【感想・ネタバレ】先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たちのレビュー

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Posted by ブクログ

Audibleにて。
 元を辿っていけば自己愛の問題だと思う。その意味で、「傲慢と善良」に繋がる話だろう。与えられるのは上手いが与え返さないというのも、なんとも自己愛的だ。その意識のあり方は傲慢さだろう。エロスとアガペのバランスが悪いとも言えるか。

 集団の中に過剰な適応を見せようとするのは、草食動物の生存戦略と同じだろうか。いや、集団でリスクを平均化しているわけではないから少し違うか。集団を隠れ蓑として利用しているだけ。自分が良ければそれでいいということだろう。結果、自分のことしか考えない、他者の思いを想像することが苦手となる。案外、発達障害と診断される人が増大したのはこの辺の事情によるのかもしれない。

 最善でもないが最悪でもない世界での平和ボケ。仮初の平和を信じていたいのが、いい子ちゃん症候群か?まあそういう世界しか提示できない大人に問題もあるのだが。
 一方で現代は「ピリピリと何かが痛い」、そういう不快さを抱える時代なような気もする。脳が緩やかな緊張をずっと感じている状態。どうでも良さ…もここから来る無力感によるものか。
 正にしびれた足のごとくだ。だからこそ余計な刺激を避ける。触れられるとジーン…!!が増すから。横並び至上主義とは、脚がしびれた時に「動きたくない、触られたくない」のと同じなのかもしれない。

リスクを追わず貢献だけはしたい、頼まれたらやるなんて、なんと傲慢なことだろうか。そしてそんな自分は忍耐力があり優しいと自己評価するとは…。
ただ自分が断れないだけなのに、都合の良い解釈にどっぷりはまれるとは逆にスゲーとすら言いたくなる。

適切な理想化対象の不足する世界

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

実感として、今の若い人は「いい子」が多いなとは思っていた。
が、ここまで周りに気を遣っているとは…。

今の大学生は、皆の前で褒められるのを嫌う人も多いらしい。目立つこと、横並びの関係から外れることを凄く、凄く恐れている。
ゆえに自分の意思を示すのが苦手。だが、社会貢献したい気持ちはある。ただし、それも周りにお膳立てしてもらうのが前提。なぜなら自らの意思で社会貢献したいですと言って社会貢献させてもらうのだと、貸しを作ったことになるから。

…気持ちは分かる。自分は普通にしているだけなのに、誰かが自分を見つけてくれて、凄いね偉いね可愛いねって言ってくれたらどんなにいいか。
なろう系小説が30~50代くらいに売れている(らしい)のを見ると、世代を問わずこういうタイプの人は増えているのかもしれないが
(異世界転生とかもチートスキルで無双するストーリー多いですよね、あとは目立たない主人公がなぜか溺愛されるとか)
ですが本書を読むと、若い世代は特にこういう傾向が強いことを感じる。
確かに、SNSがこれだけ発達した中での学生生活には苦労も多いだろう…。

では、こんな大学生が社会人になるとどうなるのか?指示待ち社員になるのである。
こういった世代にどう接していくのがいいのかというと…それは本書を読んでいただくとして。個人的にはなるほどなと思った。
そして著者のゼミ生が本書を読んだらショックを受けたりしないかと、ちょっと心配になりました。(笑)

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2024年03月26日

Posted by ブクログ

納得できる本だった。
周囲の空気を読んで、目立つことを嫌う。そして、それが今の社会から搾取され続けた事による自己防衛の結果だという論理は納得できた。
もちろんみんなに全てが当てはまるとは思わないが、概ね合っていると思う。
読みやすく面白く書かれていて、楽しく学べる本。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

いい子症候群、高校の教員をやっている自分からすると「あ~なんと的を得た言葉なんだ。」と思ったし、最初は少し息が詰まりそうだった。でも、本書は文章がいい意味で砕けていて、固くないのが印象的だ。今の若者を「いい子症候群」とバカにしているようで、本質を突きつつ、これが現実であると著者の研究やデータをもとに解説されている。

また、日本がなぜこんなに生きにくくて、日本人がこんなに気持ち悪いのかがわかった気がする。
競争より強調、協調より同調。
私が小学校に上がるまでは、競争社会。学習指導要領も増加し続け、強い個人を目指していた。私が学生になるとゆとり教育が始まり、競争より協調、個人として生きつつも、他者一人一人を慮ることを重視している。そして、現在は脱ゆとり世代で、z世代とかなんとか。。。この人たちを本書では、「いい子症候群」の若者たちと言っている。

