感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ある日、スーツケースを持った、見慣れない動物がやってきた。スーツケースには、家に山、海まで入っているらしい。本当かどうか気になって仕方がない住民たちは、見慣れない動物が疲れて眠っているあいだに、スーツケースを壊して中を見てしまった。
目覚めた瞬間の見慣れない動物の表情と、それから最後までの3ページでつーんと鼻の奥が痛くなり涙があふれてきた。ここにくるまで、どれだけつらい思いをしてきたのだろう。新しい場所で、新しい仲間と、どうか幸せに暮らしてほしい。読み終わったあとに改めて「とおくで あらたなせいかつを はじめている すべてのひとに ささぐ」という作者の言葉を読むと、さらに心が暖かくなる。
余談だが、作者紹介と訳者紹介がとても親近感のわく素敵な文章だった。エホンムシや、好きなこと、好きな季節、好きな色など、読んでいてこんなに楽しい紹介文は初めてだった。化学同人社さんの紹介文はみんなこうなのだろうか。同社の他の作品も読んでみたくなる。
Posted by ブクログ
一体どんな理由があって、どんな想いで、スーツケースひとつ持って旅をしてきたのかに思いを馳せる。
動物たちがスーツケースをこじあけてしまうのにはヒヤヒヤするけど、そのあとの展開に心が温まる。
息子がオススメと言っていたのにすごく納得した。
作:クリス・ネイラー・バレステロス、訳:久保 美代子
Posted by ブクログ
とてもユニークな絵。
ほのぼのとする動物が登場。
見たことのない不思議な動物。
大きな大きなスーツケースをひきずってやってくる。
他の動物たちが、何が入ってるの?と聞きます。
カップがひとつ。
えっ、そんなに大きいのに⁇
それと、それと…
テーブルといす。
きのいえ。
キッチン。
なんて言います。
ヘトヘトだから休ませて〜と寝てる間にスーツケースを開けちゃいます。
中は…中は…なんとカップひとつ‼︎
それから〜
スーツケースもこわしてしまって、動物たちは、せっせと作ります。
テーブルといす。きのいえ。キッチン。
カップひとつでは足りないね。
みんなのもいるよね。
すべてがそろったら…
不思議な不思議な、でも温もりを感じるお話でした。
なんか、ニコッとしてしまいます。
Posted by ブクログ
不思議な動物がどんな思いでここまでやってきたのか…それなのに、スーツケースを壊されて大事なカップまで壊されて可哀想…。でも、いけないことしちゃったな…と修復して、新しいおうちまで用意してあげて…それを汲んでみんなと仲良くできる不思議な動物にほろり。