【感想・ネタバレ】砂まみれの名将―野村克也の1140日―のレビュー

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知られざる「ノムさん」のシダックス時代の3年間。
野球を愛し、人を残そうとする1人の尊敬すべき野球人、監督の姿を取材を重ねた作者を通じて垣間見ることができた。

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2023年12月20日

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ヤクルト、阪神、楽天などの「プロ野球」の監督
として知られる野村克也氏。

阪神の監督を辞任した後、3年間ほど社会人野球
チーム、シダックスの監督をしていました。

元プロ野球の監督がアマチュアの監督を務めるな
んて「都落ち」感がありますが、当の本人は後年
「あの頃が一番楽しかった」と言っていたらし
です。

アマチュアであるが故に、勝利だけを追い求める
プロとは違ったチーム作りに面白さを感じたので
はないでしょうか。

そして球界再編で誕生した「アマチュア」同然の
楽天球団を率いることになるのも、必然の流れと
しか言いようがないです。

野球人ではない、「指導者」野村克也の新たな一
面に触れる一冊です。

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2023年10月11日

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知られざるシダックスの3年間を通して浮かび上がってくるのは、名将として尊敬すべき野村監督の姿、そしてそれ以上に一人の人間として愛すべきノムさんの姿でした。そんな彼が何より大切にしていた「恩」が今も脈々と継承されているのがたまらない。

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2023年09月20日

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野村ノート初めプロ野球の野村監督の思考について知る本はたくさんありましたが、社会人でも野球と人を育てるのが好きなんだなと感じさせるエピソードに溢れてました

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2023年08月18日

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野村監督のことはヤクルト監督時代から好きだった!チームが変わるたび応援する球団も変わっていた私。だが、阪神監督を辞めてから楽天監督に復帰するまでのシダックスでの監督時代のことは知らなかった。陰で支える沙知代夫人の凄さも感じられた。好きだからこそ泣いてしまう場面も私にはあって……とても良かった!

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2023年07月18日

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野村カントクは巨人ファンだったのかと、今更ながら驚いた。でも、誰かが言ってた、アンチ巨人は巨人ファンの一つの形なんだよっていう言葉、それを思えば納得できるよな。
にしても、この本はノムさんが書いている本ではないせいか、余計にノムさんの人柄や野球に対する愛が伝わってきて、面白かった!
こういう人に出会えた人たちは、そして一緒に仕事を教えてもらえた人たちは本当に幸せだろうなと思う。
でも実は、自分だって出会えていないと思うだけで、本当は出会えていたのかもしれない。教わるのは人だけではないからな。

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2023年07月02日

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この本を読んで、改めて野村監督の偉大さが分かりました。さらに妻沙知代さんの夫を支えるプロデュース力の凄さも良く分かりました。
会社でも子育てでも、大事なことをたくさん教えてもらったいい本でした。

① 人間的成長なくして、技術的進歩なし
② 自分を理解してもらう。「この人はこんな考え方をしている」「だから、この人のためにこうしよう」と思わせなければならない。
③ 人間が最低限持っていなければならない3つの要素とは
1. 節度を持て
2. 他人の痛みを知れ
3. 問題意識を持て
④ 謙虚でいること。相手より常に一段低いところに、自分の身を置く
⑤ 人間は感情の動物、だから熱心に来てくれたところに、心が動く
⑥ 漫画でもいいから本を読め、とにかく活字に触れろ。

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2023年06月30日

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ノンプロのシダックス野球部GM兼監督を務めていた3年間の話。 野球人野村克也のすごさが改めてわかる。そして野球あっての野村克也であったと。野球人としてだけでなく、人としての成長がなければ、選手としても成長しないという基本原則がある。重要なのは人間力である。 後にプロで活躍する野間口投手、武田勝投手、森福投手など野村氏から影響を受けている。野村氏自身もノンプロの監督を務めたことによって大いに勉強になったとようである。 プロ野球の監督とはまた違った濃厚な3年間であったと思う。