終盤では、この若者を作り出しているのは、今の大人たちがそのような空気を作り、「大多数の普通の凡人が普通であり大多数でありそれが正解」のように子供を育て、誘導していく。だから、公務員とか大企業の会社員になることが夢になったりする。
「大多数の普通の凡人」を外れた「少数の普通でない変わった人」は和を乱す者として失敗や成功出ないといわれ、社会的に排除される。

冒頭でも言ったように、このような空気感がある以上、日本は終わった国のまんまであろう。だからこそ、大人が変わらなければいけない。純粋な子供を大人が思うような国にしてはいけないし、その国に生まれたことを恥じであるかのように思わせてはいけないと思う。
(ワンピースのサボがゴア王国の貴族に生まれたことを恥じたシーンを思い出します。)

日本の未来を考えさせられるようなそんな本。ぜひ多くの人がその現実に目を向け、大人が日本の空気を変えていかなくてはいけないと思う。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

2024.01.18
No.2

先日、知人から「大学3年生になる息子に会って欲しい」、と突然言われ戸惑ってしまった。
聞けば、1年以上休学していて特に仕事をするでも勉学に励むでもなくダラダラ家で過ごしている、とのこと。

自分が職業柄、児童や学生と接する機会が多いので声がかかったようだ。

さすがに手ぶらで会うわけにはいかなかったため、今時の学生の考え方というか、無気力で目標や将来の夢もないような青年が何を考えているのか知るために本書を手にした次第である。

結論から言おう。
この本は今どきの青少年が考えている頭の中を、彼ら以上に分かりやすく体系的に、たくさんのデータを交えて解説された最高のバイブルだった。

まず、著者自身が金沢大学の教授でありながら堅苦しい表現が一切なく、終始平易な話し言葉で説明がされているのが特徴である。

途中クスッとしてしまう場面も多く、忙しい自分でも一気に読み切ることができてしまった。

題名にもなっている「いい子症候」の青年が巷に溢れかえる現代にあって、彼らとどう接することが正解なのかということが非常に分かりやすくまとめられている。

また、著者は最後の章でその「いい子症候群」の若者たちへも熱いメッセージとエールを書き綴っているのには大変感銘を受けた。

ともすると、お互いに分かり合えない両者のように思ってしまうが、若者たちの心を知ることで一歩でも歩み寄れる気がしてきた。

目からウロコの素晴らしい書籍だった。

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

すでに大学を卒業して社会人〇年目の人間としてはとても興味深かった。
私自身、どちらかというと自己肯定感が低い人間なので共通点が多いかと思っていた。
が、実際に読んでみると当てはまらないことが多く、ジェネレーションギャップがすごかった。

〇2022年執筆時の学生の特徴
 ・自己肯定感が低い
 ・承認欲求はある
 ・匿名性を重視する(人前でほめるのはNG、個別でほめるのはOK)

〇「最も公平な分配方法」の推移
 努力に応じた分配(1998)→平等分配(2020)
 ⇒努力や実績、家庭環境への配慮を不要と考えるように変化??

〇社会貢献意欲は強いが、自分からは動かない
 お膳立てをしてもらった状況なら行動する。
 ⇒「他人に何かをしてもらう」状況は作らない。
  してもらっても、相手が自分のために「自主的に」してくれたことなのでそれに対する返礼はしない。 

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2023年12月24日

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文体が軽く非常にサクサク読めた。面白かった。
いい子症候群自体の分析は非常に興味深かったが、良い子症候群の若者が増えた根本的な原因は特に提示されないので若干物足りなかった。

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2023年11月03日

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とても読みやすい
自分は若者というには少し年上になるが、本書で紹介された特徴は理解できるところもあった。
「最近の若者」についてわかりやすく解説されており、なぜ手をあげないのか、社会貢献をしたいのか、一限にでるのか、など今までにない視点だったので面白い

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

イマドキの若者は……と物申したくなるあなた。
ぜひこの本を読んでみてください。
若者がどのように考えて、この世界をどのように観ているのかが少しわかると思います。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

