでるからこういう日本の日常とは少し違うかもしれないけど、エイジのような時期がTIMにもいずれやってくるんだろう。と思う。
そういう時は、エイジの両親みたいに子供を信頼して明るく接してあげるのが一番なのかな?
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思春期は危うい。だけど怖いほど冷静だったり、一生懸命生きていたり。
ひとつのテーマを伝えようというのが全面に出てて、読んでて飽きることがない。
わたしは最後らへんの、電話で友達に自分の想いを伝えるところが全てを纏めていて感動しました。
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思春期は危うい。だけど怖いほど冷静だったり、一生懸命生きていたり。
ひとつのテーマを伝えようというのが全面に出てて、読んでて飽きることがない。
わたしは最後らへんの、電話で友達に自分の想いを伝えるところが全てを纏めていて感動しました。
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文庫で読み直ししました。newspaper版もあわせると3度目のエイジ。何度読んでもいろんなこと考えさせられます。
少年犯罪があれこれマスコミにとりあげる今の世の中…本当に苦しんでいる子どもたちの心に迫る小説です。
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中学2年生の男子中学生、エイジの街(桜ヶ丘ニュータウン)では連続通り魔事件が頻発していた。
バスケ部をやめざるを得なくなったエイジは、誕生日のプレゼントにエレキギターを頼んだ。
親を喜ばせるためにほしくもないけどギターを選んだ。
買ってくれたのはハミングバードというアコースティックギター。
父親の大好きなサザンが似合うギターだ。
子供と大人の狭間の年代。
心身の変化に敏感になる危うい年代。
感性が研ぎ澄まされて感じやすい年代。
そんな中学二年生の「少年」たちの物語です。
日本には
これから中学生になる人と、
今、中学生の人、
昔、中学生だった人の
3種類の人しかいない。
つまり、この物語は日本人の誰の心にも
何かしら響くものがあることと思います。
この物語の登場人物タモっちゃんの言葉を借りれば、
このような紹介にしておくのがいいのかな・・・。
ぜひ読んでみてください!
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14歳の少年の日常に非日常の出来事が加わった。今の時代、キレるとはどういうことなのか。1つの事件をきっかけにエイジは色々と考える。エイジの日常の家族の暖かさに涙が出た。
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中学のときに初めて読んで、その時は少年たちの爆発しそうな気持ちに、わりと共感できた気がします。しかし今年、15年ぶりに読み返してみると、子供の無邪気、、、無神経?で恐れ知らずな思考回路や行動に少し怖さを感じました。笑 エイジが爆発しそうな心を「好きで埋めていく」という表現がとても素敵だと思いました。
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さわやかな感じの現代青春小説です。
この小説の中には色々なことが描かれています。通り魔犯人に対し「中学生」と一括りに見なす世間に対する主人公達の反発。平和な家庭にありながら、どこか鬱積した苛立ち。格好良さへの憧れ。苛め。そして初恋。
多くの中学生達が多彩な個性を持って描かれ見事です。苛めや少年犯罪を扱いつつも、決してセンセーショナルではなく、「等身大」そんな言葉が頭に浮かびます。
重松さんの小説は時に残酷なまでに救いが無い作品と、妙に晴れ晴れと爽やかな作品がありますが、この作品は後者の方です。それも出来の良いほうの作品だと思います。
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キレる14歳、が流行語のように使われていたのは
どのくらい前のことだろう?
フツーの中学生エイジのクラスメイトが
通り魔事件の犯人だった…
この事件を中心とした
中学生の心模様を描く作品。
傍観者を装う者、被害者に肩入れする者
そして、加害者に感情移入する者
誰もがどの立場にもなりうるから
大人になろうとするこの子らが
そうやっていろいろ考えることは
非常に尊いことだ。
加害者少年は特別な子では無く
自分もそうなるのだろうか?と
キレるということについて
子どもなりに掘り下げるエイジや
普段は不良ぶっておちゃらけてるのに
お母さん思いで
理不尽な痛みを受ける被害者に対して怒りを抑えられないツカちゃん
どっちにもキレる感情はあり
それはしょーもない些細なことのようで
爆発的な衝動であって
誰もが持っている/持っていたものなんだ。
部活で孤立する岡野くんや
好意を寄せる女子相澤さんや
そういった青春風景と
少年犯罪とが同居する
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中盤すごくリアリティがありすぎて、少し気分が悪くなるような、、、読むのがやめられないというより、どう終わるのかが気になるから読んだ。そんな作品。
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処分
小学生のときに読んで、忘れられない作品
キレる中学生がテーマ
中学生の繊細さが事細かく描写されてる
事件を起こす少年たちのことを考えさせられる
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中盤、すごくリアリティがありすぎて、少し、気分の悪くなるような、
読むのがやめられないというより
どう終わるのか気になるから読む。
そんな作品でした。
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想像できることは、想像できた時点で、現実化してしまう可能性を孕んでるのではないか、といつも思う。
エイジくんも、そんな体験をしてしまった、お話でした。
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息子が、ちょうどエイジと同じ年頃の時に、読んでみました。
等身大の中学生のリアルな感じが味わえました。
重松作品は、出てくる登場人物が、ちょうど私と同世代なので、
興味深く、一時期、乱読してました。
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朝日新聞に連載されていた当時中学生だったので、エイジの日常がすごくリアルに感じられました。あの頃の時代の空気感がよく出ていると思いました。単行本と、連載とで、若干内容がちがくなっていたような…。たしか、エイジもゆずを聞いている設定で、自分もゆずが好きだったので嬉しかった。
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主人公に共感できるところが多かった。
でも、私はここまで周りを客観的には見てないか。
中学生の頃の素直になれない感じが、懐かしかった。
でも、私は今でもひねくれてるかも。
主人公が泣いたところで、なぜか自分も泣いてました。
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世間を騒がせていた通り魔が自分の同級生だった「エイジ」くんの物語。
通り魔になってしまった同級生と自分の違いは何なのか?