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2023年02月12日

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会社の後輩が取材執筆した初めての刊行本です。野村さん関連の書籍は多数ありますが、シダックス時代を振り返った貴重な1冊。関係者への丹念な取材で、当時の野村さんがどういう野球をやっていたかが鮮明に思い出されます。恥ずかしながら自分も取材を受け、4ページほど登場しています。筆者の野村さんへの愛情、尊敬の念が伝わってくる1冊です。

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2023年11月20日

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名称野村克也の空白の3年間、阪神監督辞任から楽天の監督まで。社会人野球シダックスのGM兼監督として。1140日を追ったノンフィクション。

名将野村克也はあまり評価され過ぎて実は苦手である。没後も多くの著作が刊行されるし、あまりマスコミが持ち上げ過ぎなように思えてならなかった。

本書はそんな思いを覆す、野村夫妻の真に近い姿を描いているように思う。

夫人の脱税問題から阪神の監督を辞任した野村克也。救いの手を差し伸べたのは盟友シダックスの志太会長。

自前のグラウンドもなく、砂の飛ぶ調布関東村で名将は純粋に野球を楽しむ。野村克也の野球に一途な姿、水島新司作品に登場する南海時代を思い出させる。

都市対抗野球の優勝を目指しつつも、またプロ球界再編の波に揉まれていく。

野村克也の野球人としての一面、空白の3年を見事に描ききったノンフィクション。ノムさんファンならずとも野球ファンには必読でしょう。

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2022年07月18日

購入済み

最後のパズルが埋まった

よくぞ書いて下さった、残して下さった。野村監督がいないシーズンが過ぎる中、何かが足りないという思いが私の心にはあった。
そのパズルの最後の一つが埋まった。そしてその瞬間、パズルの絵が全く見たこともない絶景に変わった。
誰かこの大河ドラマを映像でもいい、小説でもいい、かたちにして残してくれないか。世界中の野球ファンにこういう野球人がいたことを伝えるために。クリントイーストウッド監督に頼みたいくらいだ。
私は監督を苦しめた阪神タイガースファン。
シダックス、楽天での監督をみて、ちょっと安堵していた。
監督は阪神では結果は残せなかったけど、やはり人は残しました。いつかあの時の新人たちがタイガースを刷新して優勝する日を夢見ています。

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2022年05月23日

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野村克也監督の、三年間のシダックス監督時代にスポットライトを当てた一冊。

野村監督自身の本からもそうだが、多くの作家や記者、野球選手たちが書いた書籍からも同様の監督の素敵な人柄が垣間見れる。
世間から注目されることの少ないアマチュア野球界に身を置いた野村監督の姿を記録した、貴重な一冊であった。

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2022年05月21日

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阪神タイガースの監督を不本意な形で辞任した野村克也さん。〝空白の3年間〟と呼ばれた社会人野球シダックス監督時代が詳しく記されている。筆者の感想や回想も交えつつ、とても濃厚な一冊になっているなと思った。

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2022年05月15日

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ノムさんがシダックスで監督をやったことはもちろん知っていたが、まさか砂埃が舞うような環境だったとはまったく知らなかった。

エピソードの中で一番好きなのは、盗塁に失敗した選手が落ち込んでベンチ裏のトイレに直行した際に、普段は試合中にトイレに行かないノムさんがトイレへ行き、その選手の隣で「スタートは良かったんだけどな」と一言つぶやいたこと。怒られると思っていた選手はその一言で救われたそうです。
このような上司の一言でどてくらい救われる部下がいることか。
ノムさんは人への接し方、気の配り方が本当にスゴいと改めて感じた。

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2022年05月04日

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今になって、ノムさんの本が新たに読めるとは。
何ともうれしい。

教え子の選手たちだけではなく、書き手の人々にもいろんなものを遺した人だったのだなあ。

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2022年05月01日

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野村本は色々読んできましたが、
これは異色。面白かった!
ノムさんの人間味?いや
人情味がとても分かる本。
「野球は野原でやるから、野球なんだよ」
ちょっと感動ですね。

