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ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。 ・「成功した人もしない人も平等にしてください」 ・選択の決め手はインフルエンサー ・「浮いたらどうしようといつも考えてます」 ・LINEグループで育まれた世界観 ・もう「意識高い系」とすら言わない ・上司からの質問を同期に相談する ・自分に自信はないけど社会貢献はしたい 令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析!
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Posted by ブクログ
Audibleにて。 元を辿っていけば自己愛の問題だと思う。その意味で、「傲慢と善良」に繋がる話だろう。与えられるのは上手いが与え返さないというのも、なんとも自己愛的だ。その意識のあり方は傲慢さだろう。エロスとアガペのバランスが悪いとも言えるか。 集団の中に過剰な適応を見せようとするのは、草食...続きを読む動物の生存戦略と同じだろうか。いや、集団でリスクを平均化しているわけではないから少し違うか。集団を隠れ蓑として利用しているだけ。自分が良ければそれでいいということだろう。結果、自分のことしか考えない、他者の思いを想像することが苦手となる。案外、発達障害と診断される人が増大したのはこの辺の事情によるのかもしれない。 最善でもないが最悪でもない世界での平和ボケ。仮初の平和を信じていたいのが、いい子ちゃん症候群か?まあそういう世界しか提示できない大人に問題もあるのだが。 一方で現代は「ピリピリと何かが痛い」、そういう不快さを抱える時代なような気もする。脳が緩やかな緊張をずっと感じている状態。どうでも良さ…もここから来る無力感によるものか。 正にしびれた足のごとくだ。だからこそ余計な刺激を避ける。触れられるとジーン…!!が増すから。横並び至上主義とは、脚がしびれた時に「動きたくない、触られたくない」のと同じなのかもしれない。 リスクを追わず貢献だけはしたい、頼まれたらやるなんて、なんと傲慢なことだろうか。そしてそんな自分は忍耐力があり優しいと自己評価するとは…。 ただ自分が断れないだけなのに、都合の良い解釈にどっぷりはまれるとは逆にスゲーとすら言いたくなる。 適切な理想化対象の不足する世界
実感として、今の若い人は「いい子」が多いなとは思っていた。 が、ここまで周りに気を遣っているとは…。 今の大学生は、皆の前で褒められるのを嫌う人も多いらしい。目立つこと、横並びの関係から外れることを凄く、凄く恐れている。 ゆえに自分の意思を示すのが苦手。だが、社会貢献したい気持ちはある。ただし、そ...続きを読むれも周りにお膳立てしてもらうのが前提。なぜなら自らの意思で社会貢献したいですと言って社会貢献させてもらうのだと、貸しを作ったことになるから。 …気持ちは分かる。自分は普通にしているだけなのに、誰かが自分を見つけてくれて、凄いね偉いね可愛いねって言ってくれたらどんなにいいか。 なろう系小説が30~50代くらいに売れている(らしい)のを見ると、世代を問わずこういうタイプの人は増えているのかもしれないが (異世界転生とかもチートスキルで無双するストーリー多いですよね、あとは目立たない主人公がなぜか溺愛されるとか) ですが本書を読むと、若い世代は特にこういう傾向が強いことを感じる。 確かに、SNSがこれだけ発達した中での学生生活には苦労も多いだろう…。 では、こんな大学生が社会人になるとどうなるのか?指示待ち社員になるのである。 こういった世代にどう接していくのがいいのかというと…それは本書を読んでいただくとして。個人的にはなるほどなと思った。 そして著者のゼミ生が本書を読んだらショックを受けたりしないかと、ちょっと心配になりました。(笑)
納得できる本だった。 周囲の空気を読んで、目立つことを嫌う。そして、それが今の社会から搾取され続けた事による自己防衛の結果だという論理は納得できた。 もちろんみんなに全てが当てはまるとは思わないが、概ね合っていると思う。 読みやすく面白く書かれていて、楽しく学べる本。
