感情タグBEST3
Posted by ブクログ
起立性調節障害。思春期のこども(この本の症例では小6〜高校生)が朝起きれないため、学校等に行けなくなる。日本に14万人(クラスに1人レベル)。
・怠けてるのとは違う。
➡︎怠けてるとは、本人が意識的に(学校に)行かないと選択をしてる状態。
起立性調節障害は、本人は行きたい、このままじゃまずいと思ってるけど起きれない
・鬱病とは違う。
➡︎鬱病は行く気分にならない。起立性調節障害は行きたくないわけじゃないけど起きれないから行けない。
➡︎鬱病は朝はとても憂鬱で、夜は朝よりマシだけど憂鬱。起立性調節障害は朝起きれないが、夜は普通。むしろ夜は元気。
著者は起立性調節障害の治療に30年間以上携わる医師。起立性調節障害の概念がなかった頃から、第一線で活躍されてきた方だと思う。そんな著者でも、この障害についてはまだまだ分からないことが多いのだという。
本書では、その原因や解決策について、かなり詳細に多方面から説明されていて、とても勉強になりました。
➡︎自律神経の乱れ、心身の問題、子どもゆえの言語能力未発達や近視眼的思考
➡︎クリニック での症例、西洋医学、東洋医学、メンタルケア、教育者としての関わり方、保護者としての関わり方、本人に伝えるべき大切なこと
Posted by ブクログ
朝を心地良く過ごしたいなと思った時に、目にとまり読んでみました。
個人個人で、身体のつくりの特徴やストレス環境が違い、朝が弱い人もいる事を分かりやすく伝えてもらっている気がしました。
(朝起きれない=怠けている、だらしないと年長の怖い男性から叱責されるイメージが心にありました。だけど今は理解が進み、見方や改善の手立てが様々ありますよ、と間に人が入ってくれるイメージが上書きされた気がします)
・生まれつきの心臓の形など、循環動態の脆弱性という見方もある。血が巡りにくい。自律神経の機能不全など。筋肉。気と血と水の巡りが大切。
・失感情症(アレキシシミア)という言葉をはじめて知りました。疲れ、ストレスが溜まっているのに、それに気がつきにくいこと。