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2023年10月06日

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野球に興味はないけれど、、人間力のある指導者だったんだろうなと、読んでわかりました。エッセンスを絞って書かれていて読みやすかった。

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2023年09月03日

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自分の事を「月見草」と称してましたが、楽天の監督を引き受けた頃から追い風も吹き始めたと思います。
著書は阪神の監督を辞任されて楽天の監督に就任するまでの間が描かれてます。かなり贔屓目に描かれているかとは思いますが「月見草」から「向日葵」になった野村監督の事は誰が読んでも文句なく受け入れる事が出来るでしょう。

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2023年07月30日

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ノムさんが本当に野球が好きなこと、野球を通して人を育てることが大好きなことがよくわかった。そう考えると高校野球監督のノムさんも見てみたかったなぁ。今後は野村チルドレンご活躍していくことを期待したい。

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2023年05月21日

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野村監督は一人称というか、たくさん本が出ているけどノンフィクション形式の本はあんまり読んだことなかった。

嫌われた監督が面白かったこともあり、ノンフィクションとして読みました。
プロを辞めて、サッチーの税金周りの不祥事で大変なところからプロに返り咲くまでの話、シダックスがメインです。

プロ野球じゃないけど、シダックス選手への関わり方はプロと変わらずにしっかり向き合ってリスペクトを持って接するノムさんの姿勢は素敵だなと思いました。

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2023年01月01日

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電子書籍。「嫌われた監督」に続き監督ものということで。主人公は言わずと知れた名将:野村克也。選手時代は、ほとんど記憶にないですが、ヤクルトの監督になってから、その後の阪神、楽天と戦力に恵まれない状態での知将ぶりはよく知っています。が、途中のシダックス時代はあまりよく知らなかったので、この本でそれを知ることとなり、「あー。やっぱりノムさんは名将だったんだなあ」と思いました。選手のやる気を引き出す力。でもどこか人情味のあるところが、「この人は本当に野球が好きだったんだなあ。。。」と思いました。星野はノムさんのあとで阪神、楽天を優勝させた素晴らしい監督ですが、その前の土台を作ったという意味では、ノムさんの果たした役割は大きかったんだな。。。やっぱり。ところどころにのぞかせる人間味も含めて素晴らしい方だったなあと再度思いました。一度、JAPANの監督をやってほしかった。。。

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2022年12月23日

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「2016年の文藝春秋」と「鬼才 伝説の編集人 齋藤十一」と「出版と権力 講談社と野間家の一一〇年」がほぼ同じタイミングで出版されたり、「一度きりの大泉の話」と「扉はひらく いくたびも-時代の証言者」のシンクロ出版とか(「一度きりの大泉の話」はその5年前の「少年の名はジルベール」のアンサーなので同タイミングっていえないのかもしれませんが…)、近接テーマの本が重なるってことがあります。今年の偶然は、野球監督。「嫌われた監督」に続いて「砂まみれの名将」読み終わりました。落合と野村の素材の違いだけでなく、取材者のアプローチの違いにも気になりますが、しかし相乗読書効果だけではなく、単独読書としても野村監督の不遇時代1140日は面白かったです。「野村克也引く野球はゼロだが、野村克也引く野村沙知代もまた、ゼロである。」ふたつの愛をまっとうする、したたかな高齢者生き残り戦略。キャリアの終わりは終わりじゃなく次のキャリアの始まりである、という人生100年時代のお手本だったりして。愛しぬいてる対象さえあれば、花は二度咲く、三度咲く、ということでしょうか?今晩、クライマックスシリーズでもう一勝すれば野村監督の薫陶を受けた高津監督が二年連続日本一近づくことになります。「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とす」といった野村監督、咲かせた花から次世代の種がこぼれ落ち、また花を咲かせています。そして、たぶんそれは月見草ではなく、もっと大きな花なのでしょう。そして言葉というものを真ん中に置いた時、「嫌われた監督」落合と「砂まみれの名将」野村は両極端に位置しますが、監督という仕事を選手自分で考えることを促す仕事と考えていたことは、相乗読書としての発見でした。