いい子症候群、高校の教員をやっている自分からすると「あ~なんと的を得た言葉なんだ。」と思ったし、最初は少し息が詰まりそうだった。でも、本書は文章がいい意味で砕けていて、固くないのが印象的だ。今の若者を「いい子症候群」とバカにしているようで、本質を突きつつ、これが現実であると著者の研究やデータをもとに...続きを読む解説されている。 また、日本がなぜこんなに生きにくくて、日本人がこんなに気持ち悪いのかがわかった気がする。 競争より強調、協調より同調。 私が小学校に上がるまでは、競争社会。学習指導要領も増加し続け、強い個人を目指していた。私が学生になるとゆとり教育が始まり、競争より協調、個人として生きつつも、他者一人一人を慮ることを重視している。そして、現在は脱ゆとり世代で、z世代とかなんとか。。。この人たちを本書では、「いい子症候群」の若者たちと言っている。 終盤では、この若者を作り出しているのは、今の大人たちがそのような空気を作り、「大多数の普通の凡人が普通であり大多数でありそれが正解」のように子供を育て、誘導していく。だから、公務員とか大企業の会社員になることが夢になったりする。 「大多数の普通の凡人」を外れた「少数の普通でない変わった人」は和を乱す者として失敗や成功出ないといわれ、社会的に排除される。 冒頭でも言ったように、このような空気感がある以上、日本は終わった国のまんまであろう。だからこそ、大人が変わらなければいけない。純粋な子供を大人が思うような国にしてはいけないし、その国に生まれたことを恥じであるかのように思わせてはいけないと思う。 (ワンピースのサボがゴア王国の貴族に生まれたことを恥じたシーンを思い出します。) 日本の未来を考えさせられるようなそんな本。ぜひ多くの人がその現実に目を向け、大人が日本の空気を変えていかなくてはいけないと思う。
2024.01.18 No.2 先日、知人から「大学3年生になる息子に会って欲しい」、と突然言われ戸惑ってしまった。 聞けば、1年以上休学していて特に仕事をするでも勉学に励むでもなくダラダラ家で過ごしている、とのこと。 自分が職業柄、児童や学生と接する機会が多いので声がかかったようだ。 さすが...続きを読むに手ぶらで会うわけにはいかなかったため、今時の学生の考え方というか、無気力で目標や将来の夢もないような青年が何を考えているのか知るために本書を手にした次第である。 結論から言おう。 この本は今どきの青少年が考えている頭の中を、彼ら以上に分かりやすく体系的に、たくさんのデータを交えて解説された最高のバイブルだった。 まず、著者自身が金沢大学の教授でありながら堅苦しい表現が一切なく、終始平易な話し言葉で説明がされているのが特徴である。 途中クスッとしてしまう場面も多く、忙しい自分でも一気に読み切ることができてしまった。 題名にもなっている「いい子症候」の青年が巷に溢れかえる現代にあって、彼らとどう接することが正解なのかということが非常に分かりやすくまとめられている。 また、著者は最後の章でその「いい子症候群」の若者たちへも熱いメッセージとエールを書き綴っているのには大変感銘を受けた。 ともすると、お互いに分かり合えない両者のように思ってしまうが、若者たちの心を知ることで一歩でも歩み寄れる気がしてきた。 目からウロコの素晴らしい書籍だった。
すでに大学を卒業して社会人〇年目の人間としてはとても興味深かった。 私自身、どちらかというと自己肯定感が低い人間なので共通点が多いかと思っていた。 が、実際に読んでみると当てはまらないことが多く、ジェネレーションギャップがすごかった。 〇2022年執筆時の学生の特徴 ・自己肯定感が低い ・承認...続きを読む欲求はある ・匿名性を重視する(人前でほめるのはNG、個別でほめるのはOK) 〇「最も公平な分配方法」の推移 努力に応じた分配(1998)→平等分配(2020) ⇒努力や実績、家庭環境への配慮を不要と考えるように変化?? 〇社会貢献意欲は強いが、自分からは動かない お膳立てをしてもらった状況なら行動する。 ⇒「他人に何かをしてもらう」状況は作らない。 してもらっても、相手が自分のために「自主的に」してくれたことなのでそれに対する返礼はしない。
文体が軽く非常にサクサク読めた。面白かった。 いい子症候群自体の分析は非常に興味深かったが、良い子症候群の若者が増えた根本的な原因は特に提示されないので若干物足りなかった。
とても読みやすい 自分は若者というには少し年上になるが、本書で紹介された特徴は理解できるところもあった。 「最近の若者」についてわかりやすく解説されており、なぜ手をあげないのか、社会貢献をしたいのか、一限にでるのか、など今までにない視点だったので面白い
イマドキの若者は……と物申したくなるあなた。 ぜひこの本を読んでみてください。 若者がどのように考えて、この世界をどのように観ているのかが少しわかると思います。
とても面白かったしわかりやすかった。私はどっちつかずな立場で読んだけど、「若者のせい」とまとめるのではなく「社会のせい、大人のせい」での現状という見解に納得した。最後の章やさしい〜。
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