心理描写がリアルにくっきり描かれています。
主人公を取り巻く周囲の人たちへの思いや葛藤の一つ一つに共感できました。
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重松清の作品はとても奥が深い。本作品では「キレやすい」と一般に評される現代の10代に真正面から取り組んでいる。私自身は主人公エイジと同じ14歳の頃はのほほんと部活だけやって深いことは考えていなかった(エイジの父親に近い)が、いまの時代はきっと少年たちはこういう考えをしているんだろうなあと思う。エイジの心の葛藤・とまどい、悩みはもちろん、偽悪者ぶるツカちゃんのいらだちが心にせまってきて印象的。他の登場人物も相沢さんやタモツちゃんなどをはじめとして全員、性格の細部が伝わってくるので非常に丁寧に書かれているんだなあと思う。
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思春期に広がる世界と日常と自分。誰もが感じ考えたこの時代のなかで、身近な出来事に正面から出会う少年の姿が描かれていた。メロディアスに流れる物語のなかで、世界に目を向けて自分に出会う彼らの姿に昔の自分を観た気がする。
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大人も子供も読んでみるといいかも。これは子供も読める。子供親独身、どの立場の人が読んでも、おもしろいと思う。笑える面白さとは違う、なんだか読んだらすっきりした。内容は重いのかもしれないけど。あくまで、私の感想。
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世間を騒がせていた通り魔が自分の同級生だった「エイジ」くんの物語。
通り魔になってしまった同級生と自分の違いは何なのか?
心理描写がリアルにくっきり描かれています。主人公を取り巻く周囲の人達への思いや葛藤の一つ一つに共感できました。
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懐かしい匂いのする話だった。
中学2年生の少年エイジが主人公で家族、学校などでの出来事が書かれている。
それはもちろん小説の中の物語ではあるが、とてもリアルで自分の中学時代の事がいろいろ思い出された作品だった。
Posted by ブクログ
自分の中学生時代とは全然違うし、今の中学生とも接点が無いので現実感ある話なのかも判断できないのだが、小説という観点のみに絞って考えると文体含めて少々嘘臭くてあざとい感が否定できない。
エンターテインメント仕立てを評価して★3としたが、含みのある作品とはあまり思えない。
Posted by ブクログ
昔世間で話題になった犯罪をおこす「14歳」の周辺の「14歳たち」を描いたお話。
当時の私も年齢が近かったので、リアルに描かれた日常風景は思い描きやすかったけど、だからなんなんだ、という感想に留まってしまった。センセーショナルな話題なのに、普通に徹底しすぎてて小説としてどうなんだろう。
スラスラ読めたけど、重松清作品がとても好きなので期待しすぎてたせいかも。
Posted by ブクログ
初めて、重松清さんの本を読みました。単純に良いとか、悪いではなく、良いも悪いも含めた、中学生の心理を上手く描写していると感じました。
悪い世の中であっても、それが今の世の中。では、その中で、どう生きていくのか。心の深い部分に問いかける内容だと思います。
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このごろ良く言われる若者の「キれる」って言葉。キれる若者。親としても人事じゃないですが、その「キレル」ってことについてエイジは凄く考えはじめます。
実生活でもテレビをつければ少年犯罪の報道を見るわけで、妙にリアルに感じるかと思うと「そんな風に思うこともあるのか」と重松さんなりの着眼点に面白さも感じます。
んが、最後まで読んで思ったことは「良くわからない」でした。エイジの考えることが多すぎて、んでもって答えが出たような出ないような。私は大人ですが、やっぱりいろいろ些細なことから考えるわけで、そうすると考えるけど答えの出ないことの多さにクラクラするわけです。だから、答えが出たような出ないようなってのはわかるのですが……。
なんていうか複雑に絡まった紐がどっから絡まったのか、どこを解けば良いのか良くわからないまま終わったという気がしなくもなかったです。