とても面白かったしわかりやすかった。私はどっちつかずな立場で読んだけど、「若者のせい」とまとめるのではなく「社会のせい、大人のせい」での現状という見解に納得した。最後の章やさしい〜。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

根拠のある内容と研究に裏打ちされた内容。著者の軽妙な語り口もあり非常に読みやすかった。私自身も教育に携わっている。これからは生徒には気になる部分にメモだけでもしてみて。と伝えようと思う。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

■読んだきっかけ
自分の傾向を掴むため
オフィスで人と話すのが怖い。話してる自分を見られていると感じると、心に浮かんだ言葉を振り払って調子のいい無難な発言をしてしまう。

■印象
「先生どうか皆の前でほめないで下さい」という心理状態の理由
①「良いことをしてほめられる」と「ダメな自分になってはいけない」といった自分へのプレッシャーを感じるから。

②ほめられた直後に、周りからの自分像が変化したり、自分の印象が強くなったりするのを怖がるから。そのため、人前じゃない所で1対1でほめられるのはストレスが減る。

■後日
本書を読んでから数年後の今、人の評価を気にしなくなった。
本書を読んで共感し心を痛めていた過去の自分に声をかけるとしたら2つだ。
1つめ。「自分がしたミスや周りからの評価によって、自分の価値が上下することはない。自分の価値は自分で決められる。」という言葉を繰り返し唱えて欲しい。
2つめ。お前が悩み傷つき考える中で不安や後悔を感じることはあると思う。けど今振り返ればそんな事もあったなと受け入れられているよ。一生懸命悩み続けてもいいからどうか生きていてくれ。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

読みかけの本のタイトルを見て、
高校生の長女が、「分かるわぁ」と共感してた。
嫌いな講義は本書の結果とは合致しなかったから、
それほどひどいいい子症候群ではなさそうだけど、
こういう若い子、多そう。
と思いながら読み進めて行ったら、
最後に特大ブーメラン返ってきた感じ。
そらそうやね。
人にやってほしかったら、まず自分がやれって事だ。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

表紙を見て、「自分のことだ」と思って読んでみた。読み進めるにつれて「いや、なかなかやばいな...」というのが正直な感想(笑)
最後には、若者たちに向けてメッセージもあり、いい本だった。
若者の理解に苦しむ人や、これから就職活動する人におすすめの一冊。
特にこれから就職活動する人は229〜232ページは是非読んでほしい。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

仕事上、高校生・大学生と関わるため、世代間ギャップを埋められたらと購入。目立ちたくない、浮きたくない、それなりにやりたい……と言った気持ちは彼らと接していても感じる。5人ほどの大学生にも読んでもらったが共感の嵐であった。良かれと思ってかけた言葉が逆効果になることもあると知れたことは大きい。善し悪しではなく、自分の感覚が当たり前と思わないで常に接し方を考えることが大切だと感じた。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

今どきの大学生や20代の思考について分かりやすく軽い雰囲気で紹介している本...かと思いきや、「今の若い人達の気質を作ったのは今の大人や社会だ」との指摘はかなり刺さった。

人ごとと思わず、
目立つことを避けていないか?保守的になっていないか?と自身に問うことが必要と気がついた

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

まず、きちんとデータに基づいた論調ながら、堅苦しくなくギャグテイストな語り口で非常に読みやすかった。
それでいて、大変お耳が痛い。
まさに、この本で論じられし若者世代の私ですが、大学生あるあるなんて、もう思い当たりすぎて…。
周りを見つつ、自分はそんなことない!って思って生きてきてましたが、思い当たるところ沢山あるなぁ…。いい子オーラ振りまくのだけ上手いとことか…。無自覚でやっているんだから恐ろしい。
気が付けたことが財産です。

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2023年12月15日

Posted by ブクログ

若者は自己肯定感が弱く、内向的、有能感に乏しい。

しかし学習のことだけは、自分で決めるべきである。
理由は目的を持った学習は自分を強くするから。

やりたいことがない人は、ことではなく、ひと、場所で考えてみるとよい。

どういう人たちと働きたいか
どんな場所で働きたいか

それもない人は、既にある身の回りのことを愛することができている。
だから、置かれた場所で咲く努力をする。

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

おいぃぃぃ!と「普通の」社会人なら卒倒しそうな内容だ。
新卒の子と関わらなくなって久しいので、どんな感じか、というのは肌で感じてはいない。
でも、若者って一括りにしてしまうのは乱暴だよね!
とは思うが。
今の仕事は退職情報などを見る立場で、若手の退職理由を担当部署に聞くと「上司が見てくれない」「評価してくれない」という意見が結構多いそう。
うんうん、気持ちわかる…私もさ、評価されてない気がするよ。でも見るべきは上司、じゃなくてお客さまだから。
うん?貢献する舞台を整えてもらいたい?
調整してくれて、お膳立てしてもらった上で君のおかげっていわれたい?
それは、甘えてると言われても仕方ないよ……

