起立性調節障害。思春期のこども(この本の症例では小6〜高校生)が朝起きれないため、学校等に行けなくなる。日本に14万人(クラスに1人レベル)。
・怠けてるのとは違う。
➡︎怠けてるとは、本人が意識的に(学校に)行かないと選択をしてる状態。
起立性調節障害は、本人は行きたい、このままじゃまずいと思っ
...続きを読むてるけど起きれない
・鬱病とは違う。
➡︎鬱病は行く気分にならない。起立性調節障害は行きたくないわけじゃないけど起きれないから行けない。
➡︎鬱病は朝はとても憂鬱で、夜は朝よりマシだけど憂鬱。起立性調節障害は朝起きれないが、夜は普通。むしろ夜は元気。
著者は起立性調節障害の治療に30年間以上携わる医師。起立性調節障害の概念がなかった頃から、第一線で活躍されてきた方だと思う。そんな著者でも、この障害についてはまだまだ分からないことが多いのだという。
本書では、その原因や解決策について、かなり詳細に多方面から説明されていて、とても勉強になりました。
➡︎自律神経の乱れ、心身の問題、子どもゆえの言語能力未発達や近視眼的思考
➡︎クリニック での症例、西洋医学、東洋医学、メンタルケア、教育者としての関わり方、保護者としての関わり方、本人に伝えるべき大切なこと