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2022年10月14日

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2022.07.15
Twitterで紹介されて読んだ。
この本に出会ってなかったら、野村監督を誤解したままだっただろう。
実に人間味のある人だったのだと思う。

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2022年07月17日

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シダックス監督時代の野村監督のノンフィクション。今までの野村像から、一歩踏み込んでいる印象。しかも最後には、なかなかのサプライズが用意されている。やはり、野村克也は偉大だ、と思うとともに、野村沙知代夫人の見方も、やや変わる。

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2022年06月02日

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野村克也の阪神退団から楽天入団までの最も語られていないアマチュア野球シダックス時代のノンフィクション。
野村克也という題材の面白さから楽しんで読めた。
ただ、著者の見る角度があまり好みではなく、本としての面白さはまあまあといったところ。
途中これは今だれが話しているんだっけ?というような構成的な欠陥があり、話がそこまで入ってきませんでした。
落合博満や清原和博のノンフィクションを描いた鈴木忠平さんの本が大好きなので楽しめるかと思ったのですがその点に関しては残念でした。
素材は満点。料理人はそこまで。
そんな印象です。

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2024年03月01日

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ネタバレ

綺麗に書きすぎじゃないかと思う部分もあったが、全体を通して野村克也と周りの人物達が野球に注いだ情熱が伝わってきて良かった。
あと、野村沙知代はやっぱりやり手だなあと思った。

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2023年04月30日

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1998年のシーズン後、野村は阪神タイガースの監督として迎えられる。しかしながら、1999年・2000年・2001年と監督就任以来、3年連続で最下位となる。翌年も留任することが発表されていたが、年末に沙知代夫人が脱税容疑で逮捕されたことを受け、2001年12月5日に辞任を発表した。阪神タイガースの監督になる前に、ヤクルトスワローズの監督として、弱小チームをセリーグ優勝、更には日本一にする等、監督としての評価の高かった野村にとって、阪神タイガースの監督時代は、非常に不本意な時代であった。辞任から1年後、野村は、社会人野球のシダックスの監督として招かれ、約3年間、監督として指揮をとり、社会人野球の大会で実績を残す。そして、2005年10月に楽天の監督に就任することが発表され、プロ野球の監督として復帰する。
本書は、野村のシダックス監督時代のことを書いたノンフィクション。副題の「野村克也の1140日」の1140日は、野村がシダックス監督として活動した期間を示している。
筆者の加藤弘士氏は、報知新聞の記者である。野村がシダックスの監督を務めていた時期に、報知新聞でアマチュア野球の担当をしており、そういった経緯で野村の取材を行い、その時のことを書籍に書き下ろしたのが本書である。

新聞記者だけあって文章は読みやすい。また、記者時代に取材で野村と密接な関係を築いていたため、色々なエピソードが本書の中で紹介されており、物語としては、面白く、すんなりと読み進めることが出来る。
しかしながら、ほぼ、淡々と事実関係を綴るのみであり、また、既に知られている「野村克也象」を超えるような記述はなく、読み終わった後、あまり何も残らない本であった。

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2023年03月28日

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この本に限ったことではないが野村さんの本は、戦略としても人への思い遣りや気遣いとしてもとても勉強になる本だと思います。
プロではなくこのアマチュアの3年間の経験が今後にもいかされているように感じた。

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2022年12月28日

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ネタバレ

野村監督のシダックス時代の話を中心に報知新聞の記者による伝記。
野村監督はつれあいのサッチーとともに時の人であった。
長嶋に比べて月見草と自分を評し、火の当たらないスターととの印象だったが、この本を読むと本当に野球が好きな人であったことがよくわかった。そして野球と同時に人心掌握に長け、チームが勝つために何が必要かをとことん追求した人であることがよくわかった。
私はプロ野球を初めとして、野球に興味があるわけではないが何事も真剣に追求した人の生き様を知る好著であった。

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2022年12月09日

Posted by ブクログ

野球のことは詳しくないけど、野村さんの考え方や人の育て方には共感できることがたくさんあった。

人間的に頭の良いひとだったんだだろうと思う。

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2022年11月05日

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