最近の若者は意味不明、甘い、いや、そう思いますとも。本書を読んでしばらく固まった。
元若者で、もう少し下の世代を育てている立場としては「ダメだこりゃ」としか言いようがありません。昭和生まれなので。
だが、それはすべて大人をなぞっているだけなのだとしたら。
正直その責任は私の上の世代に押し付けたい(私は管理職や経営幹部じゃないので)。
けれど、逃げてはいけない。それは上の世代である私たちのせい。
子供は大人の背中を見て学ぶ。危機回避能力も。

本書はバカで愚かな若者を笑う本ではない。
悩んで、自信のない若者へ、自分らしく自信を持って生きるための方法を伝えている。
そして、それは本当は自信もないし、成長を実感できない大人たちへも同様に。
自分比較で成長を楽しめ。
たまには立ち止まって信頼できる人に自分の状況を相談せよ。
視野を広く持て。

大人に足りていないことが、若者を通して目の前に現れる。
それを受け入れ、変えていけるのならば日本のこれからを変える力になる。

本書はどの世代にもきっと刺さる。
そして誰にとっても、大事なアドバイスが詰まっている。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

読みやすく面白いです。若者全員がそうでないとは思うが、職場でも「こういう心理だったのか」と頷ける内容が多々あった。若者に対する諦めやいじりに近いのかと読み進めたが、著者のメッセージは失敗や周りの目線のプレッシャーを跳ねのけて自分で選択して自由で充実した生き方をしてほしいととらえた。子供に対してもそういった目線で接していきたい。

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

大変興味深く読んだ。現状の把握という意味では、かなり精度が高い内容が記載されている。考え方の特徴、小学校高学年から始まることなど、自分の体感と一致する。以前読んだ「分断社会と若者の今」は若者を正確にとらえきれていないと感じたが、本書は若者の姿をしっかりととらえている。
現状把握は十分だが、著者はモチベーション研究が専門であり、主な関心は職場において「そのような」若者とどのように円滑な関係を築きパフォーマンスを上げるかという点に向かっている。一体何が若者たちのその価値観を喚起し強化したのか、(それが日本人に広く見られる古くからの特徴であるのならば)なぜそれより前の世代は違う考え方をしていたのか、そもそもどの点が前の世代からあったものでどの点は新しく生まれたのか、その頻度強度その他はどうなっているのか、他国ではどうなのか、今後の世代はどう変化する可能性があるのか。謎はつきないが、本書はそれに応えるものではない。教育学や心理学の視点からこの問題について分析・考察した結果があればそれを読みたい。「関心・意欲・態度」や「学びに向かう力・人間性」を学校が数値をもって評価する(人間の内心を正当に評価することなどできようはずがない)ことの是非は真剣に考え直すべきだと思う。
なお、本書で触れられているアジア圏と欧米圏の価値観の違いについては、「社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学」(ジョナサン・ハイト)で考察されているので、関心を持たれた方はこちらをお勧めする。
一般読者向けに「面白い」内容を目指そうとしているためか、内容と直接関係のない冗談などが挿入されるのは、読んでいて若干不快ではあるが、他に類似テーマの本がないので貴重な書である。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

自分に当てはまってることが多く、ドキッとした

「そうそう」と思う場面もあるし、だから自分はこう思っていたのかと納得できる場面もあった

私が社会人になりたての頃はまさに良い子症候群だったなと思う
今は、そこから抜け出したいと考えていたので、本書は色々気付きを得られて良かった

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
何かして失敗をする。周りから愚者と思われないように、何もしないを選ぶ人が多いのかなと思う
私は愚者で良いので挑戦しようと思った

