【感想・ネタバレ】天使の傷 下のレビュー

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Posted by ブクログ

最後の結末(?)はイーヴィーが誘導したのか?と思うような衝撃的な結末だった。
殺されて当然だけど、もう少し引っ張ってほしかったし、なんならサイラスが捕まえて司法で裁かれてほしかったけど、こういう結末も悪くないのかもしれない。
それにしてもサイラスとイーヴィーは大好きバディ。ドラマ化するならしてほしい

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

 あまり日本では翻訳されていないのだが、どの作品も外れなし。オーストリア人だがイギリス在住経験もある著者ロボサムは、北欧ミステリーにも似たキャラクター中心の決め細かさを備えた文句なしにおススメ作家である。このレベルで安定して走り抜けている作家なので、本来もっと読まれる需要はあるはず。未訳作品の日本市場での販促は本邦の出版社一同に、是非とも加速化して頂きたい。

 さて本書は前作『天使の嘘』シリーズの続編である。前作では特異極まりないヒロイン。嘘を見破る特殊な能力を持つイーヴィ。死体と一緒の塒で生き残っていたのを幼児の時に発見された出生不明の少女イーヴィーの魅力と謎の部分は、本作である程度解明されてゆくことになる。

 無論、イーヴィとのコンビであるサイラス。家族全員を狂気の兄に殺害された無残な事件の生き残りであり、臨床心理士であるサイラス。彼の造形も本作ではまた深まってゆく一冊となっている。前作読者であれば垂涎ものの何とも楽しみな一冊である。

 例によってイーヴィとサイラスという二人の語り手による物語運びは前作同様、巻置く能わずのリーダビリティ。何より生を求める傷ついた二つの心の成長の物語であり、愛を求める彷徨のドラマであるように見える。熱さでいっぱいの魂の叙事詩だ。

 特に最終章は、泣けること請け合い。三作目続編もあるとのことだが、ここまでの二人の主人公の過去を清算に運び込む物語は、本作までの二作で、一端完結する。ただ、ここまで魅力的な二人の主人公をここで使い捨てしてしまうのもなかなかもったいない。これだけのオリジナリティを持った印象的なキャラクターはそうそうないはずである。

 なのでシリーズ続編という三作目も、首を長くして待ちたいと思う。また本主役コンビのみならず、未読独立作品もこの作家は是非読まねば。ロボサム、の名は、ぼくの熱気の中核に、永遠に刻み込まれてしまったと思う。

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2022年04月20日

Posted by ブクログ

どうやら人の嘘を見抜くことができることの利点ってポーカーガ強いってことだけらしいです

嘘には良い嘘と悪い嘘と良いウホがあると思うんですよ
良い嘘ってのはまあ人を守るためのものですよね
当然、悪い嘘ってのは人を傷つけるためのもので、良いウホってのはゴリラの機嫌がいいときのウホですな

(本文より)
「人はみな、自分が真実を欲していると思っているが、実際はその逆だ。正直さは意地が悪く荒削りで卑劣だが、嘘はもっと親切でなめらかで、情け深くなりうる。わたしたちが欲しているのは正直さではなく、思いやりと敬意なのだ。」

そしてサイラス&イーヴィーシリーズはまだまだ続くらしい!マッマジか!Σ(゚Д゚)
シリーズ一個終わり!って思ってたのに、真実は時に人を傷つける…ってまぁ面白かったから続くのは良いウホかな!

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より)

ざっくりというと、イーヴィの過去のお話だった。
一読者としては、いずれ触れてほしい点だったが、
もうちょっとサイラスとの信頼関係が確固たるものになってから
展開されるのかと勝手に考えていた。

イーヴィを監禁していていたと考えられていた男、テリーは、
彼女を「送り迎え」する車の運転手役の男で、
実は彼女を監禁から救い出した男だった。
予想外ではなかった。

前作から登場している、サイラスの守護天使の大富豪は
うさんくさい奴だと思っていたが、
案の定、怪しげな組織に関わっていた。
が、まさか追及されてサイラスの前で、
飛び降り自殺をするとは思わなかった。
ちょっとひねりがない。