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

職場の若い子にはもちろん、自分にも当てはまる内容なので自分はまだ若い。と、いう気持ちになれる。笑
上下関係なく異年齢の人を理解し関わることは大事なことだし、それを学ぼうという姿勢が大事なのかなと思う。
ちなみに、最後のどんでん返しはどんなものかと期待していたけど、そこまでのものじゃなかった。

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2023年07月26日

Posted by ブクログ

軽い口調と著者が時間をかけて収集したデータベースの解説が心地よい本でした。現代の若者が見えている世界観を大人の感覚に落とし込んで、ハッと気付かされることの多い本でした。そんな若者たちの雰囲気を生んでしまったのもまた大人たち。挑戦し続ける大人として最前線に立っていたいものです。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

なるほどなあと納得しながらも、「これ、自分の中にもあるかも⁈」と若者の親の世代にも関わらずドッキリする部分もあった。

周辺を見るとこのような傾向は、大学生どころか、どんどん若年化しているような気がする。本書の内容を頭の片隅において彼らと接することで、不毛なイライラやお互いの溝を多少は避けられるような気がした。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

これは現代の若者論というより、人間みんなに当てはまるのでは?と思うことも多々あり

また、データの考察が個人的な見解と違ったり、理由が深掘りされていないのではと思うことがあった

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

色々な場所でなんとなく見聞きしていた若者の消極性について数々のデータでそれを解説した書。ときどき挿まれる軽口やセルフツッコミがなんとも寒いが、よく分析されてて内容としては面白かった。今の若者やこれから成長する我が子への接し方の参考にしたいと思う。ただ、現代の若者がそうなってしまっている原因への考察がやや物足りないと感じた。

言ってみればそれ以上深堀りしようのない話なので最後にどう着地させるか興味深かったが、最終章が若者への提言というのはやや逃げのようでずるいなと思った。思ったが、とてもよかった。

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いい子症候群=横並び、協調性がある、競争が嫌い、特にやりたいことはない、など。
当てられる、が嫌な講義の一位。匿名化すれば質問が出る。
皆の前で褒められることも嫌がる。

大学3年生が本当の大学生活。1,2年は高校の延長。

社会人は努力に応じた配分を望む。大学生は平等を望む。
競争を望まない。社長賞でモチベーションを上げようとすると、会社に誘導されていると感じる。

誰かに決めてもらいたい。自分では決められない。例題を出すとそれに従う。=インフルエンサーに従うのと同じ。
個の経験や体験を重視する=協調より同調になる。
研修制度を重視する。
「私服可」は企業側のアピールだと感じる。

親は地方公務員を望む。子供もやりたい仕事よりも安定している会社を望む。
安定とは、心の安定を含む。やりたい仕事や働き甲斐は、安定の反対にあるもの、意識の高い人間が選ぶもの、と考えている。

就職には、ヨコ社会からタテ社会への漫然とした恐怖がある。

目立ちたくない、究極の平等主義、提案も決めることも嫌い、周りから浮きたくない。
社会貢献をしたい=承認欲求の表れ。
備えれば備えるほど憂う、のが日本人。

自分で考えたくない、指示通りにしたい、マニュアルを欲しがる。
インターンシップは既得権取り、成長したいわけではない。
挑戦が成長につながることが実感できない。景気の低迷で格差が広がり、一度失敗して陥落すると戻れないと感じている。既得権の重要性を身に染みている。=大人の思考形態と同じ。内向き志向。
迷惑をかけないという自己責任主義が拍車をかける。
同調こそが日本人気質の本質。=いい子症候群と同じ。
和を重んじるのと違う考えの人の足を引っ張る。

国際比較調査は難しい。翻訳によるニュアンスの違い、時期の問題、などがある。

集団の規模が大きいほど、集団の愚に陥りやすい。3人寄れば文殊の知恵、は30人や300人では働かない。

普通や平穏な生活はない。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

非常に興味深い内容!
今の子達は自分で考えて進んで動くことはしないが、逆に素晴らしい指導者がいれば、素晴らしい結果を出せるのかもしれない、、、

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

「いい子症候群」に当てはまる人はどの時代にもいそうだけれど、増えているのかな。他の方の感想にもあるように、タイトルから先生に当たる年上世代向けかと思ったけど、どちらかというと、今の若者が読んだほうがいいかも。最後のメッセージを読んで、今の大学生がどんな感想を持つのか聞いてみたい。

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2023年08月09日

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