イーヴィと一緒に寝ていた女の子が、
間違って殺されてしまうところや、
司法では裁けない犯罪者を、
誘拐された男の子の祖父が射殺してしまうのも、
ちょっとひねりがない。

それでも、誘拐されていた男の子に会ったことを。
イーヴィが祖父に告げに行く場面には心を打たれた。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

漠然と感じていた彼女の過去が全く違っていたと知らされる、何とも言えない切なさの作品。前作はひたすらに面白かったが、今作は悲しみに溢れている。

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

シリーズ二作目。相変わらずの面白さで一気に読んだ。前作は邦題の通り、イーヴィの嘘を見抜く能力が全編を通して発揮されていたが、今作ではあまり目立たず、これもやはり邦題通りに「天使の傷」に焦点が当てられていた。
一作目ですっきりせず残された部分は、二作目で大体消化してくれた感じはあるのだが(最後の強引な幕引きも含めて)、三作目では一体何が掘り起こされるのやら。楽しみに待つ。

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2022年08月05日

Posted by ブクログ

前巻に比べ大きくスケールアップし、物語の核心へ迫った本作。「ストーンサークルの殺人」もイギリスの作品だったけど、今こういう話題が流行りなのかな。前作のメインの事件とイーヴィの事件の並行で語られる形式より、1つの焦点に絞られ読み易くなったと思うが、ミステリ色は薄れて、サスペンス、スリラーといったジャンルに近い気がする。特にイーヴィパートは、逃亡劇サスペンスといった感じ。全編にわたり謎が謎を呼び、ハラハラするが、主人公サイラスが相変わらず不用心だし、情報共有の仕方が中途半端でイライラする。気づけよ、とか、強大な敵なんだから頭使うか頼れよ、って思った。案の定、物語の解決は主人公達の意志の外で突然なされてしまい、達成感がなくカタルシスが感じられなかった。これでこの件が解決したとしてもモヤモヤは残る…。物語を読み進める牽引力はあるのに、全体を振り返ると、やや歪さも気になってしまう作品ではあったが、十分に楽しむことはできた。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

私は前作のほうが面白かったな。今作はちょっと読み易過ぎちゃった?感。イーヴィに幸せになってほしいがなあ。

第3作もあるそうで、やっぱり読みたくなりそう。

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2022年07月07日

Posted by ブクログ

シリーズ二弾、心理学者サイラスと嘘が見抜ける少女イーヴィの物語。今回は2人の過去を紐解きながら巨悪に向かって行く話しだが、一作めが素晴らしかったから、少し残念に思った。

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2022年05月24日

Posted by ブクログ

シリーズ第二弾。前作同様ぐいぐい引っ張られていく。臨床心理士サイラスと施設で暮らし嘘が見抜けるイーヴィ。今作でイーヴィの過去が見えてくるのが読みどころではあるけれどそこにある残酷さや怒りの大きさに圧倒される。それを抱えて生きているイーヴィと助けようとするサイラス。脇にいる人物たちも癖があり魅力的でシリーズとしての面白さと今作の事件の謎とそこから広がっていき全体がつながっていく展開が素晴らしい。早く次作が読みたい。

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2022年04月14日

Posted by ブクログ

元警視の死亡に関連して新たな殺人が発生し、サイラスは施設で暮らすイーヴィを訪ねることに。捜査資料に遺された児童連続殺害事件の被害者の名前にイーヴィは激しく反応し、その凄絶な過去を回想する。誰も知らない、ほんとうの話を――イーヴィの出自の秘密と数多くの殺人事件。隠された全貌をサイラスは暴くことができるのか。

イーヴィに真の幸せが訪れる日は来るのだろうか。今年出版される第3作に期待しよう。

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2022年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

展開は前作とよく似て、最後の最後で急展開!
そして、あんな結末とは・・・
もう少し全容が知りたかった。
しかも、今回もイーヴィのすべてはわからず。
自作に持ち越しだ。

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2022年10月24日

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